ラグビーボール、さつま芋、焼き芋たべたいな。
大学芋もいいし、スイートポ、あ、トライ見逃した。
生温き句捻らむかと風の夜
私達は私達の進むべき道を
そんなこと判ってるのに
判っているのにどうして
こんなにも無為に時を過ごすのだろう
また、それを慈しむかのように
それも ....
心に広がる空
心に流れる雲
その下に
広がる原野を
みつめていた
聞こえてくる風の音に
耳を傾けていた
死んだ父親
と
死んだ母親
そして
死んだ姉二人
風の音 ....
上司に怒られていても
映画で泣いてしまっても
ボーナスがでても
公園でタバコが吸えなくても
どうってことはないんだけど
胸の大きな女を抱いている時
ゲームで負け続けている時
心臓とは ....
かれん。もくせいのはながさいたの。
かれん。ちいさなゆきのかけらだわ。
かれん。せっぺんのようにちらして。
かれん。ひくいしろいひざしのなか、
かれん。かたちとかげがとけたんだ。
か ....
サインポールに誘拐されてしまいたい。
長いリボンに手を引かれ、僕は空へ昇りたい。
恋割れた悲しい夜に稲光り
名月をよごしてごめんと淡い雲
失恋に馴染まないよう柿を食う
牛乳を飲み干す高い空見上げ
オリオンをよるの真水のようにのむ ....
わたしの時間はあのときから
すっかり止まってしまったんです
そして悲鳴は
とっくにわたしの絶望をふみしめて
わたしはあたまが空っぽだから
からだじゅうを毒で塗り固めているんで ....
心が大きく歪んでしまったり
ハートが小さく捻れてしまったら
この薬が有効です
と
教科書みたいな顔した病院の先生が
処方箋を出してくれた
時間という薬を
なんだつまらない
あり ....
手をと、指をと、爪をと、
下弦の、琵琶の、定めの、
触れ合う、意識の、明証は、
我になく、汝にもなく、
流れゆく、雲にさへ、なく、
今しがた、潰した、蜘蛛の、
....
ティーカップには、なんだかしらない花模様が描かれていて。
そっとつつんでわたしは手のひらを温める。
指を折る
数えては吐き出される
諦めにも似た焦燥
焦がれたのも今は昔
仕草も顔も声も朧
百年待ちました。
それでも、
あなたは、
まだ、
トイレの壁にB2サイズの世界地図。
人類は皆兄弟、僕は末っ子、今朝は軟便。
あの日のあなたが立っていた
この舞台に僕は今、立っている
あなたの闇に
何もできなかった僕が
今宵、一つの約束をするために
もうこれっきりだと僕は言わない
体を脱いで空に溶けたあなた ....
戸棚にクリスティン。
チュリーップのマリーメイアは、
野原で{ルビ潮=うしお}の夢をみてうたっていた……
みず、のねが
ひかりと ともにはじける
それを きいている
おさないころの おもいで
あめがてんてんと
じめんにえがいた
わたしはそれを かきうつす
ことばには ....
ヤキモチは大切に妬きましょう。
わざわざ七輪を用意しちゃいましょう。
男の方から別れを言い出したから
最後に焼き肉奢ってと女は言った
五年ぐらい付き合ったから
お互い噛み飽きたチュウインガムみたいに
なってたのかもしれない
会うたびに話してるのは
女 ....
国宝の本堂を拝観する
工芸美術に彩られた板の間
金木犀の薫りが漂っている
平日の秋午前のひかり
過去にできたものが遠ざかっているさまが宇宙なのに
その宇宙に未来をかん ....
さて、秋か
そろそろ秋か
まだ夏か、と
迷う、日に
レモンが採れた、と
走る声あり、爽やかな
気配に夏が背を向けて
すれ違いに部屋を
出て行きました
まだそこかしこにいる
....
いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が
わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか
あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか ....
書けるから
空が青いなとも思うし
木々も育ったなと思う
つるっとした老婆が言っていた
書けなくなったら余生などないのだ
台風がすぎて鳥たちが
遅い食事にとりかか ....
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ
優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい
絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック
アルマ ....
その恋が私の孤独にそっと触れ、驚いた目に涙がにじんだ
今もなお、身捨つるほどの祖国はあるか、詠んだ修司の心が聴きたい
すすき野を遠くの月を眺めつつ君を誘って歩くと、鈴虫 ....
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません
空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません
空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません
などと ....
よどんだ部屋の空気
水道の蛇口から水がしたたり落ちる
ポテトチップスを頬張り麦茶で流し込む
判断能力 自己管理能力 欠落
仕方なく破れた地図を広げる
非日常な週末とテレビジョンのニュ ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです
また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです
だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから
愛や人生に悩む必 ....
一人、枯野を駆ける
つまり、
蛇の心を、知るか?
おそらくその心に
なんの悪意もなく
あすに向かう希望の光が
灯っているにしても
一人っきりでは生きられない
愛すること ....
時間がなくなるって
時間って減っていくんじゃないの
減った分足されていくんじゃないの
俺の考え方変かな
やっぱり変かもな
暗いが段段に掬いとられて
夜が明ける
のかな
....
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