封筒のいのちが燃やされた朝
高い樹木は舌のかたちに風に揺れ
戦争に行ったままおとうさんは
還ってきませんでした

硬いあおぞらで何かが倒れます
夢の森はいまでも神聖なままですが
月だけが ....
大根の筋に見とれ
頭の真ん中が
すいと 浮かんだ気がした
ぼんやりと 窓辺で眺めていると
水色の自転車が
昼光の泣き声と共にやってきたので 
天国から迎えに来たのかと思った

   ....
           
今年の雨季は短く
降水量が絶対的に不足している
ほんの少ししか降らなかった
日でりが続き
木々は葉をすっかり落とし、草は枯れ
歩ける動物たちは姿を消した  ....
おなじ空の下
姿は見えないけど
声も聞こえないけれど
おなじように息をしてると言うだけで
生きていると思うだけで
なんだか
とてもうれしい

あなたは今
何を思ってるの?

触れ ....
正解から抜け道をさがして
僕らの道路はいつだってバックにやさしい
きみは指先で愛すべき朝を見つけるけど
ぼくにはようやく夜がきてる
相槌うってくれ
いぇーい、だなんて、まさかね

決定済 ....
閉店間際のスーパーに行くと
お袋が2割引になって売っていた
陳列棚には親父が売れ残っていた
兄がバーコードを読み取る機械に当てられていた
150円だった
偶然弟に出会った
彼はモズクを5パ ....
冬枯れのわたし

どうすればいいでしょうか
たしかに
花びらはまだついて
いるのだけど

見向きもされず
時間も忘れるほどにあなた
種さえ枯れて
見えない粒

触れるだけでもう
折れる準備はできて ....
さぁ コーヒーをもらおうかな
ブルーの空 いれたての春
風にとけるまえにほら、
雪が
すっかり解けて
地面が黒くなって
春になると
冬の間
知らん顔してたお日さまが
坊や元気か

にこにこ嬉しそうに声かける
嬉しくないけど
お義理に振り返って
うんと言 ....
夕暮れに塗られたりんごが
夜更けに眠れないからと
朝をかじっている
どうにも力が足りなくて
上手く噛み千切れない

どうにかあがいてみたくて
こぶしを握り締めて
枕に丸い頭を叩きつけて ....
耳に
時計の針のカチカチが刺さるように聞こえ

夜闇が朝にとけだして
クリープみたいなころ

役目をこなしているカーテンは
徐々にいろを変えて身じろぎもせず

私は
ひとりで世界に ....
時折流れつく蜜柑の
丸みに潜む甘い臭いに誘われて
流れつくイヴの波は彼方より
来る日も妄想しつづけた姿は
脚色をおびて尚一層輝く
焦がれて乾いた唇へ
一房与える
鼻の奥まで注がれる豊香
 ....
今日はあまりにもいい天気で、つい目を細めます

白いガス状の雲から、地球を覆う空の青へ
境目がわからず綺麗に空へ

言葉足らずの私は

なんて綺麗な空だろう

こんな月並みな言葉しか ....
あの
しろまどのむこうにふくかぜ
それがうみにきこえるんです
ちいさなゆきが
ぽつりぽつり
ふゆうみのなきごえ

あの
しろかべにすけてみえる
てんてきのくだ
それがくものいとのよ ....
ただいま。
ああ、お帰り。寝ちゃってた。

今、ソファーで寝てた?
うん。なんで?
いや、なんでもない
何?
いや、なんでもない
何よ?
・・・いや、お前がもう一人ソファーに座って、 ....
友達とランチ

この前の動物園でさあ。
ん?私行ってないよ。
えー、いたよお。
いないよお。
いたよお。
え?
ん?

・・・・・どっち?


そういえば、いなかったような・ ....
あたたかい あさ

濡れた地図の上に書き込んだ名前は
滲むように、消えた
始まれない私は
いまだにまるい船の上です


 警笛は
 遠い雲のこと
 進まずに消えるのは
 あの空へ ....
  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
朝、お弁当を作っている途中
全部忘れてしまい
手を止めた

何もない
まっしろ

あれ、何だっけ、えーとえーと・・・・

何だろ
今、何か思い出した
全然知らないことを思い出した ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
朝、玄関を出るとうすぼんやりと春がいました
3月の青い空にはめ込まれている太陽は
季節の交代を感じているのか、衣替えです
春の香水をつけ、空からふりまいていました

太陽の長い髪が私に届くこ ....
きょうはぽかぽか
おひさまのきげんもよく
きょうはぽかぽか
そらのきげんもよい。

こんなひはおもいきって
あたまのふたをぽっかりあけて
ちいさなこぶのひとつふたつ
とりだしてみたくな ....
金曜日。仕事休み。
雪がふったからではなく、最初から休日(笑)
ウチの奥さんは会社、こどもたちは学校。一人なのをいいことに朝から酒のんでいる。
というか、昨夜からずっとだ(笑)
ちょっと仮眠し ....
ゆっくりと ためいき
ジェムストーンのひとりごとに

生きているものなら 好きでした
手あたりしだいにつかまえていたトンボ

実は お酒も飲みました
煙草はやめました

鉱石ならブル ....
山は風あり
海は凪

青い夜に恋をして
瑠璃色の海へ堕ちて行く

龍神の背に乗る人魚は
真珠の飛沫の泡残し
深く一呼吸して
静かに飛び去る

僕の中に封印した
旅する心が
 ....
道順を、思い出している途中
まだまだ、窓が開かないので


軋むような音が聞こえて
当り障りの無い、そんな
眠れない夜がありました

覚えている
草の葉の匂いと
爪先立ちで空に消え ....
こういっちゃ何だけど
私って自分の美貌には自信があって
家もお金持ちだし
男にはモテるし
ぶっちゃけ不憫なことはないっていうか
今まで手に入れたいものは全部手に入れたし?
まぁそれがゆえひ ....
白いメモ帳に落書き書いた
そうしたらただの紙屑

白いメモ帳に言の葉書いた
そうしたらただの紙屑

あのね。
でもね。

君から見たら紙屑は
うちから見たら心のカケラ

そっと ....
波打ち際歩きながらひとつひとつの砂に名前付けた僕は
とっくにおじいさんになってるはずなのにな

遠くからやって来る大きな文字の群れになら
いくらでも負けてやっていい気持ちなんだ

手の中に ....
音楽

どこからか楽しげな音楽
両手でばさばさ
と、空を飛んでいくあの子は笑顔
僕はとっておきの切り札を懐に
とっておきなので使わずに
まぶしい頃に目を閉じたり、開けたりする

あま ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祖国について- 青色銀河 ...自由詩10*05-3-21
大根と男と男- 湾鶴自由詩505-3-21
アフリカツイン- あおば未詩・独白3*05-3-21
I_fell...- Lily of the ...自由詩6*05-3-20
ガール- 船田 仰自由詩205-3-20
幸せを運ぶブタ- 桜 葉一自由詩4+05-3-19
コスモスだったと気付くかしら- ふく携帯写真+ ...9*05-3-19
空カフェ- ふく携帯写真+ ...14*05-3-19
お日さま- あおば未詩・独白1*05-3-19
黄昏りんご- 霜天自由詩405-3-16
ぼやり朝- ふく自由詩2*05-3-15
蜜柑- 湾鶴自由詩405-3-15
月並み- ふく未詩・独白3*05-3-14
やまいとしろふゆこぎだして- ふく自由詩2*05-3-12
夜のこと- ふるる自由詩4*05-3-10
昼のこと- ふるる自由詩5*05-3-10
浮上するサイレン- 霜天自由詩705-3-10
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
朝のこと- ふるる自由詩5*05-3-9
梅干- たもつ自由詩32*05-3-9
春曜日- ふく自由詩3*05-3-8
はる- 草野大悟自由詩4*05-3-8
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻__其 ...- 肉球マニ ...自由詩7*05-3-6
ひとりへ- こむ自由詩305-3-5
ゆめ- しらいし ...自由詩3*05-3-4
その途中- 霜天自由詩605-3-4
玉子様が現れた- 桜 葉一自由詩1*05-3-3
落書き- しらいし ...自由詩4*05-3-3
出土- 合耕自由詩305-3-1
僕らが波で出来てるとして- 霜天自由詩405-3-1

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