葉先が触れる人を傷つけた
沈黙は重く
伏し目がちのまつ毛に
影が落ちる
言い訳をしたくなるのを
ぐっと堪える
発すればまた言を超えて葉が
鋭利に振る舞う
許しを乞おうとする唇が歪む
春暁や小窓の空に星光る

春遊歩二言三言のご縁かな

話し掛く菜の花畑の人形に

笊一杯ちぎる青菜の柔らかし

花桃や親交ありしひと覚ゆ
埃っぽい風のにおい
霞むスカイブルー
淡い間
遠ざかる背中を
見送りながら鼻をすする
いつかまたなんて
やって来そうにない
さようならを裏返すと
ありがとうが顔を出した
『詩人の素顔』という本を買った。
シルヴィア・プラスのことは
ガスオーヴンに、頭を突っ込んで死んだ詩人
ってことくらいしか、知らなかったけど
読んでみたいと思った。
死に方にも、いろいろある ....
花粉が賑やかに飛ぶころ
木蓮の花の蝋燭が灯る
さようならも言えないまま
誕生日みたいに巡りつづける年
降り積もってみれば
だんだん記憶も曖昧になって
凝縮された切なさが
心に小波を起こし ....
陽光の下で
青と黄を混ぜると
草原の芽吹きが広がった

もっと青と黄を溶かそう

芽覚めてゆけるように

きみと
この景色を見るために
狂える世界の中で
正常なのは己一人だったら

己一人が狂っている
ということになりはすまいか

ガリレオさん
あなたのような身の上になるとは

せめても身の回りだけは
青く清浄なる ....
あなたに会ってすぐに
夢を見ていることに気づいた
夢の中でくらい元気でいてほしかったのに
弱々しいかつての微笑み
もう二度と会えない眼差し
懐かしくて抱き寄せてもすり抜ける
夢が覚めないよ ....
時の残酷さ
足元がどんどん陥没していく
落ちないようにひたすら走った
どこに行けばいいのか
行けるのか
想像するのは難しく
迫り来る恐怖で
少しも上手く走れなかった
転んでもう駄目だと ....
なぜだろう
深夜の台所から
──日々はそれでもおもしろい
と、誰かの声が聴こえた
食卓にぽつねんと置かれた
黒い{ルビお猪口=ちょこ}は 独り聴く
窓外に舞う雪たちの
億光年の唄を
桜の木々の輪郭がぼやけている。寒さに耐えた枝の鋭さが抱擁に目覚める時。蕾に孕んだ花びらが臨月を迎えている。メジロが梅の木から桜の木を見上げている。渡り鳥たちはすっかり旅立った。囀る春の鳥とキャリーバッ .... 月の無い夜に土を喰らう
湿った人の形から滲み出る
上半身が漂う影となり
延々と探し回る 足

魂の呻めきが染み込む
執着の粘土質な泥
離れられない地
踏みしめられない 足

足が無 ....
八方塞がり
星は沈み
月は目を閉じた
陽は昇るのか
不確かさの瓦礫で
前が見えない
地は果たして
足下にあり続けるのか
ある時宙に浮いたら
瓦礫と化すのか
未確認だらけの地で
基 ....
微睡む心地よさは檻の中
愉悦の毛布で拘束されて
その状態で完結する世界
形式に従うことが正しく
拘束を解こうとする者を
激しく糾弾し押さえつけ
コントロールの下に置く
未来を前にして失う ....
淡雪の小花と肩に落ちて消ゆ

{ルビ去年=こぞ}摘みし土手の{ルビ土筆=つくし}の{ルビ生=お}ふるらむ

{ルビ畑=はた}に生ふ{ルビ蓬=よもぎ}は{ルビ夕餉=ゆうげ}の餅となり

雨ば ....
(マジ、ウケんだけど〜)
接待最高! ラーメン美味
人生百二十年 平和八十年 長寿社会
名人輩出 偉人続出
直感力に優れ 海外アーティストにも愛される国
優しい人々が、住まう国
天皇万歳! ....
 私が何も新しいことは言わなかった、などとは言わないでもらいたい。内容の配置が新しいのである。
(パスカル『パンセ』断章二二、前田陽一訳)

 もはや、われわれには引用しかないのです。言語とは、 ....
石ころは確かに石ころだ
それを転がしながら
旅するように生きていく
輝かなくても
欠けていても
石ころは確かに石ころだ
転がっていればいい
ぶつかりながら生きていく
丸くなくても
綺 ....
雨が降り地が固まっていく
アコースティックギターが
乾いた風を運ぶように鳴る
現実を怖がりすぎて転んだ
擦り傷は瘡蓋の下で癒えた
音符が心の中で踊っている
未来の景色を自分で選んで
自分 ....
とうとう兵庫県知事問題で政治テロの犠牲者
が出てしまったようです。
立花隆志という人物を青年が鉈で襲う瞬間で
す。明らかに、ガチで殺しにいってます。
https://youtu.be/2jQW ....
月光が闇を裂いて道を開く
満月の頼もしさが影をはらう
昨日までの迷いは溶けて
信じられる未来が近くなる
まっさらな地が光を呼ぶ夜に

光のあるところを見れば
明日の扉が見えてくる
怯え ....
静かな水面が僅かに震える
明日の今頃は人生が動き出す
当たり前の日々に終止符
新しい扉の鍵を手にする
年度の変わり目
人事異動の波が渦巻き
面談を重ねるたび水面が揺れる
未来を糸のように ....
地球最後の日は、地球最後のラーメンを食べる
いつものように、正気を乱すことなく日常を送る
それを決して馬鹿なことだなんて、思わない
言葉は吐かれ、胸に刻まれなければ
空気の中に消えていくだけだ ....
絡まり合いほどけぬ糸
時に流されてほつれても
編み上げられている螺旋
深く結んだところから
鏡の中に記憶の骨格が浮かぶ
夢を見させているのは
編み目の奥底から響く
微かな螺旋のささやき
瓦礫しかないところに生まれた
悲しみにあやされ泣いた
涙を飲んで眠った
夢の中で大海を漂っていた
目覚めれば変わらぬ瓦礫がそこにあり
泣くことしかできなかった
破壊が運んできた種が
瓦礫 ....
ばんざいばんざい
ぼくたちはともだちと
みにいくんだ
せいいっぱいの
アンコール

あのステージで
もう一度
ともだちなんだって
みにいったんだ
小さな足で
このステージを
小 ....
裸の王様の一言で
誇りは燃やされ
世界中の空は灰に塗れ
不安や憤りで揺れる
街角から消える笑い声
子どもの手が風船を離し
雲の向こうでシュレッダー
さらに奪い尽くそうと
鉄の臭いが降っ ....
ベルゼク、ダッハウ、ビルケナウ。

このあいだ、阿部ちゃんの勤めてる旅行会社が
収容所体験ツアーを組んでた。

現地の施設で実体験できるなんて
とってもステキ。

ひとつに砕け ....
月曜始まりのカレンダー
左端を見ないように
休日を貪る

今日の始まりだったはずが
陽が傾き
砂時計がさらさら落ちる

夕方の防災無線が
明日への覚悟を起こし
今日を仕舞う準備をす ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
葉先の罪- 自由詩8*25-3-26
春のめざめ- 美世俳句1*25-3-26
三月の終わりに- 自由詩425-3-25
WHOLE_LOTTA_LOVE。- 田中宏輔自由詩16*25-3-24
木蓮の蝋燭- 自由詩7*25-3-24
芽覚めの草原- 自由詩5*25-3-23
お呼びでない- りゅうさ ...自由詩4*25-3-23
瞼の裏のあなた- 自由詩6*25-3-22
時の陥没- 自由詩4*25-3-21
おつげ- 服部 剛自由詩225-3-20
夜明け前- 服部 剛自由詩325-3-20
春のユニゾン- 自由詩6*25-3-20
無念の影- 自由詩325-3-19
闇に溶かす- 自由詩5*25-3-18
偽りの毛布- 自由詩4*25-3-17
春のめぐみ- 美世俳句2*25-3-17
マジで!_ウケる国ニッポン- 鏡文志自由詩9*25-3-17
Lark's_Tongues_in_Aspic。- 田中宏輔自由詩13+*25-3-17
人生の縮図- 自由詩4*25-3-16
瘡蓋の下の未来- 自由詩4*25-3-15
やさしいサヨク青年を救うために- 室町 礼散文(批評 ...5*25-3-15
満月の道- 自由詩5*25-3-14
人生の波紋- 自由詩3*25-3-13
地球最後の日に見るロマンの詩- 鏡文志自由詩4*25-3-13
螺旋のささやき- 自由詩4*25-3-12
瓦礫を生きる- 自由詩5*25-3-11
ともだちは春のにおい- wc自由詩9*25-3-10
前夜- 自由詩5*25-3-10
千切レタ耳ヲ拾エ。- 田中宏輔自由詩12*25-3-10
日曜日。- 自由詩525-3-9

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