いちごをひとつ
ichirou


 いちごをひとつ

妹のいちごパフェにのせる姉

それは僕の役だったのに

 知らなかったよ

いつのまに
大人になったの


少し

 さびしく

それより少し

 うれしい



時は経っても
離れていても

 家族だから




笑いながら

僕の方を向き
口を大きくあける妻に

 いちごをひとつ






自由詩 いちごをひとつ Copyright ichirou 2014-02-01 21:40:45
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