二〇一五年十二月一日 「毛布」
きのうのうちに終えるべき仕事をいま終えて、これからイーオンに毛布を買いに行く。クローゼットに毛布が1枚もないのだ。捨ててしまったらしい。これまた記憶にないの ....
「ものがたり」
あることが
あるようになったのを
あらしめたものが
なくなって
はじめてあることは
あることの
ありがたいことを
しったのだった
「おしり」
おしり ....
IMEがおかしくなりました
時々、というか たんなる発作
やむなく初期化いたしました・
あすはうちの兄の誕生日です
40年前に亡くなった
父と同じ歳になります
....
やさしい歌を歌いましょう。
詩ではなく、歌を歌いましょう。
わたしたちは吟遊詩人の、
あどけない無邪気さを忘れてしまってはいませんか?
恋の歌を歌いましょう。
冒険の歌を歌いましょう。
戦 ....
私という何かしらがある幻想を維持するために昼飯を食う
いとこの子供が
この春から国立大に行くそうだ
理系らしい
現役でだ
ぼくはといったら先日
知能テストを受けたばかり
結果はそろそろ出ると思う
IQも分かるらしい
曽野綾子さんの本を読ん ....
あんな、人が死ぬって全然きれいやないねんで、じいさんの葬式でも、ばあちゃんの葬式でも、どっちでも思ったんやけど、棺の中のご遺体をじーっと見てたらな、蝋人形みたいで、魂がないと人間ってこんな薄いっちゅう ....
犬
朝の静けさの中で
犬が吠えている
すべてに届くように
昼のざわめきの中で
犬が吠えている
君だけに届くように
夜のささやきの中で
犬が吠えている
すべてを打ち ....
春風にこのヤケの空もってかせたい
脳の湖底へ春がするん
手枕痺れていてもその儘の骨肉
穴が無くとも穴と化す{ルビ貘=ばく}の空
おんがくにすくわれたるたましひよももとせの君君君 ....
あの人は日記のような詩を書く
あなたは詩のような会話をする
その人と会話のように目配せる
かの人の目のような月が笑って
あの人たちは笑いながら消えて
私たちは消えるような息遣いで
そうして ....
印象が色彩に溺死していた 絶え間なく腐乱する光の ── 氾濫 、或いは復活の反復に
本当は優しい言葉でもかけてあげたいけど
誰よりも覚めた、突き刺すような視線が痛い
テーブルを挟んで座る
手を付けないままのサラダとフォーク
言いたくないなら何も言わなくていい
どんな未来 ....
僕のツイッター、コロナのコの字も出ない
まさか鈍感、まさに鈍感
子を持つ母のツイッターは違い
毛を逆立てる母猫のようになっている
言うなかれ、ヒステリックと
守ろうと必死なのだ
....
その夜見た夢のなかでは
私は終始眠っていた
死んだように
眠っていた
もしかしたら
眠るように
死んでいたのかも
知れない
ベッドはいつの間にか
凍結していて
私は気持 ....
言葉という街の埃に似たものが降り積もりある日私になった
「耳」
音楽の
靴裏には
かなしみの泥
音楽には
色彩があり
いろはない
雪がまう
いろがほしい
「早計」
この詩は
誰かを嫌な気分にさせることだろう
その事 ....
遠い遠い場所
過去とも未来ともつかない時
銀のロケットは宇宙を渡った
ゆく先々には
驚くべき光景の数々があった
じつに多彩な星の世界が
めくるめくように展開していった
銀のロケットは
....
Tシャツと半ズボンが
歩道をあるく
ピンクのワンピースも
一緒にあるく
とっても楽しそうだ
だっていつも
汗をつけられたり
コーヒーをこぼされたり
いやな人間から
....
遠い日の転んだ時に見上げた空
また会えたね
昨日までの口紅が折れて
金床雲の灰色、少し分けて欲しいけど
ああ、元々はあなたの敗北感?
先割れスプーンの哀しさみたいに
何処まで行ってもスプー ....
大人になった気がしない
かと言って
子供でもない
何だかよくわからない
思い出せない
昔のことが
ほとんど思い出せない
思い出せないなら
なんで生きてるんだろう
思い出せないのに
....
夜は味気なく
だが
絶対的に
おれの残り時間を
砂時計の
ように
くっきりと表示する
嘘だろ
マジか
勘弁しろよ
詩を
書くときに
たとえばそれが
誰 ....
どのへんを爪で剥がせばいいのだろう 視界ではない世界が見たい
卵から孵った雛が、初めて見た太陽を母親と思い込むように、俺はあなたを好きになった。
中学二年の春、勝ち気な瞳をしたショートカットの女の子に出会いました。「サヨナラ」、その子と初めて交わした言葉で ....
夜明け前に目が覚めてひとり
時間の狭間に取り残されたような気がする
眠りの妖精は去り
愛と憎しみと天使のことを考える
日が昇るまでの時間をもて余して
暗いうちから起き出し
働き者のふり ....
どこまでもここから遠い身体に比喩として手をさしのべている
ここは
いや
ココも
遺跡なんだヨって
たくさんの詩が
歌っている
世界には
あんまり多くの発表会がある
けれども
孤独はいっこう
うまりそ ....
地球とは叡智を究め滅ぶ星
今日も最期の夢を見ている
「星くず」
しんだらみんな
星くずさ
だからそんなに
泣かないで
「雨」
いま
雨の音を聴いている
雨を書くとは何だろう
雨のもたらす心象(イメージ)を表現したい ....
ちいさく溝を掘って
きのうまで咲いていた黄色い花を埋葬する
名前を考えているうちに
いつのまにか旅立ってしまった
知らないうちに
抜け殻みたいに影だけが残った
通り抜けていったものは
....
素直さは美徳だろうか?
ねじれる事は本当に
悪徳か?
ちょっと世界を見てみよう
川はねじれて蛇行しているし
上空の気流も
蛇行して流れているよ
それに
ねじれた螺旋 ....
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