敷布団への埋没から
起き上がり損ねた体に
小さく開いた口腔、にて
夏って発音が粘つく


天井あたりの酸素眺めながら
吸気は低位置で間に合わせてしまうの
天井に届かない ....
お前がアイツが奴等が笑顔で
心配
この二文字顔に括り付けてる

どうも湿っぽいのは苦手なんだ
だから
笑って いつもの様に「じゃぁな」

さらば 友よ 俺は行く
見えもしない大地へ  ....
手の甲を
濡れ遅れた微熱にあてがう
初夏だなんて
初夏、だなんて


密度を増しゆく空や緑を背景にしても尚明るく
誇るように明るく無数の二の腕が溢れていて
その無邪気さ、罪は無いけれど ....
すっかり草に覆われた
ぼくらが秘密基地と呼んでいたここに
今年もまた暑い季節がきました
打ち捨てられた自転車が
見捨てられたこの場所に
あの頃のまま忘れられて

なにが秘密だったんだろう ....
:うっかりおとした粗塩 
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯

それぞれ玄関にならべて一晩ねかせます

羽虫やアリが運びます そして よくわからない虫も
お ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい

少し欠けた茶碗は
お気に入りのブルー
だから
捨てないで
使ってる

天気の良い日は
遠くへなんて行かないで
 ....
曇り空だった
白い灯台は
空に混ざっていた

5月も終わりだというのに
南の端は寒かった
電線に海鳥がゆれる
風がびゅうっと 鳴った

こんな景色に
あなたを連れてこなくてよかった ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
哀しみが
哀しみの
首を絞めている

絞められた哀しみは
椅子に座ったまま
うなだれ

絞めた哀しみは
ぽっかりあいた空洞を
もてあまし

ただ
じっと
人である哀しみに
 ....
今日は曇り。
久しぶりの休みだから外出してみたけど
なんか雨になりそう
ちょっと憂鬱・・・・・・かも

Tシャツにジーパン、いつもの外出用ブーツ
愛用の自転車で川沿いを走ってみたり
見慣 ....
おれは海を釣ろうとする
海からおれを釣ろうとする

あなたは海を産もうとする
ひとの不思議を産もうとする

ぐるり
この星が太陽をひとまわりして
海辺の町に
また
桜が咲いた

 ....
みたこともない
こんな景色
緑一面
空は蒼
ここにいたら
今までの自分が
ちっぽけに思う
どこから間違えたのかな?己の弱さ認めぬまま
ただ強がっていた
ふと気がつき
僕はあるいた
 ....
走る走る
虫とり網を持って

風を追いかける
夏のはじまりの川の風は
こんなに気持ちよくて綺麗だから
持って帰って窓辺に飾れば
みんな喜んでくれるだろうに

モンシロチョウも
する ....
うぐいすあんこの芝生には
昨日あそんだプラスチックが点々と
とりどりの花を咲かせ
雲の金糸から こぼれる朝露の
グレープフルーツっぽさよ
草むしりの昼下がり

庭の芝生に紛れる
名も知らぬ青く小さな花
ひとつ。

ぼくは 一瞬の迷いもなく
それを引き抜いた

玄関の前の電柱の下
にも
と、思ったら 
たんぽぽで
 ....
かね かね かね の 世の中ですね

いにしえならば
女郎屋にあずけた お菊さんの身の上

借金のかたの かなしみなど
誰も
尋ねやしないから

時々 忘れてしまいそうになる
 ....

午後
湖まで
二万歩を歩く
ふたりで歩く
途中
息づかいが消え
ふり返ると
青桐の葉を持って
笑っている。


タバコを買いに
五階をくだる
ふたりでくだる
途中
 ....
高速で自転し公転する地球に
ふりおとされまいと必死にしがみついている自分だ
朝が来て昼が来て夜が来るめまぐるしい展開に
なんとかついていこうと必死で追いかけている自分だ
あっという間に0に近似 ....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな


朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う


漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜


体育館裏の壁際いつまでも ....
じめんのあちこちに
ふかいあながあいていて
うっかりよそみをしていると
おっこちそうになる
ながいいとがそらからいくつもたれさがっていて
やくにたちそうもないものが
えんにちのくじびき ....
俺の瞳は
赤いガラス玉

ルビーみたいな価値はない
ルビーみたいな輝きはない

俺は ガキの頃
いじめられてばかっりだ
この赤いガラス玉のせいで

でも 俺は反撃した
赤いガラス ....
浜辺には
夕陽に淡く染められた
煙草が2本寝そべり

1本はまっすぐ横たわり
笑って空を仰いでいた

もう1本は砂にねじこめられた傾きで
しょげていた

あの日君が
「棄て ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
どきどきして
胸の鼓動が速くなる
逃げ出したくて
心の底がむず痒くなる

それはまるで

歯医者と銭湯に
いっぺんに行っているような感覚と衝撃

変な感じ

真っ直ぐで
正直 ....
勉強しなくちゃならない
それは私が挑戦すると決めたから
でも勉強どころか新聞もテレビも見てなくて
世の中のことが何もわからなくなっていた


本当は
ゆっくり部屋を掃除したり
お料理し ....
たとえば
紫陽花のころ
ぼくは
かかえきれない想いを抱いて
佇んでいる

ふりつづく
やさしい雨は
すべての景色を溶かし
なおも
ぼくの扉をたたく


願わくば 雨よ
ウテ ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
ごうごうと響かせる飛行機と
大小不揃いの草むらの間
用途不明の建物が
誰かに忘れられてそこに居た

穴だらけの屋根はもう屋根じゃなく
その上でロケットみたいな煙突が出っ張っていて
いつか ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呼吸狂- A道化自由詩404-5-30
じゃぁな- HEDWIG自由詩4*04-5-30
溢れる二の腕- A道化自由詩504-5-30
夏の日- ワタナベ自由詩15*04-5-30
行列の作り方- 湾鶴自由詩1004-5-30
梅雨空に- 狸亭自由詩16*04-5-30
同じ場所で- チアーヌ自由詩9*04-5-30
南の端の灯台から- 霜天自由詩404-5-30
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
哀しみ- 草野大悟自由詩504-5-30
空色ブーツ- もこもこ ...自由詩2*04-5-30
光の子- 草野大悟自由詩7*04-5-29
グリーン- 蒼空と緑自由詩104-5-29
虫とり網- 長谷伸太自由詩304-5-28
日の出- 湾鶴自由詩8*04-5-28
雑草- 望月 ゆ ...自由詩3*04-5-28
- 月音自由詩204-5-28
風の残り香- 草野大悟自由詩604-5-28
輝け- ワタナベ自由詩13*04-5-28
死期- 本木はじ ...短歌1304-5-28
あなのそこ- アンテ自由詩9*04-5-28
☆133_アカイガラスダマ- 貴水 水 ...自由詩4*04-5-27
ロダンの煙草- 服部 剛自由詩7*04-5-27
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27
- チアーヌ自由詩804-5-26
I_cannot_be_selfcontrol...- Lily of the ...自由詩4*04-5-26
時間金魚- さくらい ...自由詩404-5-26
立つ女に- 草野大悟自由詩504-5-26
すべてのものへ- たもつ自由詩3204-5-26
廃墟ロケット- 霜天自由詩804-5-26

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