王さまとお妃さまのだいじな一人娘です。
クレモンティーヌはもう年ごろだけれど、
縁談があるたびに破談にしては笑ってて、
「この国の将来はあんたんたるものね!」
とか、からからとした声をあげてい ....
次の季節が
わからなくなる時がある


幼い日の写真のように
一瞬だけ切り取られて
動けなくなる



あの日
羽ばたいた蝶々の鱗粉が
鼻先をくすぐり
視線を逸ら ....
深夜とけいの
短針と長針と秒針におわれて
くらい穴ぐらで
ひざかかえて
かくれる夢をみた

黄色い花が咲いていた

黄緑色の電車が走っていた

庭に座っているのはかしこいしば犬 ....
何が欲しいの
何を求めているの

それより
何が要らなくなったの
何を棄てたいの

自分が見えないの
それとも
自分から
眼を反らしたいの
それは
現実から眼をそむけたいから
 ....
台風のこどもが、道にまよって、
たけのこ半島に上陸。
でも、たけのこはじょうぶだから大丈夫。
夜じゅう風がふいたけれど、へっちゃら。
 
「おかあさんはどこかな?」
 
台風のこどもが、 ....
グレープフルーツが、
 丘を歩いたら、
  流星のなみだ。
   コーンフレークのはいったボウル。
眠ってる奇跡を起こしに行こう。
笑っちゃうほど大きなシンバルを持って。
およそ人は
算数に支配されて
生きている
らしい

私に
数学は役に立たない

ワルい人
ワルくなってしまった人
ワルくなる可能性を秘めた人

そしてワルくなれない
善良な市 ....
車を洗車したら戦車になった
仕方なく戦場に行った
遅刻をしてしまったようで
味方から怒られ
敵からも罵声を浴びせられた
激戦地と言われているけれど
生き残る方法は
偉い人が考えてくれ ....
見えないもの

聞こえないもの

触れないもの

存在しない筈のないものが
眼を閉じると
姿をあらわしてくる

荒れ野は果てしなく
正体不明の光の輪が
暗闇の樹木の周囲を飛び ....
オーケストラの調律は
音程の不安定なオーボエが担うという
理由はただオーボエの音が大きいからだ

その440HzのAの音によって
オーケストラのすべての楽器は調律されるが
そのAの音が正確 ....
駅前の信号の青の中を
ホテルの前で屯する入り女の白い手招きを
ビジネスマンの眼鏡の先を
赤いジャンパーの男のポケットの音を
渡り歩いて辿り着く エビス屋のテーブル席

器に盛られたカルパッ ....
生命線の終点に爪で強く印をつける。
心の弱虫を追い払う、僕だけのおまじない。
悲しくてふるえるとき

あんまりみじめで

ひとこと言いたくなるようなとき

頭がひりひりするよ

がまんするのが答え?

ばくはつするのが答え?

だれも傷つけたくないのにい ....
やすらかな、静けさと麗しさのかたよりのなかで、
彼はそっと目をしばたいたの。
そうして楽器を叩く。
若い彼は楽器をたたく。
 
塔のそとでは風がながれ、
落ち葉をはこんでゆく。
湖にしず ....
やわらかな嘘につつまれていても、
ええ。きっと、それがいいと想う。
 
ひとふさのぶどうは湿り気をもって、
描かれることを待っているように。
 
ひとふさのぶどうはあたたかな冷たさで、
 ....
月の夜にはからすが舞う
かけたままの心には蟋蟀が鳴いている
無垢な地図帳には地番がない

条件は
いつだって
みたされないものだ

要件は大概なおざりにされ

描き続けること
想 ....
適度なストレス

過度なストレス

どっちにしても

ストレスは捌け口を探している

病気の原因の六割は
ストレス

ストレスは捌け口を探している

ストレス

セッ ....
キラキラキラキラと輝く水平線は遥か彼方

あの辺りの海底に
父は沈む
母も沈む
ふたりの姉も沈んでいる

そんな筈はないけれど

遠く海を眺めていたら
そんな幻想に襲われた

 ....
ありがとう。

むきだしになって。

きみはだれかをまもっている。

ありがとう。

こころにかわって。

きみがかわりにうけてくれている。


紅葉は、紅くなるんじゃない ....
松川の
駅に到着した方の
きらめく白刃陽光を受け

変わらない
昔を思い出す癖は
スプーンを使って流し込むだけ

次の人
捜す力も気もなくて
悪人だと知るただれる月夜 ....
タネ・ホカホカの空のした、
キーウィ・バードの本屋さん。
カウリの{ルビ洞=うろ}にお店をひらいて、
なにを売るの? なにを売るの?
 
売りきれのない、森の本。
木の葉でできたページをめ ....
お供えの花を供えても、
同じことです。

強い風の日には。

同じ時間という、
事象はありません。

自分が周っていなくても、
地球は周っている。

白い塩をまきましょう。
 ....
この国の季節は四つ
春夏秋冬
なんで春が一番なんだ

一月の時点で冬なんだから
冬春夏秋でいいんじゃないの

冬春夏秋
読みづらいな

話は飛ぶけど

地球に巨大な隕石近づいて ....
一日の終わり、日めくりカレンダーをビリッと。
その紙を正方形に整えて、今日は今日の鶴を折る。
世の中に無駄なものは
ひとつもないと賢者は言う
でも果たしてそうだろうか

ひとは自分を否定されたとき
言い訳をする
心配心に摩り替えて
媚びすら売る
それが自己肯定の逃げ口上であり
 ....
眼鏡してメガネを探す秋の老い

年金が支給されたら風俗に

お父さんいい年をしてもうやめて

欲望がめらめらめらで何恥じる

俺元気元気なんだと老妻に

死んだって灰にはならぬ天狗 ....
澄みきった青空のブルーシート。
傷ついた人々を雨ざらしから守って下さい。
きみは怒りの沸点が決して低くはないぼくを
一度といわず二度怒らせた
一度は済し崩し的にぼくはきみを許した

でもきみは一年の空白を超えて
謝罪すらない二度目の怒りを忘れたかのような
突然の ....
小学校の担任は若い女先生だった
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一日では終わらないので何日かに分けて回った

その日先生は家庭訪問の途 ....
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