切り取られたくない心情が
白昼の雑踏にまぎれている

いつだって
誘惑は欲を引き連れてくるもの

楽園を失った僕らに
安全地帯などない

この世に微笑みかけたいのなら
たやすく負け ....
ホンコンで芳しい人油の沸騰

一握りの権力のために虚構が踏みにじられようとしている
約束はとうに破綻しているというのに

それでもできるか
それでもできるか

キミの良心に問う
 ....
雷が遠くで鳴っているという事実を
私の手元に彫り込む
なんて事のない世界を見つめている
幻の七色の心地よさも受容し
足の裏の磁石でバランス良く歩く

さらさらした砂の表面を擦る風の ....
どんなに練習しても
練習の成果は得られなかった
鉄棒の逆上がり
何度も挑戦したけれど
出来なかった

だけど
そんな子供はクラスに何人かいた
何人かの一人に私も含まれていた

夕日 ....
僕の前で、夜が眠っている

永遠にどこまでも続きそうな橋の真ん中に

巨体をぐっすりと横たえたまま

乗客が僕だけの列車は先に進むことができず

夜の鼾のような発車のベルが響くなかに停 ....
ほんとうは
言葉にしたくないんです
大切なものなのです

それは確かにありました

わたしの胸にありました

おいてきた思い出
わすれかけた純なこころ
ひみつのわすれもの

と ....
風がやって来て佇んで声がした
分身であり風である

空気と風のマーブル色彩に増す透明度
エネルギーを分けにやって来て
あなたのやり方で表現する
風が眩しくて初夏の語尾がキラキラと揺れる
 ....
  
  
  死ぬほど人を愛する事が 
  出来たとしたら
  
  二人は燃え尽きて
  この世から
  消えてしまうのだろうか?
  
  
  もしも、愛が
  無償のも ....

歯を洗い 顔も洗い
だけど
洗面台の鏡は覗かない

自分の顔や頭髪
見たくない

清潔でも綺麗でもない
日々美しく老いていない
それどころか
老醜が鼻をついてくる

でも ....
うたのように
長い夏が来た
暑い国際通りで
私は泥のように
ラーメンの汁を啜る

うたのように
軽やかな夏が来た
蘇鉄の葉が
鼓動する
果ても知らない夜だ

ジェーン・バーキン ....
雨と紫陽花と書きかけ
わたしはドクダミの花をチョイスした
白い十字のドクダミの花が雨に濡れ
美しく光っていたと書いてみた
それだけで、ほっとした
梅に桜にツツジ、ハナミズキ、五月の薔薇
そ ....
事態がこうなった以上
ゆっくりいくしかない
焦らずいくしかない
精神科の待ち合い室でそう思った

急ぐも人生
焦るも人生
しかし私の人生は
ここから出発するしかない
ゆっくりいくしか ....
夜空を見上げると、ゆがんだ月が送電線に引っ掛かっていた。
街灯に群がる蛾の鱗粉が飛び散り、幻想的に宙を彩色していた。
星空は女が化粧をする様に嘘のように広がり、眩暈を感じふと立ち止まった。
足元 ....
雨と雨との距離を測りかねて
戸惑いに揺れる傘は
五月の鋭敏にやられた心です
ビル街はところにより墓地のよう
予報どおりに雨は止みました
枯れかけた花束の空ですけれど
新緑が瑞々しいですね
 ....
{引用=
人形が落ちていきました

夏の、空に。

アイスクリームがとけるまで待てなかったのです。


お猿の絵をかいていた女の子が

「待って」

と ちいさくさけん ....
地下生活の思い出

マンホールチルドレンたちの息づかい

アイスクリームをみっつ買う

太陽を傷つけた

酒は飲まないことも苦しかったし

飲んだあとも楽ではなくて苦しかった

 ....
おもえば随分我儘だったもんだ

思い通りにならないようなとき

それでも他のために祈れるのか

からくりランドは目に見えない

こころの体験のなかにしかない


試せよ試せちりぬ ....
【無しって概念は無しって話】


 いつも何かを選ぶ時に思う

 僕は優柔不断でありながら

 白か、黒か

 表か、裏か

 はい。か、いいえ。か

 はっきりとはさせ ....
気分が悪い
きがつくと
背中が痛い
何かもがれたように
さっきまで
とりついていた
トリでもあるまいに
フライドチキンにされた
前世でもあるかの
要に
みのりがことり
と音をたて
みちた風をゆらしもする
衣擦れの
すきまを縫うひかりの
糸をまぶたで
つむいではながれる
影の
あわさに怯えたり

する

くもり、
軟 ....
 
なにもしていないとき
いえ
なにもできずにいるときの

わたし
秒速ゼロセンチメートル

部屋にうずくまって
きれいな体育座りの姿勢で
うつろな世界を
うつろに見ることもしな ....
六月の夜の街で 通りすぎるはずの弾き語りに足をとめて

どうするべきか戸惑いつつ 疎らな聴衆の背後に加わり耳を傾けた
酔っていたせいかもしれない
気持ちのいい風が吹いていたからかもしれない ....
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る

わたしは、
季節を食べることもできる

触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに

馬車のように疾走る季節を 
掴ま ....
私の昔のあだ名は、スカンクとサリン

男子は酷いよね
小中学生の時

女子はかばってくれた
この頃は女子の方が比較的、大人

私は、おならとお腹の音で悩んでいた

くっせーぞ!
 ....
{引用=
イ短調ロンドの孤独に犬のやうにあくがれて
せつかく育てた{ルビ硝子=がらす}色の{ルビ菫=すみれ}を
ただなつかしく僕は喰ひ尽してしまつた。
失意のかたい陰影を
新緑のプロ ....
あれはいつだったか
陽炎にゆれながら倒れゆく馬をみた
北の牧場をさまよったときか
競馬場のターフであったかもしれない
或いは夢か、過労死の報を聞いた
快晴の街角であったかもしれない

或 ....
小鳥の死なんてネタに詩を書けば、ウマイ詩は書けるかもしれないけれど、
死自体を美味く書けている詩にめぐり合うことなどそんな経験を自分は、
したことがない。

車の自動運転キャンペーンの一環 ....
くろい闇の中で泥のように
身を横たえている

身も魂も宙に舞い上がり
銀河の果てを漂っているよう

眠りとは束の間の死のようで
欲望を一時的に放棄させる

また、この世の隠れ家のよう ....
スマホを肌身離さず持っていないといられない
電話なんて滅多にかけないし
かかってもこないのに

友達も仲間も失う不安はなかった
なぜなら
生まれつき
友達を作れないし
仲間には入れない ....
真っくら静けさ
無感覚の世界で
あるのはただ意識

といって
なにが意識といえるのか

胸のランプが
点灯し
あと幾ばくかの
心の鼓動

僕は透明
形もない

意 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人として生きたい- あおいみ ...自由詩6*19-6-18
対岸の美に魅せられて- ナンモナ ...自由詩2*19-6-18
受容- 朝焼彩茜 ...自由詩1119-6-18
否定する- こたきひ ...自由詩519-6-18
果てしなきCrawl- ハァモニ ...自由詩3*19-6-17
海になってもいいですか- あおいみ ...自由詩11*19-6-17
このエネルギーを受けて- 朝焼彩茜 ...自由詩9*19-6-17
【_純愛_】_(逆説)- 豊嶋祐匠自由詩1*19-6-17
鏡の中の砂漠- こたきひ ...自由詩419-6-17
うたのように- Giovanni自由詩419-6-16
アンチ紫陽花- あおいみ ...自由詩6*19-6-15
断片- 渡辺亘自由詩319-6-15
ゆがんだ月- あおいみ ...自由詩1*19-6-15
五月の鋭敏- 新染因循自由詩9*19-6-14
かげ- 羽衣なつ ...自由詩17*19-6-14
地下生活の思い出- 函館ドラ ...自由詩119-6-14
からくりランド- 函館ドラ ...自由詩119-6-14
ゼロ以下なんて存在はない_※二篇のまとめ- 8月生ま ...自由詩1*19-6-13
痛覚- ナンモナ ...自由詩3*19-6-12
rain/fruit- むぎのよ ...自由詩719-6-12
『秒速30万キロメートル』- ベンジャ ...自由詩5*19-6-12
スペクトル- DFW 自由詩9*19-6-12
季節ノ詩- ハァモニ ...自由詩13*19-6-11
ごめんねと後遺症- 花林自由詩319-6-11
模倣- 石村自由詩21*19-6-11
倒れゆく馬をみた- 帆場蔵人自由詩7*19-6-11
独談- ナンモナ ...自由詩1*19-6-11
泥になる- あおいみ ...自由詩3*19-6-11
依存症とその末路- こたきひ ...自由詩319-6-11
魂のたまる場所- シホ.N自由詩219-6-11

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