言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵
別れの白い花びら
漂う岸辺
波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴
古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
人類の記号化にかざぐるま
を
みました。
ふうしゃ より かざぐるま
....
裸にはなれない
鎧で身をかため
武器を持たなくては
戦えない
弱すぎる 弱すぎる
裸で戦えるほど
強くはない
裸を見せられるほど
美しくもないし
度胸もない
私は自 ....
戦争という悲しみよ
教えておくれ
あの日
青年は何を夢見ていたのか
夏の日差しの中
何を思ったのか
戦争という苦しみよ
教えておくれ
あの日
蝉しぐれの中で
向日葵は ....
バケツに水はなみなみつがれ
夏のまぶしさがぱちぱち
はじけ、なんやかんやカーテン
カーテンと遊ぶ
そこを曲がろうか
いやまっすぐ、だ
なぜだ
いや
そこ、ちょっとす澄棲みません
....
とても さびしい
ゆうひ の はまべ
とて とてのむ とてのう
たのしそうに
てをつなぐ ふたり
とて とてのむ とてのう
かぜ と ゆうひが
ふたりを てらす
あのまち ....
コトコト走る
1両編成の海鉄を見ていると
失われた何かに気づく
錆びたレールの上を
一面の田んぼの中を
むせかえる緑の中を
ゆっくり走る
その可愛らしい姿
もう二度と
見 ....
田舎の
海辺の町は
夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる
古びた町並みは
時代に忘れ去られ
潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む
人も少ない真っ青 ....
いつかを信じることが出来なければ
ぼくらは他を排撃してしまうだろう
いまはわかりあえなくても
どちらかが歩み寄らなければ
それが弱腰ととられて
どちらかが理不尽を受けたと ....
哀しみに陽がさしてくる
ささないで欲しいのに
いましばらく
いやずっと忘れたくないのに
哀しみに陽がさしてくる
あのこが泣いている
あのこが笑っている
理不尽 ....
朽ち落ちた向日葵の花が
愛しく種を産み
また新たな花を咲かせる
繰り返される
繰り返してはいけない日に
祈りを捧げる
鮮やかに咲いていた
黄色の花の思い出よりも
握りしめたこの小さな種 ....
嫌な時間
肌に触れる痛い口
我慢できない私の暗い穴
痛かった時が快楽に変わる頃
私は私を否定出来なくなり始める
そこに優しさなど なかったのかも
けれど 事の最後の 掌は私 ....
少なくともあそこを
こすりあわなければならない
悲しい生き物だ
いくら金持ちでも
胃のおおきさはバスケットボールほどもない
口も性器もひとつしかない
少なくともあそ ....
夏の夕べ
赤に染めぬいて
剥がれ落ちる太陽
燃えているのですか
綺麗な空の色
堕ちてゆく
ふたり
曖昧にうなずき
グレーを好み
ただ誤魔化しているだけの
わたし
....
痛みを渡してくれないか?
伝ってきてくれないか?
武器である我々に..
あなたは痛むと言う。
我々を振り回して痛むと言う。
我々に侵され痛む痛むと言う。
....
蝉が地中から羽化のため
適度な葉の裏を目指し
白からそれぞれへ色付きを待つ
果実でもないくせに
ジッと動かず
負けず殺されず
祈る機能は皆無でも
ああ、黄昏ている
ああ、黄昏ている ....
この世界の仕組みは
被造物に表れる
花が枯れたあとに種子を残すように
この世界が散った後
新たな芽を出すであろう
by f
怒りがあふれる
抑えられない憤りに
躰が震え 拳をぶつける
怒りのエネルギーを
掻きむしり叩きつける
すべてが怒りだ
わなわなと震えている
抑圧してため込んだ
死の力が爆発 ....
僕は竹輪が大好物で
性格も 真ん中がからっぽで
夏場は風通しも良いが冬は寒い
いまだに大好きな彼女には文無しの飲んべえだと
思われているのだが残念ながら
ほとんど当たっているのでとても悲 ....
夜のテラスに薔薇が咲く。
花びら、それは鮮やかな血の滴り。
消える事の無い悔恨だ。
それは私らの繋がりにも似ている。
夜空に瞬く星々はじっと見つめる目の玉だ。
恐るべき幻 ....
母は恐怖のただ中で
私を身ごもり
恐怖と共に私を生み落とした
空には暗雲が立ち込め
灰色の風が吹きすさび
恐ろしさの中
母の乳首をくわえていた
震えていた
恐怖のただ中で母に ....
昼に蒸された夜の町あかり
花火のあとのような煙や雲
おまえはスーパーに駆け込むのか
ならばおれと食事に出掛けようよ
お祭りあとの夜道にひそむゆらゆら
降りもしない雨の ....
つなぐことが
できない者の
孤独と生滅
たくすバトンを
持たずして
つながることを
恐れる者の
羞恥と隠遁
網の目の中
失われ
つながれている
罪ある ....
日々闘う孤独者よ
あなたは誇り高き戦士
あなたは孤独者を忌み嫌う幾多の聴衆の黒い嘲笑と闘い
あなたを堕落させ狂乱の傀儡にせんとする生煮えの蠱惑に耐える
あなたは元より孤独を友とし静寂を伴侶 ....
習字が変だった
その習字を止めると
さらにへんで
ロバのドンキーや
ロバのロシナンテと
邂逅する
へん(恐怖)から逃避して
父にパチンコ屋に連れて行ってもらうと
鵜の国が近くの貯水 ....
本質は本質として朽ちていき、装飾や細部にこそ神は宿るのだった。仕事は論理によって組み立てられた城であるが、その堅固さを基礎づけているのはむしろ至る所にある建具の装飾なのである。龍の形をしたり雲 ....
あの日僕らは
夏をいっぱいに浴びながら歩いていた
中空を惑星のようにめぐる虹色の夏の果実を
気ままにもぎとっては
かじりながら歩いていた
ふと蝉の声が途絶えたとき
目の前に幕があらわれた
....
悲しくて 悲しくて
こころ しずむ朝
ひとみは弱り果て
太陽は光を失った
ただ詠う
こころのままに
あふれる涙を
掌ですくい
みつめる
真面目に生きてきた
それがわ ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
....
ちいさな日々がつみかさなってもやはりちいさな日々に
蓄積や安定はたいせつなものだが固定されたくないともおもう
前進とは終焉にむかうことなのかもしれないけれど
ビージーズも人生はレースではない ....
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