火の国の水は
枯れ果て、
哀しいほどに
湖底をさらし
汚泥にまみれ。


では
何をしてきたか
言ってみたまえ
無粋の君らよ。

やたら議論を重ね
多くの人の汗を浪費し、
 ....
留学生のアントワーヌは
フランス人だけど英語も話す
でもわたしはどっちもあやふやで
アントワーヌの言おうとしていることが
いまいちよくわからない

アントワーヌはおしゃれで
見慣れない色 ....
 悪い事をしてはいけません 悪い事をしてはいけませんよ

       と 風が運ぶ 風が運ぶ


あなたは 朝8時に 長い坂道を転がって行ってしまう   
隣の人も その隣の人も 意を決 ....
山の上から川が流れてくるよ
さらさらと静かな音が響く
見上げれば白く輝く月
その光を浴びて川面はきらきら
わたしは水の上を溯ってゆく
白い小さな花が川の両岸で咲き乱れ
その香りが辺りを覆う ....
見知らぬ少年が大きくなり
間違えていないか
何度か数えなおしてみる
口あとの残った譜面や
カロリーの低い清涼飲料水
忘れるたびに覚えていく
右手では保つことのできない
左手のもの ....
落日 其処に生まれては死んでいく
紅葉 変わりなく続く生の営み

風を受けては流れてく
見上げては堪えたまま

真実は告げぬまま笑う
君の悪い癖
全てを包んで あたしは笑おう
世界が ....
頭は、たくさんあってよ。
ちいせぇ笠も、でけぇ笠も。
水すくい上げてよ。
飛び込むのさ、回転さ。
なんべんでん、やるき。
ゴールはあるき。
じゃけんど、 ....
疲れた体たたき起こして電車に飛び乗る

行き先はどこ

夢の続きという駅があるなら降りてみたい

この線路の先に

未来があるのか

それとも・・・・



答えはこれか ....
梅雨間近 河原で立ち止まり
異様な臭気の理由を観察する

塾帰りの子どもたちは「死ね!」と罵りあい
おばちゃんたちは井戸端会議ならぬ河原会議中
立派な段ボールハウスの住人は
自家発電テレビ ....
もはやどのような風も

ヨキをつれては来ないだろう

だから

おおみえ きって

つづくかぎり 叫んでやる


つまさきを地平にむけよ

つまさきを地平にむけよ

ふり ....
カラス
ゴミをあさる黒い鳥
不吉な鳥
いつのまにか増えて
群れて

人を襲いはじめる
そんな風にしたのは
人なのに
−増えたら殺さなきゃ
どうして
−だって恐い
何が

 ....
高層マンションの上に
ぽっかりと浮かぶ
まん丸な赤い月に乗った犬を飼うんだと
三歳の頃そのままに
涙まで流して
だだをこねてみせるから
「あの犬はね、ほんとはね・・・」
と・・・を飲み込 ....
ドアが開くような音がすると
誰かが勢いよく飛び出していく
真っ直ぐに見せている道は
静かに湾曲していて
遠くの方で反射して、光が
不透明な景色を作っている

霧に浮かんでいる街で
探し ....
風の音に耳を傾けよう

陽射しの語らいにこころを開こう

何も悩むことなどなかったんだと

教えてくれるから



静かに時間が流れていく

この大きな自然の中で

わた ....
深刻な問題を考えるのは天才にまかせておこう(モンゴメリ)




雨あがり。
ポポはアパートの部屋から、ホップ、ステップ、ジャンプして、街へ通じる歩道橋の上まで駆け上がった。
大きな虹が ....
自分の詩作について、思うことです。

○伝えること、表現すること

「いかに多くの人に、うまく伝えるか」と「いかに自分が満足できるように、うまく表現するか」は対極にあると思うのです。
伝える ....
雨雲で曇った空の下
泣いてる子羊見つけたよ

『お前には血がお似合いだ』

孤独を知って
孤独に愛された

『お前は独りの{ルビ血まみれのマリア=ブラッディマリア}』

佇んだマリ ....
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中

いつものまな板の周りに
時々の鱈が甘塩で二切れ
その親愛なる白身を
俺から奪わんとするエノキとシ ....
カット!

違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
夏が過ぎて秋が来て

君はすこし変わったね


突然のスコールみたいな

涙を流さなくなった


突然熱くなって

我侭も言わなくなった


そういう君も好きだったけど
 ....
今日は声の出し方
ガギグゲゴ強いな

食器洗う音
ガチャガチャガッチャ

ドアの開け閉め
バッタンドスン

本をめくった
ビリッ、破れちゃった

なぁに、とんがってんだろう ....
厚い雲が晴れ教室に射し込む日差し
風が吹くだびにカーテンがゆらゆらと踊る
カツカツ 黒板をたたくチョークの音
シーンとした教室に響く先生の声
机の端に刻まれた知らない名前 誰も知らない名前 ....
僕の猫しりませんか
行方不明です
指名手配にします
探してください
どこへいったのでしょう
わかりません
どうしていなくなったのでしょう
わかりません
僕が何かをしっていそうです
そ ....
高速道路の外の景色に包まれる

愛しいさよならの君は助手席で


きっと二人の意思で車は走ってる

緑色の看板が迫って

あと何キロ走ればというよりも

君が降りる土地の名前を確 ....
  枯れ枝に烏の止まりけり秋の暮れ
  とまってしまった歳月 芭蕉のように
  暮れることもできないで バスの明かりに
  たちどまる ポランスキーよ
  湖に水没したナチスの ....
  {ルビ蝸牛=かたつむり}のような疲れが
  雨のななかを
  這って行く


  葉裏ではいましも
  一滴の雫が水没しようとしている


  ニュートリノがふるなかで

 ....
食べられるものを食べるのが
好きな人でした
食べられないものを食べるのが
嫌いだったところは僕とは似たもの同士
だったかもしれません
食べられないものを食べないのが
好きだったか嫌 ....
びりびりに やぶれたまま

ほったらかしてましたが

さすがに そうもしていられないので

セロテープで ぺたぺた はりあわせます

こころ
 明日の人が
 明日の話をしに
 今日にやってきた
 昨日もやってきたというが
 僕は覚えていない
 昨日ということは
 明日の人は
 今日の話しをしていったのだろうか
 やっぱり ....
せっかく育った野菜たちが
不機嫌な嵐に踏みつけられた
土砂にまみれたレタスたち
店先まで行けるかしら

町のスーパーで
どうにか並んだレタスたち
一個400円は高すぎるの
それでも
 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
江津湖に寄せて- 草野大悟自由詩2*04-11-6
新しい部屋- チアーヌ自由詩804-11-6
「戻ってくれて_ありがと。」ね- 千月 話 ...自由詩9*04-11-5
白い月- チアーヌ自由詩204-11-5
晩秋- たもつ自由詩1004-11-5
極論- HEDWIG自由詩2*04-11-5
スウィム- 湾鶴自由詩6*04-11-4
「_この道の先に_」- 椎名自由詩304-11-4
神崎川- 385自由詩3*04-11-3
つまさきを_地平にむけよ- 六一介自由詩204-11-3
カラス- 未詩・独白204-11-3
赤い月に乗った犬- 草野大悟自由詩1*04-11-3
氷面- 霜天自由詩904-11-3
「_存在_」- 椎名自由詩104-11-3
雲にのったポポ- みつべえ散文(批評 ...404-11-3
「伝えること、表現すること」- ふるる散文(批評 ...10*04-11-3
Bloody_Maria...- Lily of the ...自由詩5*04-11-2
ムニエル- 純太自由詩9*04-11-2
カット!- 純太自由詩13*04-11-2
★111_アキノ、ウタ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩5*04-11-2
まぁるい音- 385自由詩1*04-11-1
School- 未詩・独白104-11-1
僕の猫- あとら自由詩15*04-10-31
あとどれくらい- 純太自由詩604-10-31
ZONE- 天野茂典未詩・独白204-10-31
神岡地下天文台- 天野茂典未詩・独白204-10-30
節目- たもつ自由詩704-10-30
びりびり- こむ未詩・独白1*04-10-30
明日の人- 桜 葉一自由詩504-10-29
悲しいレタス- さち未詩・独白7*04-10-29

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