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「子供」

たいせつなこと
あたたかなこと
まいにちのご飯のようなこと
さびしくなったときに思いだす、
いとこの飼っていたくろねこのこと
インコにえさやりしたこと
はらぺこで原っぱをか ....
また冷たくて温かい、ここへ、
(たどりついて)(やってきて)(おくられて)しまった……
風の吹き送る桜の花見ごろの花びらのように、
この身はひるがえった。
ここはまた冷たくて、温かい。
   ....
あさってくまモンと、
砕けた六角形公園でデートなの。
わたし、
電話帳のカスタネットが、
バチン、バチン!と、なんて音!?
へんなのね、
こちこちパンチの893の番長さんが、
<そりゃ、唐来ものだぜ?>
なんて、視線を促す広告の先。
テ、テ、テ、テ、テ:
向こうから合図して、こちらは無視。
こちらから合図して、向こうは無視。
信号機のない交差点、子供が! 飛び、出し、ては……
<だめよ!>
後ろを振り向けと、馬鹿な兄さん ....
冷蔵庫。
開けたしゅんかんに在庫の確認してさ、
今日は「お味噌汁のおでんだよ……」あっ、
いけねえ、そんなのないっけ、
今日は「しじみのお味噌汁だよ」それと「おでん」
<しみみ>もないっけ? ....
わたしの球体はふくらんだ。

ト音記号をまず描いたように、

カンバスには出鱈目な刷毛の何塗りか、

(おぼえていない……p)。

砂丘を越えて。いつだって、ラクダはたどり着いて……
 ....
[ ── ここからモノクローム ]

の た め に 立 ち 上 が っ て 青 空
か す か な と ど く ほ ど 耳 ま で
ざ っ く り と 雪 割 っ た 悔 み の
人 知  ....
レンガが降ってくる

##### 線路

十字ボタンで突き刺したんだよ

 夕闇の水田のなかを、幽霊たちがとぼとぼと歩いていく。
遊園地と思っていたのか家の蚊屋

台風の目は一重なの二重なの

背中から指さされてる浴衣の子

大花火地球はそんなに丸いのか

台風と言わず真夏の通り雨

笑わせてそして泣かせて ....
痛み止めのかわりに睡眠薬を飲んで、
買い物へと出かけて行く。

主婦に休みなんてないんだよ。
あなたは主婦ですか?
いいえ、家事手伝いです。

わたしは単なる家事手伝いです。
昔は夢や ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。

ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
アップルパイを食べて、眠ってしまおう。
アップルパイ? 飲み物には何を?
それはもちろん、アップルティーで。
君と自転車に乗って行こう。
白い(黒い)自転車に乗って、どこまでも。
海岸線にたなびく雲。
あの向こうの向こうに、青空があるんだ。
ショー・ウィンドウのガラスのなかには、
首輪をされた二匹の犬。否、そのぬいぐるみ。
わんわん鳴くでもなく、ただ虚ろを見つめて……
ああ、悲しいって言いたいんだよ! 苦しいって言いたいんだよ!
 ....
タロットカードの「吊られた男」みたいに、
人生はいつでも転機であり、過渡期でもある。
ああ、虹の橋を渡ってゆこうじゃないか。
だって君は、空をも飛べるんだから。
生まれ変わり、
生まれ変わる。
ああ、白鳥になれたら良いな。
たとえ白鳥が、死を運ぶ鳥だとしても。
その耳、分かるよ? ──分かるわけないさ!
頭蓋をうち壊して(死ぬ?)、わたしはわたしの頭痛を排除した。だからって?
ああ、どんな愚痴でもちょうだい。
わたしは一番街から五番街までの通りを走って ....
行き違い……死んでしまおうと彼女が言う。
いや、僕が言う。
辿っても辿りつけない、過去へと梯子を下ろして、
一歩一歩、深淵に向かって。
誰かが言ったよ、今日の青は明日の緑、と。
ひだかたけし「熱の同心居」
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=384376

(1)

 これはまず、反戦の詩でもあるのだろう、そんなことを思いま ....
 日付が変わったくらいから、雨が降り始めました。昨日は日中もそれほどの暑さではなく、扇風機などかけていると涼しいくらい……お昼過ぎくらいからうとうとと寝ていたのですが、午睡のさいちゅうに母方の叔母が父 .... 明後日の予定をずっと気にしていたんだね。
だから、馬鹿だったんだよ。
今はとおくもちかくもない死を見つめながら、
そんな死にからかう。

ああ、こんな運命の思いやり。
眠れない夜の慰めに、
温かなハーブティーを飲んだ。
夜はまだまだ続く。
老いた父は眠っている。
目が、覚めるようなシャワーを浴びる。
コーヒーを飲み、

わたしは死んだよ。

死んだのだから、そっとしておいて。
何を話しかけるんだ、
何を!

あなたはわたしの何すらわかっていないというのに。

わたしはわたしの何 ....
Introduction :


 冬の風がもうひたひたと吹きつけています。そんな季節になったのかと、なんだか意外な思いのように感じながら、書き始めています。いま、コンタクト・レンズでは ....
自転車のライトが照らす粉雪や

冬の夜は汚れっちまった悲しみに

冬日とて洗濯物は疾く乾き

漱石忌わがはいはまだ猫になれず

傘をさす日も遠くて傘買う冬の日

師走路の道の半ばに ....
手袋を持ってポケットに手を突っ込むの

冬空がゴッホの絵のごと渦巻いて

小雪に現実の時間が追いすがり

玄冬や一歩踏み出す勇気はなく

強風で息もできずに冬駆ける

天邪鬼綿虫と ....
初雪の山並み煙る北の峯

粉雪はぱらぱらぱらと肩に降り

初雪にまたひとたびのイリュージョン

冬ジャケットの汚れて洗濯もできず

湯冷めして体{ルビ顫=ふる}える午前午後三時

 ....
*1つのティーカップ1


 整理するとこういうことになる。

 まず、彼女は交通事故にあった(それは君の元ルームメイトから後で聞いた)。そして、幸いに怪我は軽症で済んだのだが、君は ....
*レモネード1


 初対面の君とあんなにも長く話し込んでしまったことが、僕にとっては意外だった。でも、案外芸術家というのは皆そういうものなのかもしれない。自分以外は皆お客さん、そういう ....
ひだかたけしさんの大町綾音さんおすすめリスト(833)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
思い出- 大町綾音自由詩6*25-4-13
また冷たくて温かい……- 大町綾音自由詩2*25-4-7
これはポエムです/これはポエムではありません- 大町綾音自由詩3*25-2-10
きょうび丸善なんて流行らないんだからッ- 大町綾音自由詩6*25-2-6
ボサノヴァは取り立てておもしろくない- 大町綾音自由詩5*25-2-6
夕食前即興御前(のらねこのねえ)- 大町綾音自由詩5*25-2-3
バランスの良いいくつもの林檎- 大町綾音自由詩6*25-2-2
2階のドトールから見つめる、冷めた残酷の、風景の。- 大町綾音自由詩6*25-1-6
なつかしさ- 大町綾音自由詩11*24-12-28
つれづれと俳句- 大町綾音俳句3*24-11-21
- 大町綾音自由詩12*24-11-11
ある手紙から- 大町綾音自由詩11*24-11-7
アップルパイ- 大町綾音自由詩2*24-10-31
君と自転車に- 大町綾音自由詩3*24-10-30
ポエム- 大町綾音自由詩3*24-10-28
虹の橋- 大町綾音自由詩4*24-10-27
転生- 大町綾音自由詩2*24-10-26
ポエム- 大町綾音自由詩7*24-8-22
ポエム- 大町綾音自由詩5*24-8-21
ひだかたけし氏の「熱の同心居」を読む- 大町綾音散文(批評 ...3*24-8-7
ある日の叔母のこと- 大町綾音散文(批評 ...5*24-7-18
死にからかう- 大町綾音自由詩9*24-5-16
夜の薬箱- 大町綾音自由詩7*24-5-16
無題- 大町綾音自由詩5*24-5-10
いんとろだくしょん&アレグロ①- 大町綾音散文(批評 ...2*24-3-6
つれづれと俳句- 大町綾音俳句3*24-1-5
つれづれと俳句- 大町綾音俳句2*24-1-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句2*24-1-3
青空とレモネード④- 大町綾音散文(批評 ...3*23-12-29
青空とレモネード②- 大町綾音散文(批評 ...3*23-12-26

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