画用紙に書いた思い出を
消しゴムで消してゆく
書き込む時と
同じくらいにていねいに

そしてうすくけばだった
画用紙を抱えたままで
真っ白になりました、と

少しだけ泣いた
  
 ....
誰もいない
ただ冷えた味噌汁とご飯
支度をし日常的な毎日
友達もいない
早めの帰宅誰もいない
テレビをみて空しい事件の報道
殺人者と被害者
オレはどちらでもかまわない
結局どちらも独り ....
口裂け女の噂を広めた女性は口が裂けていた

公衆電話はワープ装置としても使われている

ティッシュペーパーの72組目は他と質が違う

夜が訪れると同時に太陽は体育座りをして行儀よく次の ....
うなずきから さらさら こぼれる よいん 

まなざしから ゆらゆら こぼれる よいん

どの よいん からも ぼくには ここちよい メロディ

さらさら ゆらゆら

ぼくのなかに ....
声の限りに叫んでも
この無音の部屋では響きもしない

青い涙や赤い血を流しても
この無色の部屋ではシロクロで

ただただ、
心の痛みに支配されたこの部屋で
私は待っている


声 ....
針と糸を携えて
張り裂けた君を縫い合わせ

言葉をかける
ゴメンね、ゴメン
気付けなくてゴメン

苦しさが溢れて行って
君は張り裂けた

針と糸を携えて
言葉をかけていく
ゴメ ....
  悲しき熱帯  



  エフリマコ
  電線がうつくしいゆうぐれ
  バス停には女子大生の列が
  ミシンとコウモリ傘のようにできている
  みんなちがってみんないい*顔をして
 ....
もしもあのころのスタイルに
戻れるとでも言うのなら
悪魔にだって魂を売るつもりなのに
わたしの汚れた魂なんかいらないらしく
悪魔もわたしを助けようとなんかしない

がまんすればするほど
 ....
だらりと舌を垂らした犬が
くわえていった

無限に広がる雨音の中で
たった一音が残った

炎を見つめて乾いた暁の頬を
夜が照らした

葉脈を流れる冷たい水が
樹 まるごとであると知 ....
 


 やみが白んだ
 きょうも夜明けの3時過ぎから起きている
 もう2時間がたったのだ
 トイレで小鳥のさえずりを耳にした
 やがてはかれも空から堕ちるときがくるのだ
 それまでの ....
ほがらかに ながれるような すべての あたたかさ
いとしい きもちが いったり きたり
あたためあって ぼくらは
あしたも みえない ちからに はげまされて
のりこえてゆく

さむいよるも ....
雨は降りそそぐでしょう禁じられても
大地は受け止めるでしょう嘲られても

たとえ何億回囁かれたとて
愛は愛でございますとも
たとえ道端で売られていてさえ
人は人でございますとも

あた ....
忘れていたよ

こんな青空

抜けるような空に飛行機雲

太陽めがけ迷わず突き進む



昨日までの雨が嘘のように消え去り

透き通った空気は胸のつかえを取り除き

深呼 ....
 
 あかい傘さして
 お風呂にはいる
 もみじのようにみどりのお湯が
 まっかにそまる
 ゆうやけでもないのに
 
    雨漏りがしているわけではない
    酔狂でしているわけで ....
たったひとつの睡眠を
羊たちと分かちあって眠る
もこもこしてるね
なんて今日は言わない
めえ、と寝言を言っても口をふさがない
数をかぞえない
何も思い出さない
送り先が何処だか分かりませんが
先生宛てに手紙が来ました
なんでも皆さんが使っている辞書の
「愛」の項目が間違っていたらしいのです

でも手紙には
これしか書かれていませんでした
 ....
 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたの ....
私は踊る郵便屋
幸せのお手紙をみんなに届ける
悲しいお手紙は川に捨てちゃう

ホップ・ステップ・サイドサイド・ジャ〜ンプ・ダウン

さあ
幸せのお手紙よ

でも
私の心は少し寂しい ....
                  「メリーゴーラウンド」 10


  メリーゴーラウンド


ようくんが死んでしまう夢を
わたし なんど見ただろう
そうやって
ようくんの命を ....
暗闇の中の大きな木
紫色の花がぼんやりと咲く

濃い緑と紫の混ざった匂いの下
わたしは靄のかかった月を見上げる

これはぜんぶ
いまわたしだけ
となかい

いなかとか

とかいとか

いかない

となかい



なかい

なかない

いかない

なかない

となかい

なかない

なかなか
 ....
ゆきちゃんを迎えに行くと
金木犀の香り
静かなおうちの中には
病気のおばあちゃん
少し日当たりの悪いお庭に咲く
石蕗や

藤袴

「お勉強するから遊べないの」
そういって、優しく ....
確かめる方法はないけれど
ここに記しておけば
君がいつの日か
読んでくれるかもしれないから


ぼくは君が好きです。
仲間の中には
いろんなこと 言う奴もいるけど
ぼくの一番の親友も ....
市電のレールは暁に根負けし
夏のそれとは違って
鰈のように臥している
遠くまで伸びる 秋色
同じ窓から、庭先の蘭も
肩を落としているのが見えた。
あぁ、
そんなこと忘れるくらい
片 ....
微笑みの匂いがする最後の頁を
めくるかのように
僕が女を忘れたころ
女はいつもと同じ場所で
いつもと同じ歌を
歌っていたそうだ
未明
人も車も動き出さない冷たい駐車場
空を見失 ....
色付いた葉が落ちる音、が
聞こえるような
そんな
ある日
静けさは、遠く
連続している朝は
同じように連鎖していた

ありふれている

一杯のコーヒーを
少しだけ苦くした
新聞 ....
心は冷めてる
君が残したメンソールの残馨
夢見た事を描けずにキャンパスの前

視線は鋭利
君が唯一残した一片の思い出
紫の夜に透かして 凍る風の中

また 秋が来たよ
君が一瞬にして ....
牛車を曳く農夫
遠くを望む展望鏡のすぐ目の前には
トーチカが控えていて
漢江は緩緩と流れている

車は無く、舗装された道さえ知らないであろう人々が
彼らは幸せを感じているのだろうかと思える ....
いちょうのにおいをかぎわけるころに
どちらからともなく手をつないだゆうぐれ
言葉を待っているでもなく
色づいた葉が落ちていくのが
コマ送りのように目に焼きついて

図書館前の噴水は
夏を ....
気になりだした 老人ホームの献立表を

ぐるぐる身体にまきつけてランバダ踊るよ

3名で(正確には5名)

ほしいものは、200万画素以上の携帯電話を

ほしそうに見つめている高田の心 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もう一度- umineko自由詩1204-10-8
朝起きたら- 蒼空と緑自由詩304-10-8
- 桜 葉一自由詩1404-10-8
よいん- 玉兎自由詩604-10-8
ある部屋- ふじわら自由詩304-10-7
さいほう- ふじわら自由詩3*04-10-7
悲しき熱帯- 天野茂典自由詩304-10-7
ダイエット- チアーヌ自由詩404-10-7
レッスン11- ふるる自由詩6*04-10-7
隕石- 天野茂典自由詩304-10-7
いとしい_きもち- 玉兎自由詩204-10-6
わかりやすい最古の商売- 佐々宝砂自由詩904-10-6
「_秋晴れの日に_」- 椎名自由詩2*04-10-6
35億年前の記憶- 天野茂典自由詩304-10-6
誓い- たもつ自由詩1804-10-6
レッスン10- ピッピ自由詩5*04-10-6
淺野悦子さん- 天野茂典自由詩704-10-6
楽しい郵便屋さん- 初代ドリ ...自由詩5*04-10-6
メリーゴーラウンド- アンテ自由詩804-10-6
ゆめ- チアーヌ自由詩504-10-6
となかい- 桜 葉一自由詩404-10-5
ゆきちゃん遊ぼう- チアーヌ自由詩404-10-5
手紙- さち自由詩4*04-10-5
処分- 湾鶴自由詩604-10-5
忘れられた女- たもつ自由詩1504-10-4
かすかに- 霜天自由詩604-10-4
バトンタッチ- HEDWIG自由詩2*04-10-4
オドゥ山統一展望台から見る詩- はらだよ ...自由詩404-10-4
秋の日の感傷- 岡村明子自由詩7*04-10-4
うまみ成分少なめの外人2名と一ノ瀬友之についての客観的観測- もるびん自由詩204-10-3

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