かろうじて宇宙の辺境に在る
酒を飲み女を愛し歌を好む

行く先はわからないが
猫と暮らしている

友はいるが親友は皆宇宙に還ってしまった
音楽話や哲学話もなかなかできない今日このごろ
 ....
看板だけのちんどん屋
叶姉妹みたいにけんちん汁なのかも

美は売れない

すべてのマーケットを閉鎖して
自給自足で恋もするんだ忙しいけど

ぼくはポケットにコルトを忍ばせて
犯罪者で ....
すべての宇宙を創生して
神は疲れたのかもしれない

ウクライナの仕事はあなたのミスで
僕は無神論者で貴方達とは関係ない

僕たちは異質なものを嚥下しなければならない
優しいだけのヨーグル ....
二〇二〇年七月一日 「『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』」


『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読終了。憶えていたのは、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」だけだったが、繰り返しになるが、シオド ....
赤い風船が 
雑居ビルの屋上を越えて
空へ吸いこまれてゆく

路地裏を
うろつく黒猫が足をとめて
二階の私と、目が合う 

――幸いは
  掴むものじゃないらしい
人が巨大な鯨を畏れるように
鯨も群れる人を憂い
人が鳥の歌を採るように
鳥も人の言葉に憧れる
真ごころよりも研かれた小石が
現実を左右する効果を慥かめ
星々の絡みあう指ですら
少しづつ結 ....
二十三時
もうすぐ寝るまでの
もったいない時間が
照明の下のソファーにある

父親の死とか
明日の仕事の乗り切り方とか
全部雨音に消えて
現実が今だけになる

叶うのは
いつも小 ....
俯いて、含み笑いを浮かべて、
、ニヤついてはいない、じっと足もとに視線を落とし、
ときどき、うん、ふん、へえと頷く男、その男詩人、白い球赤い球、黒い球、
黙ったままで、眼がふらんでる空に、や ....
トレイシー、今夜は Canned Universe 素敵な Canned Universe イブニングドレスを Canned Universe 召してらっしゃるのね Canned Universe .... 新しい噂話に、クールラントの国民は逡巡した。
その噂に熱狂する者もあった。エインスベルの味方をする者もあった。
ほぼ二年近い時間、エインスベルは監獄に幽閉されていた。
次第に、エインスベルは悪な ....
その一方、エインスベルはどうか。戦争から三年近い時間が経ち、
エインスベルはクールラントの監獄に監禁されていた。
この戦いの端緒が、エインスベルにあるのだとして訴追されたのである。
エインスベル ....

油の切れかかった自転車をゆっくり蹴りながら
初夏を孕んだべたついた風を浴びて夜道を滑走する
切れかけたワイヤレスイヤホンはぶつぶつと呟き
月は電池が切れるのと同時に空に喰われる

昨日 ....
戦いというものは、すべてが当事者の納得のうちに終わるわけではない。
アースランテの国では、軍国ラゴス、クールラント、ファシブル、
そしてアースランテによる四者会談が開かれた。
勝者である三国の意 ....
その後の戦いの詳細を省くことを、許していただきたい。
これはあくまでも、クールラントの物語なのである。
読者諸氏もすでにお分かりのように、第一次ライランテ戦争は、
アースランテの敗北によって終わ ....
クールラントの軍団長、ラジーク・ユーゲルに異論はなかった。
ここで巻き返しておかなければ、アースランテの再攻が始まる。
そして、ファシブルの動向が気がかりだった。
ファシブルはさらに北進するので ....
二〇二〇年六月一日 「夜のみだらな鳥」


 ドノソの『夜のみだらな鳥』を読み終わった。さいごのとこらへんは、修道院に住まう老婆たちの話になっていた。ディートと呼ばれる男が老人なのか赤ん坊なのか ....
「わたしはマリアノスを見くびっていた」オスファハンは呟く。
彼女は彼女なりに、一国の王なのだ。
国の命運を左右する事態が起こったとすれば、
それに対処する必要がある。今回のヒスフェル聖国の参戦の ....
「それは、非がファシブルにあるということか?」
ラゴスの軍団長である、カイザー・ネルが尋ねる。
ヒスフェル聖国の正魔導士、オスファハンは息を飲んだ。
「非、というのは何を持ってしておっしゃられる ....
それだけで世界はこんなにも美しい
悲しいほどに
時間はまた遡る。マリアノス・アリア・ガルデは、
王宮の玉座にあって、沈黙を貫いていた。
元老院の代表である、シェリル・アーネストが厳粛な口調で報告する。
「元老院での決定によって、わが軍はアース ....
「なんと? なぜファシブルが参戦する?」驚いたのは、
カイザー・ネルばかりではない。ヒスフェル聖国のオスファハンも。
オスファハンは再び自分の無力を嘆いた。
「わたしが徹底していれば、こんなこと ....
連合軍の兵士たちは、小隊ごとに軍団を再編成して、
ナハテ・ガルの砦へと戻っていった。
「これ以上アースランテを追撃してはなりますまい」
そう進言したのは、カイザー・ネルの側近ヤッホ・レスラントだ ....
ルアペフ、それでキリマンジャロの件はどうなってんだ。へい、お雪はアコンカグアの伯父貴んとこの賭場でサイコロ振らして貰ってるって言っておりやした。なぁ、なんやとぉ!? 当代随一の女侠客キリマンジャロのお .... 誰もが予想外の事態が起こった。それをまだ、
アースランテの兵たちや、連合軍の兵たちは知らない。
アースランテの南隣の国、ファシブルが裏切ったのである。
その報は戦場には届いてはいない。

「 ....
「うむ、今は本国の指示を仰いでいる場合ではないな。
 現場の判断が最優先だ」ゴゴイス・リーゲは厳粛な口調で言う。
「それに、ラゴスには民兵どももいるのだ。その数がいかほどか。
 おそらく、三万人 ....
結局、ナハテ・イルヴァの丘へと辿り着けたアースランテ兵は、
三万五千ほどだった。ルブルス河の南岸にいあわせた友軍と合わせて、四万五千。
その間、連合軍による追撃は行われなかった。
双方ともに、こ ....
アースランテの撤退、それはむしろ潰走と言っても良かった。
ゴゴイス・リーゲの率いる一軍は、
密集陣形でヒスフェル聖国の軍団を突き切って行く。
その間にもヒスフェル聖国の魔導士団の攻撃は続いていた ....
ゴゴイス・リーゲの率いるアースランテの一軍は、
ヒスフェル聖国の正規軍に向かって、真っ直ぐと突き進んで行った。
「相手を弱小集団と思うな、強力な魔力を持っていると思え」
ゴゴイスのその言葉通り、 ....
そのころ、戦士エイソスはアイソニアの騎士の姿を探していた。
自国のために、と考えるエミル・アザルとは、一線を画した目的を、
戦士エイソスは持っていたのである。
それはもちろん、アイソニアの騎士の ....
「全員、南進を止めよ。カバルナ・クー・ソランの結界が張られた!」
アースランテの臨時軍団長である、ゴゴイス・リーゲが叫んだ。
「それでは、どうなさいますか?」ゴゴイスの側近が尋ねる。
「西へ向か ....
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