考えるのを止めたとき
空は色をすいこんだ


ポカンと見上げて僕は
この地面の名前を忘れてしまう



しばらくは誰も
気付かないかもしれない

僕の一部もすいこまれたこと ....
 沈黙の闇に寝そべり

 ああ此処も

 宇宙のどこかと

 耳を澄ませる
しおが
まあるく
みちてくるのは
ぼくらのからだに
きざまれたひつぜんだ。

しおが
まっくらに
ひいてゆくのは
かぜがおしえる
このほしのぱずるだ。

このほしとつきとのなぞ ....
すきま風に押され
宙を舞い
テーブルの上

こっちが裏だ。
こっちが表だ。
裏だ。
表だ。
裏、表、裏、表、裏

小競り合い

すると
いらついたように
はらりと飛ぶと
 ....
海までの八号線はいつも夏 湿った空気と寂しい人魚   けだもの


かぜ 

そよいで
いる


だもの
その路線の終着駅は海沿いで
寂しい駅舎には
潮風が染み付いていた

流れている景色が
ゆっくりと落ち着いて
溶けていた車窓の奥で
海が空にゆれている

向かい側の席から
ゆっくりと ....
生きているのか
わからなくなる 今

死んでいるのか
わからなくなった 過去

止まっているのか
わからなくなりそうな 未来

今はもう戻らない
過ぎ去っていく過去
嘲笑うような ....


真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
月はね

遠くから見るから

綺麗なんだ

そばに寄ったら

でこぼこで

何もないだろうね

君も

遠くから僕を見るんだね

僕が愛しく思っているのは

君だか ....
僕等は思いがけず忘れ物をしてしまう

それはひとつふたつ みっつよっつと
歩く振動でぽろぽろと零れて
最後には僕もぽろりと
なんて

雑踏の中で落としたものは
あちこちから持ち寄られた ....
デートの帰り道

疲れて大あくびをしたら
そのまま体が裏返ってしまった

あわてて元に戻すと
君が泣いていた

ごめんね驚かせて
もう大丈夫だよ


言おうとしたら
君がく ....
ずいぶん
ながいときがすぎたが
きょう、やっと
ふたりは
わずか五ミリほどの
ラビリンスを
うんだ。

ちいさな
コンクリートのすいそうで
ちゅうにうきながら
まようことしかしら ....
〜かあちゃんが
 作ってくれる弁当は
 新聞紙に包んであって
 友だちの
 可愛らしいランチバッグの隣で
 開くのは 恥かしかった〜


きれいな黄色の卵焼きと
赤いプチトマト
ウ ....
巨人に踏み潰される朝
平たくなった太陽は
溺愛する星々を瞬間に残光で洗う
自動車が行き来する都市高速に
幾重にも連なった雲の影が落ちるとき
黒い信号がひとつになる
   蚊のはなし

鉄板の上で 表面が美しく焦げる
ミディアムレアな 霜降り和牛ステーキの上に
ニンニクをたっぷりのせて食べた 幸福な夜です。
(しかも おごりで)

家に帰り着く頃には ....
このバスはどこに行くのですか?
運転手さんに聞くと
どこにも行きませんよ
と答える
もう走り出しているというのに
どこにも行かないとはどういうことなんだろう
不思議に思っているところで目が ....
ほぅいとよべば こぅいとかえる
こっちばよれさ と 川のおと
 
あずきとごぅか〜 ひととって食おぅか〜

アッ しゃか しゃか

アッ しゃこ しゃこ
 
アッ もしゃ むしゃ ....
                − 1 −

雲のすそであなた様は、
今日も瞳を細めていらっしゃいました。
私が「何を眺めていらっし ....
俺が

待ってくれと言っても

あなたは

待たなかった

信号が変る位の時間でも

遠くから

俺が走ってくるのが見える距離でも

待たなかったから

俺が

し ....
原宿の真上を仰ぐ桃色に太陽の位置を忘れてしまった

歩道越え眩ませる目の橙に目黒通りに抜けつきる記憶

遠くまでがらんと大崎ただ一人つくった嘘のばからしいこと

秋葉原地球丸呑みテラバイト ....
束縛のない 

この夜は 永遠に続く気がする

錯覚は 微かな明かりを感じる 優しい闇と 

雨に洗われた 清浄な空気のせいだ

無駄な音はない 

僅かに水の流れるような 意味の ....
コーヒーを飲み過ぎたせいか
僕はコーヒーになってしまった
夜、眠れないとか
胃が痛いとか
そんな問題じゃなくなった


あ、こぼれてしまう


とゆうよりすでにこぼれてるねみんな
 ....
僕は思いきり夜を投げた
つもりなのに
君が受け取ったのは朝だった
仕方ないので
ぼくらは昼間から
昼寝ばかりしている
寝室の窓を開けて
目の前の林の
緑色の香りを
一番に吸い込む

休日の朝の夢は
のんきな天気に溶けていった
笑えるものだったと思う

今ここにあるこんな普通を
今ここだけのものとし ....
朝、とても慌てていて
とにかく、慌てていて
うっかり捨てそびれていた
穴のあいたパンツをはいてきてしまった。

気がついた時には
私の体は宙に舞っていて
遠くで
誰かの叫ぶ声がして ....
独りの部屋で

暑い、暑い、とつぶやきながら
服を脱いでしまった
裸になってしまった
シャワーを浴びようと思ったけど
面倒で動けなくなってしまった
今日はとても疲れた

エアコンをつ ....
悲しい夢を見て
泣きながら目覚めた
悲しかった物語は
なんだったの
思い出せないけど
去ってゆくあなたの後ろ姿の
ラストシーンだけで充分

隣りに眠るあなたが
必ずそこにいるとは限ら ....
ぼくを
ながくする
きょうのおわり

くうきうつ
かおにも
すがすがしい
ゆうぐれ

ほおをてらす
たいようが
ちへいせんから
ずらり ずり ずり
ずりおちて
ゆら ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空は- 松本 涼自由詩10*04-6-5
沈黙- 松本 涼短歌11*04-6-5
うみのぱずる- 草野大悟自由詩7*04-6-4
ぺら- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-4
海へ- 有邑空玖短歌6*04-6-4
- 砂木未詩・独白12*04-6-4
終点- 霜天自由詩604-6-4
You_are_another_me...- Lily of the ...自由詩6*04-6-4
海賊- 狸亭自由詩1604-6-4
きもち- アンテ自由詩1104-6-4
★86_トオイツキ…チカイボク- 貴水 水 ...自由詩8*04-6-3
忘れ物- 霜天自由詩404-6-3
結婚してください- ミサイル ...自由詩1204-6-3
ラビリンス- 草野大悟自由詩604-6-2
弁当- さち自由詩5*04-6-2
夜明け- 本木はじ ...自由詩304-6-2
虫のはなし- 千月 話 ...自由詩6*04-6-2
行き先- たもつ自由詩2304-6-2
あずきとぎ- 湾鶴未詩・独白3*04-6-2
親愛なる友へ- 玉兎自由詩104-6-1
☆135_シッパイ- 貴水 水 ...自由詩404-6-1
山手線挽歌- nm6短歌5*04-6-1
夜に- 蒼木りん自由詩2*04-5-31
苦い夜- 本木はじ ...自由詩604-5-31
円距離- 本木はじ ...自由詩604-5-31
ありふれている- 霜天自由詩704-5-31
死ねない日。- 大西 チ ...自由詩13*04-5-31
慰め- チアーヌ自由詩904-5-31
- さち自由詩5*04-5-31
ゆうぐれと_よるの_あいだと_ぼくの_かみひこうき- 玉兎自由詩304-5-31

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