猫といつしよにすはつて
落ち葉がものすごいいきおひで
木にもどつていくのをみてゐました

世界がどんどんまき戻されて
文明がはじまるまえの
澄みわたつたあをぞらにもどりまし ....
三人目の反存在

かろうじて
生かされて在る
名も無い生

先に立って
名を得た
二人の背を見て
一人こぼれる三人目

光を受けて
先行する者
闇を授かり
逆行する ....
濡れた心にあなたが触れる

揺れた心に確かな想い

もっと抱いて
もっと奪って

でも あなたは


約束なんてしないもの

許されない私は
あなたを許せない

歪 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
あれは化石の街だった
すべてが固まって
ぼくは言葉を失ってしまった
ある漁師は寡黙に作業をしている
ラーメンを啜りながら
海辺の波をみたら
視界は空を広げ
腕の血管のボルトを力いっぱい絞 ....
詩情さえ
なくしていいと思っていた
このコンクリートの延長線に
あなたはいない
ひとりをなくした
世界のようなひとりを
なのに今夜は
少し明るい
月見草が咲いていて
私は詩を書い ....
風呂のジャーが爆発する
扉が爆発して
物置が爆発する
戦場だった南側
ガジュマルを観賞した後だった
手帖を読んで居ると
宇宙の田圃でエンジンが鳴る
宇宙から見る那覇市が美しい
笑まい、 ....
光とともに影が伸びて
大いなる光に包まれながら
影が大きくなっていくのを恐れていた

光には目に見えない強さも含んでいたが
目に見えない影の部分も連れてくる
影におびえ、光に憧れ
一体ど ....
ホームできれいな音楽を聴く
レモン色の飲料を飲む
すぐに身体の一部となる

目的地が分かって
最後の挑戦だと手を伸ばす
誰も知らない朝と少年

バスに長時間乗り
黒いシャツを着た人々 ....
落日 悲しみ 

盲目 真っ暗闇

充血した満月 不穏に包まれる
白い頬 浮かび上がる
それは獣の呟き
孤独 
嫌われ者が背中を丸め眠る
閃光
現実から覚め ....
なみたつバイオリズム
無数の引っ掻き傷が欲しがっている

ドン・キホーテも笑っている
喜劇の様な悲劇を演じては
燃え尽きそうな小さな乏しい石の塊

過去の幻影に囚われ
欲求が満たされぬ ....
暗く独りの自慰行為
ため息 喘ぎ 泣いてみる

何かに動かされ 操られ
強張る笑顔に痛いモノ

乱れた衣服をボロボロに
引き裂く下着が 体を縛る

冷たい汗に溺れて 濡れたシーツ
 ....
ピアノの旋律果てしなく
残響が耳に残る
盤上の謎が解き明かされるとき
果てしのないカオスが氷解
たて糸とよこ糸が交わり
タペストリーを織りなす
人はどこへ向かうのか
帰りのない道
半透明なガラスのような水の膜
その向こうから覗いているのは、わたしの目

何故生きているのですか
そう尋ねているわたし

未来とか将来とか一生添い遂げる人とか家族とか

そこにはそれら ....
りーりー
りりり と
鳴いている

耳を澄ますと
少しずつ違う音色で
合奏している

パソコンの中から
聞こえるようで

二階の窓から
見てみると
明るい夜空に
透明な羽根 ....
この部屋には何も聞こえてこない
何も聞こえてこない
物音ひとつ聞こえてこない

静寂に包まれた朝
庭の向日葵は干からびている
こっそりと命の種を宿したまま
死に果てぼろぼろに

静寂 ....
殺菌されているような灼熱の中
塞がれてはいないが、とうに朽ちて
忘れられた路の、ひび割れた路面に
おれが求めるうたはいつだって落ちている
摩耗したスニーカーの靴底で、搔き集めながら歩いてゆ ....
桃太郎読み聞かせつつ桃食す

月食をひとり眺めるかぐや姫

約束の通りに開けない玉手箱

シンデレラ灰のなかから蘇る
僕は、シンプルになりたかった。ひらがなになりたかった。
ひらがなになれたら、悩むことはないだろう。苦しむこともないだろう。
悩みはなやみに、苦しみはくるしみになって、隣の文字たちと混ざり合って ....
理事に選出された
ボーデンはアイスばかり食べて
何もやらない
集いに誘っても
フレーフレーとチアガールの真似ばかりで
ドウ(お菓子)に成って仕舞った

その時リベリアンガールが
駆け寄 ....
銀河の彼方からモールス信号
ぼくはコーヒーを飲みながら受け取る
先人の知恵を享受しながらも
なまけ者のぼくが地球に存在する
ウィスキーが「神の水」だったら
飲むことにするだろうになぁ
狂人 ....
私の中の私は泣いている
一人は嫌だと

優しい心に触れたくて
求めた身体に汚される

きたない
いたい
こわい

どれだけ傷付いても

触れた指先が忘れられない

 ....
雨に濡れたアスファルト
踏みしめ歩く

何処に辿り着くのか
道の果てはわからない

この星の息づかいが
足の裏に響き
それが力を供給する

悲しみか、憎しみか、
それとも喜びか
 ....
朝はひとり


琥珀色をみつめる

砂糖はひとつ

あたたかいやつ


ラジオがながれ

おもいはぼんやりと


カーテンがゆれた

夏が終わろうとしてゐる
花がしづかに揺れてゐる。

その横に小さな言葉がおちてゐる。

姉さんがそれをひろつて、お皿にのせた。


子供たちは外であそんでゐる。

まぶしいほど白いお皿に ....
うちの猫はもうすぐ十二歳になる
この二、三年 もう駄目だと思う時が
何度もあったので
いつ死んでも不思議ではないだろう
祖母は施設にいるが、もう九十五歳で
いつ知らせが来てもおかしくない
 ....
薄曇りの空を浴び
錆びたトタンが発色する
剥げかけた というよりも
薄い金属の表面を
浸食している赤ペンキ

腐蝕しながら
守るべきものを阻害していく

かつては輝きそのものであり
 ....
おやすなさい

きっと見ようね。
ずっと居ようね。

夢に堕ちても
あなたをみよう

夢の中2人きり。


降り積もった
ましろのケサランパサラン
ふわっと、
さらっと。
 ....
君の真髄を食べたい
遠くへトリップすることができたらいいな
説明のいらない詩が書けたらどんなにいいだろう
ぼくは恋に恋をした
貴方のいない世界に
苦しみだけがいない世界に
いきたい
光を ....
男も女も「凄い」とか、
「すばらしい」とか、
言われたがる
イケメンだとか美人だとか
なにかと「〇」を求める
この「〇」が、曲者である
「〇」 を求めて、
さ迷う人間がいかに多いことか
 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7724)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もどつていく- 石村自由詩16*17-9-8
第三の道- シホ.N自由詩217-9-7
冷える心- kino125自由詩117-9-7
点字- タオル自由詩12*17-9-6
海路- レタス自由詩317-9-6
今夜は少し明るい- フユナ自由詩13+*17-9-6
宇宙船の爆発を防げなかった- 間村長自由詩6*17-9-5
存在の証明- 電光石火自由詩317-9-5
白夜- ふるる自由詩6*17-9-4
盲人- 星丘涙自由詩8*17-9-4
引っ掻いて生きる- 星丘涙自由詩4*17-9-4
オナニー- kino125自由詩117-9-3
旋律- みっちー自由詩217-9-3
- 水菜自由詩317-9-3
りーりー- Lucy自由詩10*17-9-2
晩夏の旅人- 星丘涙自由詩4*17-9-2
羽音の思惑(かべのなかから)- ホロウ・ ...自由詩2*17-9-1
あるところにて- 水宮うみ川柳1*17-9-1
平仮名- 水宮うみ自由詩10*17-9-1
スト- 間村長自由詩617-8-31
モールス信号- みっちー自由詩317-8-31
ふれあい- kino125自由詩217-8-31
- 星丘涙自由詩3*17-8-31
琥珀色- 星丘涙自由詩4*17-8-31
草色- 石村自由詩19*17-8-31
終わり、そして始まり- 忍野水香自由詩1117-8-31
ページ- Lucy自由詩10*17-8-31
ましろ。きっと、ずっと。- 水戸 う ...自由詩11*17-8-29
電子ピアノでトリップ- みっちー自由詩117-8-28
曲者の「〇」- 星丘涙自由詩1*17-8-27

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