死と自由
ひだかたけし

冷えた身を横たえ
戯れる子らの
遠い木霊を聴く黄昏時
いのちの炎は燃え
たましいが肉を貫く

激情の太陽は沈み
死の予感が広がる
もう還る時は遠くないのだ
一杯の水が欲しい

残照の光は充ち
内奥の宇宙に木霊する
故郷を持たないわたしの
心の浜辺で踊る神霊たち

安らぎ待つ、時の経過を
滅び生まれる永遠の開け

自由が今、壮大な円を描く
わたしは爆弾を抱えながらその軌跡を追う



自由詩 死と自由 Copyright ひだかたけし 2022-07-08 17:38:48
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