滝壺の向こう側にその世界は在った
とうとうと清らかな水が流れ
樹々には瑞々しい木の実がなり
人々は思い思いの楽器を鳴らし
踊りながら行列を成していた
ぼくはあっけにとられ
立ち尽くしている ....
私は来年の初夏の青空の下
この身体を保ち続けているだろうか
貴方と買い物をしたり 食事をしたり 
笑いあったり ふざけあったり

本当は野良猫も 飼い猫も 動物はみな嫌いなのだ
アレルギー ....

ビルの間を車で抜ける

慣れた街の裏通り

ちょっとエモーショナルなHOUSEを聴いて
心地よくて人生を忘れる

意識が消える瞬間はいつも素敵

うるさい自我が吹き飛んで
音 ....
通りすぎた時
触れ合った手に
金色の光が見えることがある

それが縁というもので

その光がはっきり見えるようになるのは
手が触れたずっと後の話である

縁があった人の思い出は

 ....
戯言に心奪われている間に
刻々と
夕景は色を変え
惜しむことなく一日の終焉を飾る

何も出来ない人の器を
笑うような神々の所作

手を見つめる人はやがて死ぬといわれるけれど
私は自分 ....
祝祭は終わった撮影が終わるように
ビジネスが始まってる街に雪が降る

もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開した第七艦隊は着弾しないミサイルを満載して

 ....
有機的な汚れを拭い去られ
白い月はやはり月なのだな

手の届かないほどよい宙空に
ふんわりきりりと存在している

ちょっとした手順の間違いを
指摘されそうなでもやさしく
流してくれそう ....
遥かな青い空の彼方に羽ばたいてしまった
ぼく…
もう其処には還れないのだと想った
鋼色の群青色に吸い込まれ

旅立ったからには
もう帰還は許されないのだと

それは私の罪

そして ....
蔦屋のなかのタリーズで
本を読む君に恋する
このあたりには哲学書や詩集を読む
女子なんぞめったにいやしない

でもちっともキャッチーではない眼鏡っこの君に惚れたのは
僕が非効率な耽美主義者 ....
死にたいような殺意
もはやもはや夏い

前髪を焦がす爆音がくせぇ

焦燥感に高揚感が鬱屈
番号少女は満員電車の中疾走する

もういいかげん愛想つきた

記念公園にチェインソウが爆笑 ....
どうも世の中は愛撫に肯定的ではない
君の乳暈的世界で僕は日夜トレーニングを怠らないが

硬骨魚は自分の砦と離島に棲むのが好きだ
でも女は快感を要求しボンネットが揺れるだけ

柔らかな肉の隙 ....
レントゲンに映る骨格の美しさ
CTスキャンの的確さ
MRIに描かれたデッサン
内視鏡のリアルな映画
どれもこれも
何とも言えず美しいのだ

ぼくが外見的に美しいとは言えないけれど
素粒 ....
なんだろう
これは
真ん丸なハゲが出来てしまったのだ

逃げる場所が無いからなのか
皮膚ガンなのか
日光のせいなのか
過労のせいなのか

あるいは夢の中でのことなのか

ぼくには ....
ぼく雅羅櫛
きみ観瑠奇異上意

異星人が過半を占める地球で

どうやら宇宙は愛の摂理で
成り立ってはいないようだ

老後の資金なんてもう要らないし
どうせ星になるんだからなあ

 ....
 雨上がりが匂う緑の庭園で小さな世界は広がる。
 ピアノの音色が淡い世界に色付く。
 胸に抱えた定かでない悩みは昨日へ消えてゆく。
 私はただ黙々と小さな勇気を今日という日に積み重ねた。
 ....
春風が
君と私の間を
通り抜けて
何億光年と
それは心を突き放す

春風が宇宙に吹いた日は
2人彼方に飛んで跳んで
最後に君の汗の匂いが
涙と流れた

ずうっと遠くの ....
吹き荒れていた強風が止み
静かに雨が
降る

激情は去り
懺悔するように


いまさら遅い


傷つけたものは
けして回復しやしない


けれど
過ぎ去ったものの後に
 ....
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あなたは存在していないのかもしれま ....
届かぬ手紙を携えたまま僕たちは彷徨する
どこかの洞窟の壁に刻み付けられた
忘れ去られた古代語の詩と
生きるということの目印をもとめて

新宿東口の地下街は果てしなく荒寥に染められて
彼方此 ....
思いが通らず
彷徨う旅の途中
これから入る螺旋のトンネルを前に
灰色な冷たい吐息をつく
やがて出口はあるのだろうけれど
眼を凝らしても先は見えない

異形の者に出逢ったら
どうしよう
 ....
甘酒が好きです
ほんとに好きです
麹のやつね
酒粕のは あれは別もの

高いのはどれも甘いね
あんまり
甘くないのがいいけど

偽物も
いっぱいある
甘いだけとか
白いだけとか ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
優しいだけでは飯は食えない
優しいだけでは生きていけない

優しいだけでは愛は燃えない
優しいだけでは女は抱けない

優しいだけでは何かが足りない
優しいだけでは何も変わらない

優 ....
炎が眠っている
その熱と光を休めながら
かつて燃えたことを証明する
灰が柔らかな布団になって
炎は夢を見ている
かつて照らし出した
闇の中に浮き立つ人の顔が
ばらばらになって融合 ....
難解な謎を解くたび奇声あげ人面瘡が肥大していく 聞いたことないことわざに頷くとジョンは真夏に雪を降らせた てのひらの紅い花
恋とともに散りました

頬をかすめた桜花
友とともに散りました

胸に抱いた白い花
母が亡くなり散りました

空を仰いで流れる
涙を
そっと指でなぞり

想 ....
よちよち歩いてきた

とぼとぼ歩いてきた

つまずき よろめき 倒れては 

起き上がる

その繰り返しだ

倒れても 倒れても 起き上がればいい

横にずれても   

 ....
仔犬を胸に抱いた少年
あるいは
眠っている赤子を
抱っこ紐で抱えた母親
のように

買ったばかりの
ラナンキュラスの
花束を
両手で持ち

包装紙の隙間から覗いて

微笑ん ....
愛したのは
哀しい目でした

わたしより弱いひとしか愛せませんでした

あなたはいつも俯瞰していました
わたしのことも俯瞰していました

わたしの浅ましさ
こころの醜さ

あなたはいつも俯瞰していまし ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まほろば- レタス自由詩116-5-27
完璧な星空- 星丘涙自由詩3*16-5-27
トリップ- ガト自由詩3*16-5-25
- ガト自由詩7*16-5-25
- ガト自由詩5*16-5-25
祝祭日- 梅昆布茶自由詩316-5-24
白い月への路- 梅昆布茶自由詩616-5-24
群青- レタス自由詩216-5-22
蔦屋のなかのタリーズにて- 梅昆布茶自由詩416-5-22
summer_zamar_colorz- アタマナ ...自由詩1*16-5-21
愛撫へのエチュード- 梅昆布茶自由詩716-5-20
美学- レタス自由詩5+16-5-18
10円玉ハゲ- レタス自由詩216-5-18
平和に捧ぐ- 梅昆布茶自由詩816-5-18
庭園- ヒヤシン ...自由詩11*16-5-18
こんにちはセレナーデ- 瑞海自由詩7*16-5-17
夜の雨- Lucy自由詩11*16-5-17
AI- 梅昆布茶自由詩216-5-16
迷宮- 梅昆布茶自由詩416-5-16
回帰- レタス自由詩416-5-14
甘酒さん- umineko自由詩5*16-5-14
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14
優しいだけでは飯は食えない- たいら自由詩116-5-14
眠った炎- 葉leaf自由詩1416-5-14
難解な謎を解くたび奇声あげ人面瘡が肥大していく- 北大路京 ...短歌116-5-13
聞いたことないことわざに頷くとジョンは真夏に雪を降らせた- 北大路京 ...短歌116-5-13
流れるままに- レタス自由詩516-5-13
歩く- 星丘涙自由詩5*16-5-12
街角- Lucy自由詩17*16-5-12
馬鹿- 印あかり自由詩5+*16-5-12

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