日の光があんまり眩しくて

影ばかり見つめて歩いていた

地面ばかり見つめていた



暗さにすっかり

目が慣れたから

ここでなら

あなたの顔もはっきり見える

 ....
冬の風に季節はずれのキンモクセイの香り。
とても、せつなくて・・・。
やさしい甘い香理は、何故か寂しい。
小さなそのオレンジの花は、かすかな風にさえ散ってゆく。
散ってゆく花びらの中、寒い風が ....
この街にあるピアノの
ひとつひとつに
シールのようなものを貼っていく

たったそれだけのことで
君との近さや
遠さを
はかることができるのかもしれない

僕の心臓のすぐ側
 ....
季節が変わる

気づかないくらいにひっそりと

空が色を変え

風が匂いを変え

木々が葉を散らし始める



わたしたちは

何を見ているのだろう

雨が降り

 ....
モルドバのO-Zoneというグループの「Dragostea din tei」(菩提樹の下の愛)という曲です。

曲に合わせて猫ちゃんがツッコミ!↓猫ちゃんをクリックです
http://www2. ....
a)

足りない
右の手


本は昨日から
ゆっくりと
閉じられた
まま


b)

たくさんの階段や
もっとたくさんの
階段
のぼる足音や
もっとのぼ ....
黄昏砂浜
半分埋もれた懐中時計は
壊れて逆回転をします
長針の影が伸びてきて
足元までは届かないまま
夜に溶けていきます

思い出と名のつくものは
一歩踏み出せば届きそうなところで
 ....
あのひとの黒髪をみたことがない
彼女は髪の長いひと
はじめて手紙をくれたひと
姪っ子にリンゴ飴を買ってきてねと頼まれて
祭りの帰りに
「ちょっと待っててください」
と闇の中へと消えたひ ....
 



  なぜこだわるのだろう
  バスのなかからみるきょうのゆうやけ
  いつまでぼくは短歌的抒情にこだわるのだろう
  ゆうやけているぼくの人生
  あの色はなんという色だろう ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
しゃだんきがぼくらふたりをわかつ

あぁたいへんだ

だっせんじこになりかねない

だって

ぼくたちふたりのあいだには

でんしゃのはいるすきまなんてないんだから
水に映る光を

この手に入れたくて

焦がれても

焦がれても

風が吹けば消えてしまう



たとえば

空にかかる月に恋するように

不可能なこと

たくさん ....
 

  潅木の茂みから飛び立つ鳥たち
  夜明けはちかいか
  失速している改悛の闇から
  流れ出る泉の清らかさ
  海岸線ははるかかなたの松林のむこう
  潮騒も聞こえない
   ....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい

白いカップに淹れて

ください

珈琲は 

正装で飲むものかと

私を大正時代に連れて行って

銀の匙で

薄色のスー ....
           
           
                  うれしかった
                知床のかなたから
                 たより ....
水の中で泳ぐ魚

光を受けて煌く水面

いきいきと

ゆうゆうと

なんの疑いもなく

生きている



白日の下

照らし出されても

臆することなく

堂 ....
 


  怖かった
  (殴られることが
  なんにんもの教師が
  (殴られた
  誰が殴られても不思議はなかった
  荒れていた
  荒れ狂っていた
  教育なんてもんじゃな ....
西病棟の長い廊下に湿ったモップをかけるから
清掃婦の後姿は僕の幼い娘に似ているから
寧ろそれは僕の幼い娘ではなく君に似ているから
決して君ではなかった
何度目になるというのか また「正」の ....
ずいぶんたくさん
きんいろのいろがみをためこんでいると
おもっていたら
いもうとはにちようのあさはやくから
いろがみをこまかくちぎって
まるいだんぼーるにぺたぺたはりはじめた
あちこち ....
     夢のまた夢


丑三つ時は眠っていたいの
怖い夢を見たくないから・・・・


美しい花畑を見知らぬ人と手を繋いで歩いています。

大雨の中 大きな魚を釣り上げて
雨は静か ....
迷路に入ってしまったらしいので
どこかに出口がないかと探してみた
道路標識に似た矢印記号があったのだが
進入禁止以外は意味が分からない

頭がクラクラするので
休憩しようと思うとベンチが出 ....
      反芻する夕食


週末の台所にジャガイモとニンジンが転がっている
牛肉は 今日には使ってしまわなければ
幻の牛の角に突かれる勢いだ
新作の辛口カレールーは
未だ使用された形跡 ....
何かに追われているような日々

何かを追いかけているような日々

どちらも

こころが落ち着かない



何を探しているのか

何から逃げようとしているのか

なにも
 ....
 燃えてしまった本棚
 夏の初めに
 私は火事を出した
 寝タバコの根が
 羽毛布団におちたのだった
 それは現場検証で
 消防署員の説明で聞いた話なのだが
 ぼくの布団の片隅は
 真 ....
  恋人よ*



  そばにいてーー



  ストーブに火をつける
  あったかいなあ
  もうなにもいらない


  新宿副都心高層ビルも柘榴も新聞も/


   ....
アライグマが洗い物をしていることで人気のレストランは
今日も客で賑わっている

時々厨房から
アライグマの鳴き声がして
その度に客から歓声があがる

嫌な人件費削減方法だ
とか
動物 ....
夕日は傾く時間を知っている
その頃になれば
世界がゆっくりと閉じていくことも知っている
背中で、背中ともたれあう
隙間の部屋
四角いスイッチで昼と夜とを切り替えて
のろのろと、立ち上がる
 ....
木々の隙間から見上げた空は

青空ならよかったのだけど

残念ながらの曇り空

ちょっと重たい灰色の



それでもこころが軽いのは

あなたの笑顔があったから


 ....
湯気の立つ肉塊を
両手で拾い集めて
ふたりを収納しても
まだ
身元は割れない。

発車を急ぐ特急は
ふたりの命など
雪よりも軽いらしく
せかせかと汽笛を鳴らす。

母と息子を一瞬 ....
 冬になり、女の顔をしたバードは飛び去った。わたしは、あの時の車をスクラップにして、海の見渡せる丘に部屋を借りた。情報誌でバイト先を見つけた。倉庫の仕事に就く。朝七時半、精神安定剤を飲んでから、家を出 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_影に惹かれて_」- 椎名自由詩2*04-10-20
キンモクセイ- 天使自由詩104-10-20
台風- たもつ自由詩904-10-20
「_季節とともに_」- 椎名自由詩3*04-10-19
マイヤヒー- ふるるおすすめリ ...8*04-10-19
惜別- たもつ自由詩1404-10-19
懐中時計- ワタナベ自由詩13*04-10-19
10_years_ago- 本木はじ ...自由詩1004-10-19
ゆうやけ- 天野茂典自由詩304-10-18
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
きょうかいせん- 桜 葉一自由詩104-10-18
「_あこがれ_」- 椎名自由詩3*04-10-18
野鳥- 天野茂典自由詩204-10-18
紙コップ- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-17
知床から- 天野茂典未詩・独白104-10-17
「_光と影_」- 椎名自由詩4*04-10-17
国際線- 天野茂典未詩・独白304-10-17
湿り気- たもつ自由詩704-10-17
きんいろ- アンテ自由詩5*04-10-17
この思いをどこに持って行けばいいんだろう_2- 千月 話 ...自由詩3*04-10-17
夢*想- 385未詩・独白2*04-10-17
この思いをどこに持って行けばいいんだろう_1- 千月 話 ...自由詩5*04-10-17
「_ひかり_」- 椎名自由詩304-10-16
満月- 天野茂典自由詩504-10-16
恋人よ- 天野茂典未詩・独白104-10-16
皿洗い- 桜 葉一自由詩504-10-16
暮らし- 霜天自由詩804-10-16
「_散歩_」- 椎名自由詩4*04-10-15
特急の鼻- 草野大悟自由詩4*04-10-15
ブルースカイ(「バード連作集2」)- 光冨郁也自由詩15*04-10-15

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