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隣人は透明な猫として現れる

薄明の線路の上を
囁きながら 死者を乗せて
一本の列車が発車する

台風がそこまで迫っていても
わたしたちの窓は 安全だ
有刺鉄線に蔽われた東京の空を
 ....
シンクの窓から
光が生まれている
質量はないが
手触りは淫靡だ

わたしたちは渇きやすいから
眠りの岸辺に
傷だらけの素肌をさらす
思い出せない言葉に囲まれ
猫の亡霊を見た──まひ ....
なにも捨てなくてよくなり
だからゴミ箱はまっさらなまま
霧のように
きみの気配がただよってくるまで
ねむらずにきみを数えるだけでいい

返信しない手紙が積まれ
日が沈み
離れていくこと ....
そらの珊瑚さんの伊藤 大樹さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
交差点- 伊藤 大 ...自由詩417-6-25
枳殻の花- 伊藤 大 ...自由詩7*17-4-27
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