ただ、ただ淋しい島の夜に
波の音が煩く怒鳴っていた
雲は早い風に流され
様々な模様を作り
それを月光がやたら怪しく浮かび上がらせている

潮風で軋む扉の窓に潮がへばりつき
裸電球の下では ....
風には色がない
想いにはかたちがない

自身のすべてを解ってもいないくせに
何かをひとに伝えようとこころみるも
手応えひとつ得られず

脱け殻となって
風化する前にもうちょっと
生き ....
傷ついた心かばいながら
生きれば
さらに傷を受け

ダメージにダメージを食らう

心が痛み衰え果てる
叫んでも もがいても
癒されないだろう

ダメージにダメージを食らい

た ....
あたしいつかあの男を殺すからね、と、いつものようにカウンターの外側でカクテルを何杯も飲み干し、口が軽くなったネシナ・エミリーはお決まりのその言葉を吐き捨てるように言うのだった、もしも近くで警察 .... ある日 妻が疲れていたので私が食器を洗った しかし
次の日 録画をして週末にまとめて見るのを控えて
欲しい と言われた 妻にはそんな時間ないとのこと
しかし アメトーークだけは譲れないーー
テ ....
ふくよかな大気あり

清新な波動あり

まじめな車たち

街道の電飾

町には外灯がなかった

ライトを消せば黒

闇ではなくて黒

そこにもふくよかな大気

清新な波 ....
読んでいて癒される詩がある
読んでいて気づかされる詩がある
読んでいて心重たくなる詩がある
読んでいて心躍る詩もある

感銘を与えられ 
勇気を与えられ
楽しみが与えられる 

人間 ....
素粒子は閉じ込められた
ひとつの宇宙だった
数えきれない砂粒のように
マイナスエネルギーの
ブラックホールが転生を繰り返し
ぼくらは輪廻を重ねる
孤独であるようで
その集合体は一つであり ....
通りすがりも 同僚も 家族も
一対一でも 多数同士でも
「あっちむいてホイ」に興じている
電波上の 同じ画面を 見続けていた としても
目を合わせることは 禁忌なのだ
抱擁感さえも失い どこ ....
植木屋に写真を持ち去られ
私にはルビーの指輪だけが残った
透徹した心でルビーを見つめる
雪花菜(きらず)はおからと言う
豆腐由来の料理らしいが
私にはキラー(殺し屋)にも見えて来る
そんな ....
立春の日
わたしは何も見ていなかった
空の青さも
道端のサムシングも
自分も
すべて が通過し
何も心に残らない
右足を前に出し
つぎに左足を前に出す
一瞬一瞬を生き延びている
苦 ....
ガラスが割れるように
心が粉々になる

愛は機能することはない
黒い不穏の雲が覆う

よろけて座り込む私の心よ
全ての者に支配されて
安定を欠く日常
歌を奪い 喜びをうばう

や ....
優しいだけの人も
冷たいだけの人もいないって
わかってる

だけど
どっちかだけの人でいてほしかったよ
あなたの言葉が
表面をすべっていった

向いている方向が
違うまま歩く夜
 ....
小さな金属の塊がふたついびつなフロアーを転がってぶつかった時のような音が脳髄のどこか奥深いところで何度か聞こえた、その感触は絶対に忘れてはいけないなにかをしまいこんだ鍵付きの抽斗の鍵が壊れてし .... いち・に・さん・死
いち・に・さん・死

秒針の先っぽで
生命が削られてゆく

刻々と

ジタバタ焦って
躁なんだ

空は見えます
雲も見えます
でも
波は無い
海が無い ....
漢字の使い方が変だった
意図か天然か阿呆か
リズムをつけたいが為の癖
捻り過ぎて胃も捻じれ
ゲップが止まらない
仕事は休めないから
背伸びも止められず
継続が全てだった

そ ....
折れ傷つき 挫け痛み
苦い草を食いちぎり また歩み
道ならざる道に 壁は壁ですらなく
人のほほ笑みは 時に後ろ髪をひき
憎しみを擦りあわせて ほのかに熱をだし

また歩み また断崖に臨み
 ....
南の窓から朝日が差し込んでくる
簡素な食卓 トーストとコーヒー

妻と私は向かい合い 何気ない会話をかわす
あたりまえの事に幸せを感じる

ふたり別れて暮らすこともあったけど
今は一つ屋 ....
死は
終わりじゃない
死は
乗り越えるもの

人間よ
愛のために
死を乗り越えて進め!

人間よ
正義のために
死を乗り越えて進め!

人間よ
真理のために
死を乗り越え ....
たのしいな

たのしいな

ごめんな、俺なんかで

いとしいな

いとしいな

お茶も、唐揚げも、な


なみだがとまらない

きずつけたくないから

あくびがとまら ....
 遠く南アルプスを望む高原で私は風に吹かれている。
 風は私に留まり、そして通り過ぎる。
 風は私の人生を肯定する。
 私の生きている意味さえも。

 風を信用していない私は少し戸惑う。 ....
今はもう、溢れて
零れるだけのボトルは、意味を見失い
積み重ねられた日記帳は
終焉の時まで
ただ、埃をかぶるだけ

西の窓にさす夕焼けが淡く滲みだし
新月の海を羅針盤無しで航海する、無謀 ....


のけぞる


雪 降りまして
全天 ががが
震えます
ががが

滑らかに
雪 行くときの
滑りゆく雪
卑屈な川

雪 舞い
目頭が
あ ききき
痛む

 ....
愛する人の死は
見えなかった物を見せてくれる。

私は後
何十年も生きてゆかねばならぬのだ。
時には一人になって
考え行動しなければならないのだ。

一人暮らしという名の孤独
一人が ....
「なにがなんやら分からんね」
僕がそう言うと君も笑って「分からんね」と言う。
「最近なにがなんやら」おばあちゃんもぼやく。
これを読んでるあなたはこの気持ちを分かって貰えますか?
なにがなんな ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
小学生のヌードを見たと言うので
私の後頭部を容赦なく
大きな手が襲い
私は砂糖塗れとなって
痛打された後頭部は
物理的に正しく
私の顔面を私の前の
机の上に打ち付けられるように
導き
 ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
人は光年の彼方を旅する
どこまでも
どこまでも
現在過去未来
飽くことなく
旅を続ける

時に富を得て
時に殺され
この肉体を他者に捧げ
命が取り込まれてゆく

ある時には恒星 ....
信じることができない


明確な理由は胸の奥底

仮面をつけて悪魔が名前を呼ぶから
心をなぞるように静かに涙が流れてく

幸せではないけれど不幸ではない。

それは復讐という選 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7685)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
島の空に浮かんでいた薄白い月- 星丘涙自由詩3*17-2-7
風街ろまん- 梅昆布茶自由詩13*17-2-7
ダメージ- 星丘涙自由詩2*17-2-6
小さなやつらの大きな終わり- ホロウ・ ...自由詩4*17-2-6
イクメンには今も届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩817-2-6
山口の夜- 吉岡ペペ ...自由詩717-2-5
星屑- 星丘涙自由詩7*17-2-5
無題- レタス自由詩517-2-5
あっちむいてホイ- 末松 努自由詩10*17-2-5
植木屋が写真を持って行ってしまった- 間村長自由詩417-2-5
立春- 次代作吾自由詩317-2-5
雷雨- 星丘涙自由詩3*17-2-4
重ならない影- 朧月自由詩517-2-4
無駄な境界線を引きたがるインサイドとアウトサイド- ホロウ・ ...自由詩3*17-2-4
躁なんだ- まいこプ ...自由詩6*17-2-4
朱肉の足跡- 朝焼彩茜 ...自由詩517-2-4
_- 印あかり自由詩4*17-2-4
朝食- 星丘涙自由詩5*17-2-4
死を乗り越えて- ホカチャ ...自由詩2*17-2-4
お茶も、唐揚げも- 吉岡ペペ ...自由詩317-2-4
風に吹かれて- ヒヤシン ...自由詩6*17-2-4
逆再生- 小林螢太自由詩14*17-2-4
- オイタル自由詩617-2-3
寂しい夜- 梓ゆい自由詩217-2-3
分かりたい- 水宮うみ自由詩3*17-2-3
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
原始人(II)- 間村長自由詩6*17-2-3
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
命の行く先- レタス自由詩517-2-2
水浸し- 十一月の ...自由詩217-2-2

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