卵をひとつ落として
夕焼けは夕焼けへと帰っていきます
さよならを言うのが嫌で
いつまでもふざけていたのは
言葉を越えられるものは
言葉ではないと
ある日ふと知ってしまったから
ちびた ....
夏は冬の寒さが恋しい

冬は夏の暑さが恋しい

僕もそうだよ


君がいてくれたら

季節なんかどうでもよかったろうね

君がいてくれたら

季節を楽しめたかもしれないね
 ....
こつこつ
とんとんとん

いしゃは
わたしのむねを
たたいて
ちょうしんきを
あてたりして
ふむふむ
わけしりがおで
カルテに
なにかを
かきこんでいる

わたしは ....
是がまあつひの栖か雪五尺


いつだったかなあ、もうずいぶん昔の話。
ある年の二月頃、私は列車にのり、信越本線をどこかへ向かっていた。
そのときの気持ちを詩にたとえると、

列車よ、俺を ....
   
       

  ひとりで唄って
  秋桜
  つらなる 
  惑星のなかで
  孤立する意識よ
  ぼくがあまりにも意識的なので
  死は土星のように
  都会的な愛 ....
とびおりて
とびおりたまま
じっとして
いつまで
たっても
じめんに
つかないので
こころなしか
ふあんになったけど

したを
みるのは
やっぱりこわくて
ちょっぴり ....
春が
わたしの中に入ると
増えます
やがて溢れ出して
玄関では靴が
遊びたそうにしています
かぜが

ふいている

みなみへ

みなみへ



しっているのだろうか?

そこは

わすれられたくに



びゅう びゅぅ



はるに

 ....
海に行ったら
いつまでも終わらない
波の音を聞きながら

砂を 
たなごころいっぱいに
すくいあげて
ゆっくりと こぼそう

いくども いくども
すくいあげて
ゆっくりと こぼそ ....
こんな雨の日は

家にこもってCDを聴く

きみから借りたCDだ

ある日突然きみから葉書が来た

「もうCD返さないでいいよ」

その たった1枚の葉書が

俺と君の最後
 ....
あのビルは
誰の羽なのでしょうか
あんなに高くて
空に届かない
見上げるわたしたちは
いつまでも
一枚の写真でした
真っ直ぐな樹は根付く先を求めて
荒れた大地を歩き通し
ついに小さな森にたどり着いた
黒い雲がどんよりと空に垂れこめていて
森全体がうす暗く
樹々はみな痩せ細って
わずかな光を求めて伸ば ....
なんてゆるゆると
今が歌う

カタチを持たない
雲に向かって

メロディーを忘れた
僕に向かって


そうさゆるゆると
今は歌う

分かりやすい
寂しさに向けて
 ....
にがうりの夢を見ていた
だれもけっして
にがうりをゴーヤと呼ばない夢だ
まだあたしはにがうりのさわりごごちも
あじも
においも
にがうりの見ていた夢も
その夢の続きも
知りませぬ
知 ....
退屈な
軒下を抜け出して
ちりんちりん

風に泳ぐのも
ちょ
っと
ね?

だって僕ってほんとのほんとは、メダカなんだからさ!
メダカって見たことないけれど
ち ....
「勝ち組」 なんて言葉があるが
そんなもの
どうでもいい

認めようと 認めまいと
私たちは 間違いなく
「生き残り組」 だ

街路を覆う銃弾の嵐も浴びず
怨恨のナイフに刺される ....
覗き込むと
少年時代だった
手頃な石を落としてみても
いつまでも帰着しない
頭上では飛行機雲と交差する記憶
不意に飛んできた雲から雨粒が落ちていくと
からーん、からんと
遠くで跳ね返る音 ....
涙をこらえて

壊れかけたつり橋を

ひとりで渡ろう

そうしないと

僕は前に進めない

涙をこらえて

激流を渡ろう

そうしないと

僕は君の幻から離れられない
 ....
雨垂れが髪を伝う 芝刈り機の音は止んでしまった
体に吸い付く服  空に高く抜ける声・声・声・止んでしまった

時はすでに遅く 軒下で震える鼓動は早まり
足止めの靴先で よれる砂利の音と重なる
 ....
高慢娘のおまえが

夏の光にパラソルさして

これはまたなんと恥ずかしそうな!

小指の先まで恥ずかしそうな!
卵からかえった雛が
はじめて太陽を見て
母親と思い込むように
おれはあなたを好きになった
空から降ってきた

ちいさな星に

空飛ぶ舟をかしたっけ

ちいさな星は

お礼を言って

ぼくに

ちいさな箱を

くれました

ちいさな星が去った後

そっ ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
 ....
君の手 あったかいね
君の手 ギュッって握ってくれるね
でもね なんか足りないよ

あいつの手 冷たいよ
あいつの手 時々手を離しちゃうよ
でもね それだけで満足なんだ


その理由 ....
手のひらに握り締めた
生まれつきひび割れた蝉のひび割れた雲母
手のひらの中のその震えと光とを
唯一手に負える夏の単位として感じていた


けれど、もしも
手のひらの中の光など単な ....
軒下で鳴ってる
縁側ではいつも同じ場所で躓いてしまう
窓は池
今日も小さな沈黙を保ち続ける
外の通りを
笑わない男の人が歩いていく
僕らの小学校
黒板の右、日付の下では
誰かが ....
くちびるから突然漏れる息があって
今ぼくがそれを名づけるから
太陽
坂道を自転車で繰り上げてゆく
いつまでもうしろをからっぽにするために

風が残ってしまいそうな零時に
目が乾いて仕方な ....
残された言葉は 過ぎ去った花束
 夢見るように 色とりどりの
 風にゆれる やわらかな花びらの

残された言葉は なつかしい鉱石の輝き
 深く沈む 青色の
 さまざまな 空色の

残さ ....
風の岬にきてごらん
なにかがきみを待っているから。

風の岬にきてごらん
化石になれない詩が
進化しつづける言霊が
梢のさきで戯れてるから。

風の岬にきてごらん
夢はむ牛 に 泳が ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
童話(夕焼けのポエットさん)- たもつ自由詩18*04-7-19
★100_キセツ- 貴水 水 ...自由詩204-7-19
びょういん- 玉兎自由詩10*04-7-19
風のオマージュ_番外編- みつべえ散文(批評 ...104-7-19
つづしり歌- 天野茂典自由詩404-7-19
みみなり- 玉兎自由詩4*04-7-18
童話(春)- たもつ自由詩1604-7-17
きせつふう- 玉兎自由詩3*04-7-16
- こむ自由詩3*04-7-16
☆153_ヒマワリ- 貴水 水 ...自由詩3*04-7-16
童話(羽)- たもつ自由詩18*04-7-16
- アンテ自由詩4*04-7-16
ゆるゆる- 松本 涼自由詩3*04-7-16
にがうり- かなりや自由詩2*04-7-15
メダカ風鈴と縁側- クローバ ...未詩・独白2*04-7-15
微熱- 月音自由詩404-7-15
井戸- 霜天自由詩404-7-15
★98_ナミダ- 貴水 水 ...自由詩704-7-14
夕立を巡る想い- 千月 話 ...自由詩4*04-7-14
Photo- 草野大悟自由詩6*04-7-14
刷り込み- 草野大悟自由詩4*04-7-14
ちいさな星- 玉兎自由詩5*04-7-14
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
スローな雨- 松本 涼自由詩6*04-7-13
あいつの手- 翠茜自由詩1*04-7-13
手に負えない夏- A道化自由詩1004-7-13
メダカ風鈴と縁側- たもつ自由詩1504-7-13
今は太陽- 船田 仰自由詩504-7-12
残された言葉- こむ自由詩304-7-12
風の岬- 草野大悟自由詩1*04-7-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101