ほとり
ほとりと歩めば
小菊の間から
白黒のぶち猫が傍にやってくる

買い物袋にはノルウェイサーモンと
ブリトロ
メジマグロが収まっていた

サーモンを一切れあげると
ニャァと鳴く ....
抵抗なく
よく転がれば
ガソリンの消費量が
少なくなるけど
抵抗なく
よく転がるということは
アスファルトを
しっかり
掴まないということ

なんだって

お財布には優しいけど ....
(みどり) は、男でも女でもなかった

それを(みどり) は、知っていたし、特に問題にもしなかった

(みどり) は、理由付けされ続ける存在だった

ある日、鏡を見た(みどり) は ....
始まりの終わり

そうこれは始まり
ここから始まる
すべての物語
すべての人
生きとし生けるものすべては
ここから始まる

そしてここで終わる
未来永劫
ここにすべてが戻ってくる ....
  時折、ひとの心から
  とおく離れてわたしは
  砂利道に迷い出たとかげになる
  枯れ葉の屑どもに隠された光の粒が
  もっと大きな金色の光に攫われていくのを
  わたしは見る ....
ふと思ったのだけれどね
人間には通気孔が必要だってこと

きっとどれかの上着に入ったままの入場券もいつかは必要なんだ
なくてはならないものなんてそんなにないんだけれども

たやすい自由はい ....
陽鳥 




きのうのことのようだ
逃げ出すように ひとり列車に乗り 海を目指した
行き先は 宮島

宮島のカラスに逢いたくなったのだ
途中 かあかあ
二度ほど 鳥が鳴いた
 ....
うえの部屋の犬はたぶんパグで
飼い主は
水商売の女の人じゃないかな

このごろ寒くなってきて
女の人仕事にいかなくなってきた
誰かと電話をしたら
いつも怒鳴りあいになり
さいご泣いてい ....
セックスヒーローが
駅伝大会を走って
いとしのエリーと邂逅する
卒業を控えてダンスホールに入り浸る
生活を改善した
セックスヒーローJが高熱を克服して
走り通して蚊の息を瀰漫させながらゴー ....
気配も無いままに
駆け抜けていく時

どれだけ走ろうとも
一生追い付けない空



   どこまで行くのでしょう

   誰の元へ向かうのですか

   わたし ....
好き?
嫌い?

一枚
二枚と
花びらを千切る

好き嫌い?
好き嫌い?
不安な心を原動力にした
行為が止まらない

千切って
風に拐わせ
無かった事にしたいのは
己の
 ....
忘れてしまった悲しみに
今夜も抱かれ眠りつく
失うことのない喜びに
今夜は明るい月もなく
出かけることの意味も無い

忘れてしまったこの身にも
今夜は触れる勇気なく
外で叫ぶ元気もない ....
肝臓が今夜も泣いている
琥珀の液体に侵されて
ぼくも夜毎に泣いている
明日をも知れぬ身体を引きずりながら

一日に300キロカロリーを摂取するだけで
生きて往けるのだろうか
疑問符が脳髄 ....
ゴンの寺の石段は長くて
自販機はコインを入れても
硬貨が返って来て
缶コーヒーを行きは買えなかった
紅葉が散って行く
登った先の堂宇にある
賽銭箱の前には
男が居て多分僧侶だろう
帰り ....
クヌギの林が枯れました
ぼくはシャクシャクと
林の小路を歩きました

栗鼠がドングリを咥え
樹の幹を登ります

初冬の薄い日光は肌を刺すことも無く
ひっそりと肩を抱き絞めてくれるのです ....
  父や母 子や孫 兄や弟 姉や妹
  と書いて もう私にはわからなくなった
  これから一生かけて 目の前の壁だけをみていたい
  しろい苔がいつまでも魂の表皮から剥がれそうにないから ....
ろくすっぽ砂も噛んだこともねえ表六が
干し過ぎた柿みたいな遺書をしたためる魂の童貞
笑わせんなよ、書き終わらないのは
心残りのせいじゃねえ、終わらせる気がないせいさ

「青い果実 ....
抱きしめてくれる人が欲しかった
ゆっくりお眠りと囁いてくれる人
この腕は全てを突き放してしまい
十二月の気温に湯たんぽを抱いて
はだかんぼでお布団に包まり独り
屋根の向こう見えない空を眺める ....
影にもまぎれもない命にも

届けぼくらのイメージよ

原初のもっと前を

飛び超えてこいよもっともっと


飛ぶ鳥のようすが

悲しくもあたたかくも

個体にも運動にも

 ....
私はブルックナーの力を借りて詩を書く
そこには誰もみたことのない静謐さがある
死を感じた時私はブルックナーを聴くことにしている
これはどうでもいいことかもしれない

しかし私にとってみれば大 ....
色はくろ
とてもひんやりとしててゴクリ
のみほした

炭酸ジュースのはぜる泡よりおおく
星がパチパチ光ってて

ぜんぶのそらでいっとうあかるい
あおい星
くちびるにひっかかり
わた ....
つまらない思いを抱えて
つまらないつまらないと日々を送るのが
これからも死ぬまで続くのだと
濡れた服を脱ぎながら真実に思えてくる
拾ってきた枯れ枝を瓶に挿し
部屋の中に小さな林を作ってやろう ....
古墳のある郊外の町には

なにか清新な風が吹いていた

プログラミングの講習を

五階建てのビルで受けていた


ぼくは思う

よくないことも

いいことも

起こっては ....
しゃらり
さらさら
銀の音

空があまりにも青くて
ぼくは眼を閉じて
その音がメロディになるのを待っています

湖も凍り
白銀の地平を観てみたいのです

しゃらり
さらさら
 ....
白い。何にも覚えてない。現実、現実、現実、赤くない、高くない、温かくない、現実。感、も無い。すごく寒い思いもしたいのにまるで私は生きてないみたいなんだね。まるで明日も私は生きていないみたいなんだね。ま .... からだと
服が
千切れて
いて
眼球が
なんとか
必要な
部分を
探ろうとしている
超音波
それは
死を
みる
最先端の技術だ
コンビニエンスストア

エロ本 ....
いつからか分からないけど僕は白線の内側に立っていた
日中の残り香が頬をじわっと暖めていたけれど
僕を笑う人が多すぎてすぐに冷めてしまった
何かのパレードにように後には人々が続き
幸せになりたい ....
お前はオマエでいい
俺はオレでいい
かんたんなことさ


灰色にそめられた季節があった
あがいてもあがいても抜け出せない
アリ地獄に僕はいた

自分が自分であったから
 ....
今日も りゅうが 脱走した
「理由」なんて聞く奴がいるから 逃げだしてしまうのだ
話の尾ひれなんて無視して
ゆらぎは水の色

ゆがむからだのまるみに いかす光彩くねらせて
す ....
初冬の空に向かい

紙飛行機を飛ばした

天を目指し

太陽に届きそうな

まさにその瞬間のこと

紙の機体は宙に溶けて消えた

直後 空気はぴりぴりと

痛い ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7724)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ- レタス自由詩4+16-12-7
エコタイヤの怪- まいこプ ...自由詩416-12-7
みどり- 水菜自由詩5*16-12-7
原点回帰- 坂本瞳子自由詩1*16-12-7
砂利道- 草野春心自由詩316-12-6
入場券- 梅昆布茶自由詩14*16-12-6
陽鳥- るるりら自由詩13+*16-12-6
舞い上がる灰- 田中修子自由詩3*16-12-5
シェリー- 間村長自由詩2*16-12-5
たずねびと- 葉月 祐自由詩6*16-12-4
花占いの乙女- まいこプ ...自由詩516-12-4
眠れない夜- レタス自由詩116-12-4
夜想曲- レタス自由詩116-12-4
ホットコーヒー- 間村長自由詩7*16-12-3
午後の散歩- レタス自由詩316-12-3
しろい苔- 草野春心自由詩416-12-2
くたばる手前で生きてやれ- ホロウ・ ...自由詩4*16-12-2
ことばあそび七- 田中修子自由詩2*16-12-2
まぎれもない命- 吉岡ペペ ...自由詩116-12-1
私はブルックナーの力を借りて詩を書く- fujisawanori ...自由詩1*16-11-30
- 田中修子自由詩5*16-11-30
窓の林- 春日線香自由詩216-11-30
古墳のある町- 吉岡ペペ ...自由詩616-11-30
銀世界- レタス自由詩916-11-29
白い- 由比良 ...自由詩4*16-11-29
プレグナンツ- イシダユ ...自由詩116-11-29
ヘヴィとメタル- カマキリ自由詩616-11-28
告白- Syuiti Kitao ...自由詩116-11-28
ゆくえしらず_- るるりら自由詩15*16-11-28
冬に溶けた紙飛行機- 葉月 祐自由詩6*16-11-27

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