湯船いっぱいの涙を
思いっ切り溢れさせて


浸り続ける


表面張力に

未練を感じながら
サカナになってみたいけど
なれません

トリも むりです

ネコには なるひつよう
ないかもしれません

イヌになるのは
かなり いや

サルには
ときどき なってます
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....

空から深々と白い落し物が降り積もる

誰の持ち物だろう?

海だろうか?

雲だろうか?

それとも風だろうか?

どちらにしてもすべて届けるには

どうやら来春になりそ ....
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
そっと、暮れそうで
暮れない
一日はどうにも循環していて
頼りない電信柱
寄り掛ると揺れる、気がする
静かな平面の畑から
土の匂いがした

単調な起伏を
ごとごとと越えていく
浮き ....
よるのなかに

おちているあめを

ひろえないかってかんがえる

ねむれないから

「おはよう」

「じゃあね」

「ばいばい」

って

それだけ言って

もう
 ....
(ア、ア、マイクテス、テス、本日は晴天なり。)
がぁーん チャペルの発声
ほとばしる 薔薇 バラの花びら
ひゅうひゅうと襲われる

トレーシングペーパーで透かしても
バラの雌蕊は包まれて  ....
ゆらめいて水面

きらめいて光

やさしくなった季節に

少しだけ張り詰めた風が吹く



季節の狭間を

冬がくるまでゆらゆらと

揺れていよう



別れと ....
隙間なく続く 雨の音と

ささやくような ピアノの音

雨のしずくがつたい落ちる 窓ガラス


街が 濡れています。

ふと開いた本からも

文字が こぼれ落ちていくようです
 ....
駅から少し外れた道端で
たまごを並べて座り込む少女に
声をかけるものは無く


産み落とされて
孵ることの難しさを
感じながら

帰路

理解されないまま
ひとつずつ
落とし ....
 


  野に、球
  と書いたのは清水哲男だったかわすれたが、
  日本シリーズもたけなわで、
  今日はいよいよ第七戦、西武が勝っても、
  中日が勝ってもちっともおもしろくな ....
机の上の
時計の針がとんでもない時間を差していて私を驚かせるから
君はもう
信用できないね
と無意識が壁の時計を確認する

電池のせいではないから
接触が悪くなっているのだろうと
思う ....
「ホーム」                        「ホーム」

あなたと私                        君とぼく
線路にほんぶん                     ....
直線的なカーブばかりが続く汚い流れを
泳いでいた僕がいつか 空を見れば
それだけでもう
鏡の前に立って
脱がない服の際をなぞっているのだから

小麦をこぼしながら走り去るトラクターに
か ....
 僕は最近、自分の事を「岡山の白い豹」と呼ぶのに凝っている。
 と、言うのも単に白い車に乗っているからである。

 …昔から僕は物事を大げさに言うと、よく言われるが、この年になっても治らない。
 ....
足の間の掃除屋よ
食らえ
やつらの粉雪を

たとえ向かいのお肉屋に
逆さまのおまえがぶらさがり
やつらがおまえを買ったって
板の上では食われるな

足の間の殺し屋よ
おまえの野生で ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
 




  いそしぎの浜で
  ぼくは三輪バギーをあやつりながら
  海風を浴びている
  砂の轍をつくってゆくのは
  自分自身だ
  はげしくジャンプするが
  腰を浮か ....
ねえ

あなたにであってから

あたしはほかのひとにであわなくなったの

ねえ

あなたにであわなくなっても

あたしはほかのひとにはであわなかったの

でも

あなた ....
いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
 


  獅子唐を収穫した
  裏山の畑で
  猿が荒らしに来る
  ちいさな田畑
  青い実が籠に
  入れられ
  赤い鋏が収納された
  斜面を下る娘たち
  ススキの穂 ....
メリーゴーランドに
ふたりで乗ったあのとき
ふさがった右手のことばかり
気にしていたあなたは
左手でにぎる
わたしの右手をふいに忘れた


遠心力のそとがわ
こぼれて飛び散った
カ ....
窓の外は少し北風の吹く夕暮れで
これから南極老人星を見ようと
大きなパラボラのあいだを抜けて
昔、友をなくした修行者が
涙で掘り抜いた文字があるという
岩屋のあるこだかい丘に
向かおうとし ....
朝が来ない
のは太陽のせいじゃない
星が
もう少し輝いていたいの
と言っている


波が
寄せては引いていく
その狭間で
砂浜が
こんにちは さようなら
の繰り返し
 ....
船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
 

  葛飾北斎
  の
  雨にうたれて
  (今年の秋桜は美しかった
  豪雨の
  中を
  歩いてきた
  江戸時代にはまだ
  ニホン狼はいたとおもうが
  獣の匂い ....
あなたとであってから

すこし だけ

おおきくなったきがする

せはひくいままだけど

たいじゅうもかわらないけど

すこし だけだけど

おおきくなったきがするの

ね ....
ゆめのぬけがら
すぎさるじかん

いまここにあるのは
しあわせのあしあと
いまここにあるのは
ぼくとくるまいす

きみは しらない
ぼくが すごしてきた
きみと おなじ
 ....
口をつぐんで 歩き出しては
くるはずもない未来に おびえたり
あるはずな私のかげに すくんでみたり
うつろいがちで ためらいがちな 過ぎ去る雲

ぱちん ぱちん
計算機たたいて ないはずの ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感傷- あとら自由詩1*04-10-27
どうぶつ- こむ自由詩5*04-10-27
きょうが_いく- 玉兎自由詩1004-10-27
雪の贈り物- 桜 葉一自由詩204-10-27
淋しい人- たもつ自由詩4004-10-26
モノクローム、マインド- 霜天自由詩904-10-26
おやすみ- ャュ自由詩704-10-26
ウエディング- 湾鶴自由詩904-10-26
「_沈黙の季節_」- 椎名自由詩2*04-10-26
- こむ自由詩104-10-25
たまご- あとら自由詩4*04-10-25
- 天野茂典自由詩504-10-25
日曜_午後11:30- 蒼木りん未詩・独白2*04-10-25
ホーム_ふたりぶん- ふるる未詩・独白8*04-10-24
割り箸の飛び方- 合耕自由詩304-10-23
白い豹- 藤崎 褥散文(批評 ...9*04-10-23
- ソラノツ ...自由詩304-10-23
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
岬まで- 天野茂典自由詩204-10-23
ひとりでねむる- ャュ自由詩604-10-23
だんな様へ- ふるる未詩・独白11*04-10-23
ちいさな収穫祭- 天野茂典未詩・独白204-10-22
散る、カケラ- 望月 ゆ ...自由詩3*04-10-22
星よりとおく- たりぽん ...自由詩7*04-10-22
小声- 桜 葉一自由詩304-10-21
図書室- たもつ自由詩3704-10-21
コスモス- 天野茂典未詩・独白404-10-21
恋する- ャュ自由詩204-10-21
ぼく_と_くるまいす- 玉兎自由詩704-10-20
ひとつ_ひとつ- 玉兎自由詩404-10-20

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