三日月の夜にだけ零れ落ちる
月の雫を浴びた花のことを
この地では月花と呼ぶ

その花を煎じて作られた秘薬は
古くから健康長寿の源として
月夜の民に親しまれてきた

真面目に働き旅人にも ....
あおい夜だと

常套句からはじまり

永遠の秋だと

月並みな言葉を放ち

考えた末に

寝転んで昼寝をした
降りてくるアルバトロスを見た
関係ないとあらぬ方向を見つめていた
空いっぱいを占拠した雲を見た
余裕がないと
ただ黙々と大きくなり続けていた
浜に寄せる透明な波を見た
少しだけ俺を落ち着か ....
汚したくなる
好きだから、かな?
どうでもいいなら
思いもしない
汚したくなるのは
どうしてなんだ?
あなたのこと
綺麗って、思ってるってことだ
綺麗な、真っ白な、
ふにゃふ ....
変わらないものなんてあるのかな
不意の呟きの真意が分からなくて
曖昧に微笑んでみせた水曜日の夜

降り始めた雨に不安になったのか
ざわめくように木々が揺れていた

変わらないものなんてあ ....
あのパーセクの向こう
猫には見えるのだろうか
死んでいった魂が

都会では星さえ見えないが
ほんとうは暗闇の向こうに先があるのだ

しんとした部屋、片付いてはいないが汚くもない
自分は ....
誰も寝ていない寝台の上に

まだ戒名の付いてない
母の骨箱を座らせる

ダウンロードしておいた
浪曲を流す

追い追いと涙が溢れる
こころに穴がある
その穴を覗くと君が見える
かわりにその穴を塞ぐ人はない
それが夫婦というものかもしれない
宵の切りくち、触れて、きっとベルベット。本当の黒なんてどこにもなかった。なでた場所から裂けていく夜をかがり縫う。濃紺であり、薄墨の、暗いからよく見えない、黒ではない黒色。ひと刺しごとに指先へと重くのし .... 秋が来て
少し硬くなった
夜と言う果実

その表皮を
ゆっくり
ゆっくりと
冷えたナイフが
削り取っています

水のような風が
ダイアモンドの粒を
吹き上げながら
刃先へと運 ....
ハロウィンに、
魔女の眼をして貴女に逢うわ、
貴女に逢うため空を飛ぶ。


山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてる ....
。。ここに1枚の詩がある
始まりはこうだ
『猫がきれいに死んでいた。死骸を処理するしかるべき所に電話をかけたが呼出音が鳴り続けるだけ』
。。魂とかあるの?、、。いや、猫ではなく。
1枚の詩を書 ....
亀の剝製が飾ってある床の間
ゆらゆらと海面を漂い
首を一突きにされた
甲羅は磨きに磨かれている
見事な輝き

太平洋の夜は蒼い
恋するように
旅に出る
夢のスエード
抱きしめると
 ....
   羽


 とんぼが旗竿の先にとまつてゐる。

 セルロイドのやうな羽の一枚が、半分切れてゐる。

 緑の縞の入つた黒い胴を一定のリズムで上下させ、三枚半の羽を震はせながら、とんぼは ....
鏡がくすんで歪んでる

そんな心持ちでは
何を見ても聞いても意味がないし

そうやって何でも言葉にするのも
間違ってる
間違っている

こんな風に
今日の俺もひどい顔で


 ....
寂寥が近づいてくる夕暮れは駅の改札素早く抜ける

汚れてた鏡の中に映る顔拭い取れない俺の目線は

生き方を記した地図は襤褸になり風に千切れて拡散しても

気になって仕方ないのにその女抱きた ....
ネットでの写真サークルは 初飛行
進路も省みず 飛び急ぎ 無我夢中で空撮 投稿の巡航

嵐の真っ黒い 積乱雲へまっしぐら
突然 管制官からの警告 ルール違反の厳しいコメント

進路変更の為 ....
ふわっと骨が溶けた 蒸発する
瞬間みたいな音がした

弦だ

何を語り何で存在するのか愛さないと獲れない

司り

小僧の奏でられるキザな姿
美少年の枠の先端に陰りを静けさ満ちて ....
本棚に何冊かの聖書がある
俺は幸せになったのか
キリスト教はご利益宗教ではない
ならば洗礼を受けて
生きてきたことも良かったのだろう
ただ茨の道であったことは確かである
ひんがしのくにのね 群らない夜は
だれもか大勢の中で たったひとり
回遊魚のように 周回する深夜バス
満員なのに みんな たったひとりきり
だれもが どろりととけた目をして
混雑した車内 ....
水を
飲み干す

きれいに
戻れるの


過去は
穢されて
きれいは
きえはてて


水を
飲み干す

涙も
流れるの


過去の
ゆるせない
じぶんも ....
言葉が見当たりません
気分も沈みっぱなしで
なにを綴ったら良いか

ただもう独りでいたい
さみしいし
変わり者になってしまいますが
そう決めました
ここまで生きてきたのだから
あとは ....
旅にあって
飲めない酒を飲んだ

目の前にひらける黒い雲
灰褐色の光
酩酊船

錨の切れたラテン帆の船
波頭
眩暈

眩暈。

いつしか、酔うのは私なのか
それとも船なの ....
キッチンにて
大きな柿を4等分に切り分けて
手づかみで頬張り
私は猿になる
風が匂い
そのまま森林から抜け出す
あたたかい草原で転んだ
目の前に
健気に花が咲いていた
それは美しい
 ....
ふねのかたちをした
古い水族館で
ため息が水槽を
曇らせるのを
みたわ


長い魚、丸い魚、群れる魚、ぼっちの魚、
人が知ってる
ありとあらゆる
地球の魚が
目を丸くして
泳い ....
JR線の駅が近い。線路の上にかかる橋の上から通過していく電車の音を聞きながら歩いていた。

もしかしたら余命幾ばくもないかもしれない私の命。
人間の寿命なんて人それぞれに違いがあるけれど一世紀を ....
もうあざやかさにそめあげられた青空が
海に落とされ
凍りつく落下速度の門を
美しく破る波の牙

切り立つ崖の上に立って私の
半生を眼下の海に沈めたい

秋も終わり

歌う虫もいず
 ....
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです

たいせつな物は思い出の中に ....
知らない人だらけの教室の中で
周りの会話に耳を傾けていた

誰か話し掛けてこないかな
友達ができたらいいな

一人きりで弁当を食べながら
周りの会話に耳を傾けていた

誰か話し掛けて ....
アラームばかりが鳴る世の中だ
ポットや洗濯機のあなた
キッチンタイマーや高級車のあなた
人間全体休め!
何億年に一度世界全人口が夢を見る
悲劇であるが喜劇というらしい
今夜は肌寒く風が吹い ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月花- 1486 106自由詩9*18-10-25
無題- あおいみ ...自由詩5*18-10-25
浜辺- 腰国改修自由詩2*18-10-25
好き、になる- 立見春香自由詩218-10-25
スターチス- 1486 106自由詩4*18-10-24
パーセク- 青星円自由詩218-10-24
預けるまで- ナンモナ ...自由詩10*18-10-24
心の穴- あおいみ ...自由詩3*18-10-24
夜をかがる- 青花みち自由詩4*18-10-24
夜_- ゴデル自由詩7*18-10-23
ハロウィンの夜- 秋葉竹自由詩718-10-23
怪談- 腰国改修自由詩3*18-10-22
きらきらと少年- あおいみ ...自由詩2*18-10-22
羽・廊下・絵本- 石村自由詩24*18-10-22
鏡がくすんで歪んでる- AB(な ...自由詩218-10-22
人込みは- こたきひ ...短歌118-10-22
不時着の果に- むっちゃ ...自由詩6*18-10-21
委ねられたバイオリン- 朝焼彩茜 ...自由詩418-10-21
イエスを信じて- あおいみ ...自由詩2*18-10-21
東の国の眠らない夜- るるりら自由詩15*18-10-21
- 犬絵自由詩1418-10-21
神無月- あおいみ ...自由詩8*18-10-21
旅にあって- Giovanni自由詩4*18-10-21
キッチンにて- 腰国改修自由詩5*18-10-21
名前- 立見春香自由詩1618-10-21
美空の下に美空の果てに- こたきひ ...自由詩1018-10-21
どうすればよいのかが、わからない- 秋葉竹自由詩1018-10-21
未詩・秋のはじまりに- あまね自由詩1918-10-20
風使い- 1486 106自由詩5*18-10-20
アラーム- 腰国改修自由詩2*18-10-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277