朝鳥の鳴く声を知る行者かな「し」なぞこの世に無ければ善いと
誘惑が房なして実る
秋の夜霜に甘さは深まる
罪摘むように紫紺をつまむ
唇に触れる果皮の悩ましさよ
貴方に押し当てたたなごころの狂乱
ぷちぷちとはぜる無数の果実
ああ こんなにたやすく壊 ....
子供の頃
あちらこちらで見かけた
今はあまり見かけない
干し柿は美味しい
子供の頃は好きではなかった
開発が進むほど
昔らしさは何処かに消え
寂しさを感じてしまう
味が独特 ....
rist.ali-ali-ali
a rist.ali-ali-ali-y
rist.teres ali-ali-ali-ali-ali-ali---
kimigawaruikul ....
毎日を毎週を毎月を毎年をつつがなく暮らしてきた私たち日本の人
きっと全宇宙の知的生命体のほとんど全て私たちのことを知らない
とても幸せな朝
まだ真っ暗な四時の宇宙を切り裂いて自転車 ....
冬晴れの
光あふれる
居間に居て
母の背中と
光をわける
ふたが空いてしまう。
でも、鍵はしていなかった
おもたいふたでもなかったし、
あかない理由もなかったのだ。
蓋が開いてしまうと思う。
水がたくさん入っている。
それから間違えも入っ ....
すべてのことに意味があるんじゃなくて
すべてのことは意味になるんだ
と
冬空の秋
出来るだけ
世界を愛そうとおもう
漠然と
(なんかの漫画の影響)
コン ト ロール ケーキ ケン スギル アイツは、ロッカー
焼き鳥屋良い匂いさせついてくる財布の紐が緩み始めた
料理自慢お爺さんは料理人斬新でアイデア満載
葡萄狩初体験で新鮮で父はワインの話ばかりする
初めての十連休で問題も初めてづくしで戸惑 ....
どこからともなく
黒い帽子、
黒いコートの
陰謀論者がやってくる
はじめ電信柱の影にいたが
子供たちが騒ぐと、
わざとコートの前を開いて
●ン出しをして追いかけて来る
不気味な ....
なんだか気分が晴れない日や
落ち込む日があってもいいのさ
そんな時は
その、息のできない苦しさを味わい尽くして
一層のこと
沈みきってやればいい
グーーっと 沈みきった人だけが
....
Mmmmm.
Whip!
Mmmmm.
Whip!
子よ、
(創世記二七・八)
わが子よ、蜜を食べよ、
(箴言二四・一三)
tuum est.
....
まひる日にやすらに睡る長ゐ髪
ひとり起きてやすらに睡るきみの髪なで
口無しぞ海を眺めて海にとられむ
磯に火を焚け濡れしきるわれときみのため
天にも陸(くが)にも来ずふるへる海明 ....
泳ぐならいっそ藻屑になりたいとそう海のほう見ながら言った
君という名の岸辺へと着きたいよでもそこまでは行けそうにない
冬の海へと飛び込んだ心臓が瞬時に凍り逝く夢を見た
砂浜のビー ....
林檎の樹を眺めきみ何おもふ
ひらけた地より林へあるくふたり
海そのままに日は動かずふたりで居る
樹によりてきみ何おもふ海のおと
われに罪あれば日はそのままに海よ鳴れ
....
【俳句】 船曳秀隆
筆先に 宇宙の春が 溶け落ちる
桜には 天馬の翼 生えている
花桜 地平線まで 散り敷かれ
花吹雪 冥王星へと 降りしきる
花吹雪 地球の裏へと ....
凪ぎはてた海よわれは哀しむ
忍びかにわれ哀しむ凪はてた海を
忍びかよりさつそう飛んで啼きつめる鳥
まどふこときみの乳(ち)の辺(へ)に痣がある
きみの乳(ち)の辺(へ)を眺め下 ....
冴え返る
静けさに
雨音のみの
真夜中
しみる
前方見据える少年の
斜め後ろに 立つ私
光 放った彼の眼鏡、
捉えた朝の密度濃く
信号機は青になる
優しさをちょっとだけでも懐へいれてカイロの代わりにしてる
エベレスト見上げる少女みたいだな澄み切っている瞳忘れぬ
街人よきたる極寒言葉すら発した途端凍るだろうか
雪が降る街でデー ....
父の祈り母に添いたる秋の夜
秋を見て父を見てただ心静けき
送りまぜ今日はかくやと嘆きおり
父の背に後の月を見し夕間暮れ
十六夜の月は空にはとどまらず
この雨を人にそむいてわれゆかむ
茫々とときに朗々とひかりをひとりゆかむ
雨に海に身をさらす赦されない身を
海よ空よゆるせよわがこころ人に赦されず
ふたり夜の海見るたましひと ....
君と過ごす時間
安心出来る空間になる
言いたいことを言えて
喧嘩もするけれど
時間が経てば落ち着く
大きな喧嘩はない
些細なことばかり
ちょっとした口喧嘩
基本的な考え方は ....
海をみてひとりと思うわが性は
哀しみとして海にほほえみつつ泣く
海の面にうつりこむかみなし児のわれ
わが性は孤独でありしまた海へいく
松林を海へ突っ切るひとり
カモメはや ....
不器用に生きている君の笑顔が好きでたま
らない僕は、なおのこと不器用なんだろう。
そんな日々で幸せを数えてゆきたい。
さあおいで
僕はいつでも心のこのへんのとこ
開けて ....
数珠玉を見ずとも秋は深行けり
紅葉葉の落ちるはいずこ思い出か
栗を刈る季節をひとつ通り過ぎ
三日月にぶら下がるのはネックレス
眠りのなか秋の色にわたしも染む
あまりにも純粋で
故に{ルビ果敢=はか}なく捉えがたく
けれど
強く深く
轟きでもあり
静寂でもあり
満ちあふれ
けれど虚ろで
鋭く
けれどやわらかく
かぎりなく甘 ....
海哀しこの身たよりに恋をおもう
あめつちもなしこの身がたより
海、山哀しここにぐっとこらえる
恋のひとみの焦点のうるむ、山
風わたるくさはらのくさが避けて
はつなつの青空 ....
私はうたおう哀しみどものわけ捜す
酒にもひとへもいかぬ哀しみをこらえる
おとなりのピアノのおとに酔ってしまうよ
燃える若さもなし智慧を武器にいく
艶やかな妻の髪と鬱屈しているわ ....
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