雪くもり一枚厚着のクリスマス
唐揚げ買って恵比寿で家路
{引用=ひえびえとする
部屋の冬
ふゆとよぶものか
ぶるぶる
ふるえながら
つめたくなる
部屋のなかで
るびを
ふり
ながら
ふるえだす
たとええない
わたし

ちぢ ....
梅雨が明けた
夏の
青空に入道雲が
わくわくとしている。
空気の匂いが
夏を知らせる
夏を歌う私の魂
とくんとくんとくんと……
脈打つ

どこかで今
雨は降っている。私の
悲し ....
銀河の岸で
小鬼の私
星の亡骸に
歌を歌う
「さようなら ありがとう」と




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ルクソスの街の反徒たちは、オークの兵たちの支援を待っていた。
いつか、彼らが自分たちを助けに来ると。
しかし、レ・スペラスのオークの兵たちは、
わずか五十名ほどが送られてきたに過ぎない。

 ....
クールラントの歴史のなかで、もっとも厄介だった出来事の一つが、
ルクソスの街の反乱である。
ルクソスの街の反徒たちは、オークの国レ・スペラスの後援を受けていた。
そして、自分たちこそがクールラン ....
笑えないのがいけないのか
笑われることがだめなのか
春の夕陽が斜めに校舎を切り取って
ぽかん、とそこだけ取り残されたような
学童保育の真ん中で
君は三角形に座ってぼくのお迎えを待っていた
 ....
カーガリンデの土地では、
エインスベルが結界を張って街を守っていた。
そこにはもちろん、アイソニアの騎士の姿もあった。
エインスベルの張る結界は特別なもので、誰にでも作り出せるものではなかった。 ....
この地ヨースマルテには、エインスベルのグループと同じほどの、
武勇を兼ね備えた集団がいくつもあった。
その一つが、ラディアの街の黒色槍兵団である。
ラディアの街とは、もちろん軍国ラゴスの都のこと ....
おお、生命よ、おお、死よ。
お前たちは一続きの存在であるのか。
わたしたちが四つの天国、あるいは四つの地獄に向かうとき、
わたしたちは生命という糸を手放すのだろうか。

そして、死はわたした ....
{ルビ理解=ゎゕ}るのは家族と飼い犬それだけの歌をうたふる土人の世界

明日の果て所有非所有無に帰して光りの海ゑ還る{ルビ詩=ぅた}ゐ手

指紋あり声紋ありて{ルビ言=こと}の{ルビ葉紋=はも ....
手のひらにすっぽり
おさまった石
しばらく握りしめていた
握るものがあるだけで
力をぐっと込められた

あなたに渡すと
温かいと言う
返してもらうと
たしかに温かい

わたしの手 ....
愛を知らなかった
愛を知らない僕は
絶望、乾き、寂寥、孤独
に満ちていた
笑うことさえ忘れて
愛のない暗闇を
ひとりで彷徨っていた
この地獄化した世界で
生きてゆけるのは
イザベラ、 ....
冬晴れの
光あふれる
居間にいて
母の背中と
光をわける




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
さみしい風が背中を押して
私は星空を游ぎたくなる
真冬の澄んだ空気に包まれて
星から星へと旅をする

煌めく星々はシナプスそのもの
繋がり点滅し
やがて内在する宇宙へと導く
内側は外側 ....
     1
あなたは確かに

削り出された回廊も
水滴したたる洞穴も
鈍色に輝く捨てられた斧も

あなたは確かに

美しい人よ 
眼差しの涼やかさよ
あなたは一つの奇跡
空蝉 ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
二〇一八年十一月一日 「現実」


 現実はきびしいね。だけど、がんばろう。がんばる仲間がいれば、だいじょうぶ。


二〇一八年十一月二日 「考察」


ぼくというものを媒体として、 ....
七十体の竜は三十体にまで減った。
そして、三十体の竜は十五体にまで減った。
そのころ、戦士エイソスの手勢は五十人にまで減っていたが、
竜たちを滅ぼすのは、時間の問題であろうと思われた。

し ....
しかし、戦士エイソスとその手勢だけでは、
すべての竜を屠るのは無理であろうと思われた。
それゆえに、戦士エイソスは無二の友である、
アイソニアの騎士の手を借りることにしたのだった。

アイソ ....
聞け、これはアイソニアの騎士が生きていたころの話、
すなわち彼が生を受け、そして死する前の話だ。
しかし聞け、これは戦士エイソスが関わっていたからこそ、
伝わっている話でもあるのだ。

その ....
煙草の煙越しに古い写真を見る

空は宵闇を纏い人の声も消えて

瓦礫に埋もれ消えたはずの声が

机に置いた珈琲に淡い波紋を作る


置時計の古びた音が心を刻む

古書の匂いと共に ....
わたしの
いない
夏に
ひぐらしの
鳴く




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}

て誰?
自分以外知り得ない世界が
あるんだなって
知った瞬間

宇宙の砂粒になって
弾け飛んでしまふ
昨日夜中に息ができなくなった
上半身裸になって部屋中の窓を開けた
冷気だけが症状を和らげてくれる
今が冬で本当に良かった
このパニックから逃げられるなら
死ぬ方がマシだった

私が救 ....
Yellow Brick Roadを駆け抜けてきた娘は
トルネードのように戸を開けて

「ドロシーにあったの!」

雨上がりの道々の端っこに点在する
青空を切り取った水たまりのような
あ ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
変哲の無い偏光が輝いている。
球体としてのFeのすがたを、
実感するものは以前としていない。
ツーフィンガーが風を分割してゆく。
回転する動力はネズミでたくさんだ。
二週間も無休で遊 ....
この地、ヨースマルテには、四つの天国と四つの地獄がある。
四つの天国とは、ノエルク、ロンデル、ヤーハン、ポランのこと。
四つの地獄とは、モスヴァル、ベイジャン、シボルト、エイジェスのこと。
いず ....
おお、カーガリンデ。美しく気高いカーガリンデの街よ。
カーガリンデの街は、アドスの平原より続く、
ガイエス河の河口にある。
それはアディアの海に面して、良好な貿易港となっている。

カーガリ ....
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