論理的には全世界が自分の名前になるということが理解できるか?
(イアン・ワトスン『乳のごとききみの血潮』野村芳夫訳)
ほかにいかなるしるしありや?
(コードウェイナー・スミス『スキャナー ....
彼には、入れ墨があった。
革ジャンの下に無地の白いTシャツ。
ぼくを見るな。
ぼくじゃだめだと思った。
若いコなら、ほかにもいる。
ぼくはブサイクだから。
でも、彼は、ぼくを選んだ。 ....
それにしても、『マールボロ。』、
いまだにみんながきみの愛について語ることをしないのは、いったいどうしたことなのだろう。
(リルケ『マルテの手記』高安国世訳)
誰もが持っている ....
土留色のナイショが蠢いている
秘めごとを沢山食べて大きくなった
巨大な海鼠にも似たナイショが床を這う
ナイショの匂いは潮風のようだった
こんなに丸々と育ってしまったら
きっといつかバレて ....
光る風に戦ぐ影を
みつめる
君は
遠い心音に
魂を澄ます
※ 戦ぐ=そよぐ
・
迷子の魂を
導いてくれる
君の円らな瞳は
深く澄んで
宙を宿す
何をしても
何もしなくても
ハッピーならそれでいい
どんな一日だったか
色んなことがあった一日
例え嫌なことがあっても
ハッピーで包み込む
何かをすれば
ハッピーになれるよ ....
こわがる
ということは
ある場合では
必要なことだ
生きのびるために
・
悪い時もあれば
いい時もある
こんなもんだけれど
無駄ではない
味わえば
・
いいね
....
雨は詩歌。
雨はメタファー。
雨はわたし。
散文の海へ8
夏休みに入った。
家族連れでにぎわうビーチは、まるでキャンプ場のテント村みたいだ。ビーチパラソルなんて ....
太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む
草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
....
◯●●●●◯●●●●●●◯●●●●●◯●●●●●●◯●●●●●●◯●●●◯●●●
◯●●●●◯●●●●◯●●●◯●●●●●◯●●●●◯●●●●●●◯●●◯●●●●
◯●●●●●●◯●●●◯●●●● ....
光深ければ
影も深い
こころ深くして
罪深く
愛する
ある詩人が言った
「争いは無くならない」
私もそう思う
何万年もの
歴史が証明している
・
ヒトは
悲しい
生きもの でも
ヒトは
愛を願う生きもの
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....
魂の過程だ
魂という命は
この体を借りている
こころが色々とこころする
私というひとつの命
・
種
花
果実
種と
続いてきて現在
・
小鬼の私は
銀河の岸で ....
この胸の空だ
空の青さは
魂の深さと
永遠性
永遠という果実
・
つきつめると
こころに行きあたる
だからこそ
手を合わせて
ありがとうと言う
・
一喜一憂すれ ....
私の周囲にあったものは、すべて私と同一の素材、惨めな一種の苦しみによってできていた。私の外の世界も、非常に醜かった。テーブルの上のあのきたないコップも、鏡の褐色の汚点も、マドレーヌのエプロンも、マダ ....
恐怖は
人を
不自由にする
悲しみの
根源ですね
・
その対象に
とらわれた
こころを
解放してやることだ
どうでもいいよ、と
・
どうでもよくない
というの ....
若葉の頃を
誰かが緑色の世界だと
言ったのが聞こえた
緑色の世界という名前
悪くはないと思った
癒やしの緑色
安心感があり
過ごしやすさ滲み出る
清々しい気持ちいい世界
....
雨は詩歌。
雨はメタファー。
雨はわたし。
散文の海へ4
北のはしのトイレは風通しがわるく蚊の住処だった。
蚊にとって海水浴場のトイレほど、衣食住に満ちた住処はな ....
あの原稿を送った後のことだ。ジュネの『葬儀』を読んでいたら、こんなことが書いてあって、驚かされた。
とつぜん私は孤独におそわれる、なぜなら空は青く、樹々は緑で、街路は静まりかえり、そして ....
『イル ポスティーノ』という映画を見ていたら、パブロ・ネルーダの詩の一節が引用されていた。
俺は人間であることにうんざりしている
俺が洋服屋に寄ったり映画館にはいるのは
始原と灰の海に漂 ....
揺れる楕円がことばを塞ぐ
甘い香りと露出した果皮が目前に迫り、
獰猛な括れと若い膨らみが
荒い呼吸とともに 静寂を犯した
仮面を剥いだ匂いを指がなぞる
然も危険な場所を呼び覚ますように
....
遠い祈りのように カーテンの隙間から青白い月が見える 青白いものを見ているのは私以外にいない
静かさ
満ちる
闇の
沈黙に
解ける悲しみ
・
静かさ
満ちる
光の
ほほ笑みに
解ける喜び
・
静かさ
満ちる
空の
青さに
解けるいつくしみ
雨は詩歌。
雨はメタファー。
雨はわたし。
一冊の詩。それがわたしの夢だった。
散文の海へ1
ひとはいつから塵みるのだろうか。とか。
もうすでにわたしは塵み ....
いいも悪いも
これも運命
天の自由だ
人生を
味わおう
・
この
運命を
認める
私
ならば楽しめ
ジャン・ジュネの『小さな真四角に引き裂かれ便器に投げこまれた一幅のレンブラントから残ったもの』にある、「ある日、客車のなかで、前に腰かけていた旅客を眺めていた私は、どんな人も他の人と等価であるという ....
また明日どんな日になり何をする?もう一人いる自分が聞いた
早朝のラジオ体操する広場今はなくなりアパート並ぶ
公園も広場もいつの間にかないマンション建つもガラ空き状態
畑とか田んぼが見 ....
光る水に泳ぐ影を
みつめる
お空さんの
まなざし
深く真っ青
マンションの壁面に宿った
真冬の枯木立あるいは
悩める左脳の血管造影画像
執拗な風雨に晒されても
コンクリートの平面に
蔦は日々を描き続ける
人の暮らしが届かない背中で
意識 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト
(8290)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Ommadawn。
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田中宏輔
自由詩
6*
24-6-16
マールボロ。__
-
田中宏輔
自由詩
13*
24-6-16
Cut_The_Cake。
-
田中宏輔
自由詩
6*
24-6-16
ナイショ
-
atsuchan69
自由詩
12*
24-6-16
【映画「シン・ウルトラマン」と_米津玄師さんと_みんなへ_五 ...
-
こしごえ
自由詩
4*
24-6-15
ハッピー
-
夏川ゆう
自由詩
3
24-6-14
※五行歌_三首「ありがてえこってす」
-
こしごえ
自由詩
4*
24-6-14
詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その3。+あとがき
-
たま
自由詩
6
24-6-13
海岸線の果てに
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-6-13
●●●●●
-
田中宏輔
自由詩
5*
24-6-12
※五行歌「罪深く_愛する」
-
こしごえ
自由詩
4*
24-6-12
※五行歌_二首「愛を願う生きもの」
-
こしごえ
自由詩
4*
24-6-12
●●●●◯●●●
-
田中宏輔
自由詩
5*
24-6-11
※五行歌_三首「星の亡骸に_歌を歌っている」
-
こしごえ
自由詩
4*
24-6-10
※五行歌_六首「帰る場所は_どこか_愛」
-
こしごえ
自由詩
6*
24-6-8
Sat_In_Your_Lap。序文
-
田中宏輔
自由詩
6*
24-6-8
※五行歌_六首「どうでもよくない」
-
こしごえ
自由詩
6*
24-6-8
緑色の世界
-
夏川ゆう
自由詩
5
24-6-8
詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その2。
-
たま
自由詩
5
24-6-8
Sat_In_Your_Lap。II
-
田中宏輔
自由詩
6*
24-6-8
Sat_In_Your_Lap。I
-
田中宏輔
自由詩
5*
24-6-8
夜の鍵音
-
atsuchan69
自由詩
10*
24-6-8
短詩
-
ふぬーん
自由詩
2
24-6-7
※五行歌_三首「静かさ_満ちる」
-
こしごえ
自由詩
8*
24-6-5
詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その1。
-
たま
自由詩
5
24-6-4
※五行歌_二首「いいも悪いも_これも運命_天の自由だ」
-
こしごえ
自由詩
3*
24-6-3
もうすぐ百の猿になる。
-
田中宏輔
自由詩
7*
24-6-3
安らぎ
-
夏川ゆう
短歌
11
24-6-3
※五行歌「光る水に泳ぐ影を」
-
こしごえ
自由詩
6*
24-6-2
蔦
-
夏井椋也
自由詩
8*
24-6-2
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