崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ....
ファスナーあいてるぜ
ビーズのドレス
子羊は
オーストラリアで死んで凍えて
この白い皿に乗って
おれたちの血肉になる

あたたかいから
おいしいから
たくさん ....
ボクは今 しゃがみこみ泣いている


虚脱感や焦燥感とういう鎖に縛られて


ボクは今 泣きながら歩こうとしている


鎖を引き千切り 微かな光の果てへと




 ....
永遠なんて言葉信じられる程

純粋じゃないけど

永遠って事を願うくらいの

純粋さの欠片は持ってるよ


この欠片 君にぴったりはまりそうだけど

どう?
 ....
なつかしい匂いに
ひたる冬、
寒さは
使い慣れたはずの指先に


疑いようも無いくらい
数をつのらせて
まもるべきが
すべて、に
なる


泣いてしまうことも
ねむ ....
西日のうちよせる窓辺に
幼い貝がひとつ
もぞもぞと動く白い靴下を
つん、とつけば、また{ルビ蹲=うずくま}る

どうしてこの子は
こんなに静かな遊びを
思いついてしまったのだろう
座り ....
泥になって歩く
海の方から風が吹くと
私じしんである 泥
がかわいてしまいそうになる
おまけに潮のにおいまで
はりついてしまいそうになる
この湾岸沿いの道は 淋しさ
そのものが細長く伸び ....
山より落ちる一粒の
わずかばかりの水なれど
一つ一つとまた一つ
上から押され下へゆく

岩から岩へ結ばれて
わずかばかりの道なれど
下へ下へとまた下へ
道はつくられ道はある

落ち ....
蒼い月の優しい光
心を照らす言葉たち
世界は自分の中に存在ると
気付かせてくれる


それが自己満足だとしても
ただの独りでも共感出来れば
価値のある空間

幕が上がり拍手 ....
嘘を 全て偽りと決め付けてしまわないで
貴方のためにつかれた嘘が
貴方を 今も 守り続けている

ほら ごらん
その手から伸びる指が 人を守ることを望んでいる
望ませたのが何か 思い出 ....
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
ひとつになんかなれません
べつべつのからだのなかに
べつべつのかなしみがあるの

それはかなしいことだけれど
わたしたちは
いたみをわかちあえ ....
ぱちぱちと
両目ウインク。

一級障害者になる
なんて
予測もつかず。

みち
ただ
生まれたままを
そのまんま
すくすく
生きてきて。

やあ
やあ
思いっきり
拘 ....
バイト先に君臨する
みんなが女王と呼ぶあのお方

いつも凛として
一喝一瞥で皆震えあがり
誰も決して逆らえない

でも私は知ってるの
彼女が?クチュン?って
可愛いくしゃみを ....
赤ちゃんに笑いかけたら
笑い返してくれるように
空に
街に
世界に
笑いかけよう
わたしから
あなたに

ないものばかり
足りないゆびで
折りかぞえても
夜のさみしさは
ぬぐ ....
雨の日は雨のうたを
ころんだらころんだうたを
おきあがったらおきあがったうたを
うたおう

晴れたら晴れ晴れとしたうたを
お掃除したらお掃除のうたを
逢いたくなったら逢いたいってうたを
 ....
急いで下さい
家のとなりが火事ですから
すぐ来て下さい
奥さん、落ち付いて
落ち付いてなんで居られません
早く来て下さい
切れちゃった
こういうの困るんですよね
望楼か ....
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる

私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて ....
きょうお風呂だった?
ううん
だれか見舞いに来たの?
ううん

洗濯ネットに入れられた
バスタオルと着替え

サイドテーブルに置かれた
花束とメッセージ


〜そんな昔のことは ....
東京と東京のあいだは
やはり
びっしり東京だった
銀色のパチンコ玉で{ルビ犇=ひしめ}いていて
覗き込めば
ひとつ、ひとつ
{ルビ歪=ゆが}んだ顔を映す

冷たい光の反射に
じっと身 ....
おかもと君は
わたしの初めての人に
なってもいいと思ってたのに
夢ばかり語って
てんこーして行ってしまった
手紙を書くよと言ったきり
年賀状もこなかった

おかもと君の夢は
とほうも ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
ファミレスで
つきあってた男の子と
もうさめたコーヒーを飲んでたら
外は雨で

雨はいつから雨になるんだろうね
いつ空から落っこちるって
決めるのかなあ


そうゆうふうなことを
 ....
こころを耕す
お日様をあびて
雨をよろこんで
実りを願うんじゃなくて

わたしは耕す
わたしを耕す
いいことばかりはなくていい
やさしさはほんのひとつぶでいい

実ったものは
み ....
 かつて、いまよりもずっと若い頃、僕は夭折に憧れていた。いま考えると何とも恥ずかしい話であるが、かつては若くして死ぬことに感情的に強く惹かれていたのだ。中学生の頃から詩のようなものを書き始めていた僕は .... {引用=


一、漆黒


かりそめをながく着て
寝所のすみに
けがれを
灯して

目をつぶるから
ほこりがつもる
目だけを頼れば
いしにつまずく


なぞるだけでは ....
{引用=


一、そそり上手


謎めいた言葉の
ひとつや
ふたつ

もどかしい仕草の
みっつや
よっつ


わたしは恋に不慣れなもので
五万の毒を盛るかも
知れませ ....
信号機が故障したので
シマウマがやってきて
代わりの信号になった
白と黒しかない縞模様で
シマウマは精一杯頑張った
多少の混乱はあったものの
車も歩行者もそれに従った
強いものは ....
 詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 .... 真冬の冷たい部屋の片隅
忘れられた想い出一つ
いつの間に忘れてしまったんだろう
甘く切なく優しかったあの日の想い出

気の利いた言葉とか態度とか
大事なのはそんなものではなく
「今」を一 ....
毎年、盆と正月の休みに、妻は子どもたちを連れて新潟の実家へ遊びに行く。その日から私は自炊をはじ
める。結婚以来の習慣である。それにはいくつかの理由があるが、もっとも大きな要因は私の特性を、妻
がよ ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ビーズ- 水在らあ ...自由詩23*07-2-9
光の果て- HEDWIG自由詩107-2-8
ピース- BM自由詩4*07-2-8
粉雪- 千波 一 ...自由詩18*07-2-8
貝あそび- 佐野権太自由詩29*07-2-7
湾岸経由蜜柑畑行き- 岡部淳太 ...自由詩24*07-2-6
一つ一つとまた一つ- ぽえむ君自由詩14*07-2-5
プロローグ- BM自由詩6*07-2-5
- 自由詩5*07-2-5
それはかなしいことだけれど- ふぁんバ ...自由詩12*07-2-4
Michi- 草野大悟自由詩5*07-2-4
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ハッピーから始めよう- ふぁんバ ...自由詩7*07-1-29
なんでもうたおう- ふぁんバ ...自由詩9*07-1-27
デザイン変更- あおば自由詩8*07-1-26
白い雲が浮かんでいる- あおば自由詩7*07-1-26
ING- 草野大悟自由詩3*07-1-24
東京パーラー- 佐野権太自由詩31*07-1-19
おかもと君の夢- ふぁんバ ...自由詩35+*07-1-16
ホットケーキにはちみついっぱい- ふぁんバ ...自由詩14*07-1-12
私は詩人じゃない- ふぁんバ ...自由詩8*07-1-11
こころを耕す- ふぁんバ ...自由詩8*07-1-9
■批評祭参加作品■夭折をあきらめて夜が明けてゆく- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13*07-1-6
小詩集【レトロな猛毒】side.B- 千波 一 ...自由詩10*07-1-6
小詩集【レトロな猛毒】side.A- 千波 一 ...自由詩11*07-1-5
優しい日- たもつ自由詩18*07-1-5
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13+*07-1-5
Lost_property...- Lily of the ...自由詩5*07-1-5
そろもん(家庭の事情の話)- みつべえ自由詩707-1-4

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