両思いなんてものを
当人よりも先に
他人に知られてしまった
ときは 
ひどく やっかいだ

必要以上に
ぐるぐる ぐるぐる
と歩かされて
息苦しいこと
このうえない

それでな ....
星に飲み込まれていくのは 足音しかこの世に聞こえなくなるから

誰にも邪魔されない たった一人の夜道になる

ヘッドライトは僕の見せたくない部分を照らし そして流れていく

非常灯はチカチ ....
昨日、夢を見た

隣りで寝ているはずのキミは
夢の中では遠い人だった

キミを失わないように、
私は必死でキミを追いかけていた
みっともないくらいに必死で

でもその想いは届くことは ....
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによる悲劇の午後
ミルクが凍る白樺の貫通する曇天
大体 曖昧な理由である毎日の労働
曇り空の孕む卵 ....
ときおり うなずく
うっすら目をあけて
アリでも ながめているのか
ここからは遠い
灰色の眼鏡には まぶしすぎる
桜の羽毛
さわっても怒りもせず
ときおりうなずく
貝のようなオ ....

ビデオテープの町には
あの頃のままの
恋人がいて
老人は
画面に張り付き
色の雨粒を見ている



空と地面に一本の線が伸びる
その端っこを
紙コップにつなげて
い ....
人を善なる方向へ導こうとするもの、天使
それを邪魔するもの、悪魔

悪を悪と思わず
善を善と思わず
ただ己の意識だけを信じ突き進む

バカな思いでも
光も見えない闇の中のほんの微かな希 ....
雨に煙る国道は
遠く空との境が曖昧で
その上を僕等は はぐれないように
線を引きながら

雨に迷うのはここでもあなたで
いつのまにか迷っているのは僕だったりして
ここまで迷ってしまうのは ....
美しくない夕日などあったでしょうか
山の稜線に影を落とし
上空を見上げれば
雲が山の彼方から淡い橙色に染めあげられています
山と雲の間を
黒い点のようなものが
こちら側からあちら側へ ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか


「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ


昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな


警報機こわし ....
ひとつの生身である
わたしは
いま
海の声を欲する


この星を覆う
巨大な潮力によって
なんどもなんども
運ばれていく
その声が


遠いきみに
いつか
とどくように
新しい長靴に浮かれて
水溜りを探し
右足をそっと入れると
次の瞬間 目が回り
どこかに迷い込んでしまった



「噴水の広場」

あやまって
噴水の真下に立ってしまった
と 思 ....
ああ・・東京

汗とウマイものが混合する街

ああ・・東京

人情人情というが情け容赦ない街

ああ・・東京

人の歩く速さが淋しい街

ああ・・東京

モノポリーな街
 ....
夜になると

俺を迎えに来る

輝く鳥

俺はこいつに乗って

夜に

羽ばたく

月も触れそうだ

星も触れそうだ

夜の闇はそんな

できるはずも無いことを
 ....
果てしなく

広がる

夜の海に

俺はひとりで

ボートを出す

誰も

一緒に乗せる気はないよ

これは

俺の海だから

誰も

一緒には乗れない

 ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
部屋は湿度を保ったまま1℃室温を下げた
コラーゲンをたっぷりと含んだ豚骨が
とろりとろり
太陽の見えない窓に向かって行進を始めている
バター・ビーンのパンチが虚しく空を切ったTVショー
 ....
森の外で起こったことが
森の中にいる僕らふたりを不安にした
時計を持ったウサギを追って
彼女はいなくなってしまった

僕は食べかけのりんごを土の中に埋めて
君の帰りを待つ
やがてりんごの ....
湯気が泳ぐ
午後のバスタブ

すだれのゆらぎ

グラスにひろがる波紋

階段に降りる光のプリズム

ハンガーの行列

テーブルは水平に沈黙
椅子は離れ諸島

からっぽの ....
ぼくは
さびしい
っていうじょうたいがわからない
だからなにかがおこるたび
さびしいさびしい
っていって
みんなのはんのうをたしかめた
あるひとはとてもはらをたて
あるひとはまじめ ....
だんらん中に電話が鳴った
君があわてて受話器を掴む
こわばった顔が一気に緩む
娘が私立の幼稚園に
合格したとの連絡だった

待ちに待った吉報に
君が小躍りしてるから
僕も負けじとブレイ ....
鍵を見つけたよ
扉を見つけたよ
鍵穴を見つけたよ
扉を開けたよ

なんてすてきな世界!!

靴を覆い隠す
くるぶしくらいの花たちが
まるで海のように広がって
ざぶざぶと歩けば
蝶 ....
きのうヤマアラシが会いに来た
ぼくはおもった
なんで暖房を開発しようとしなかったんだろう

105円の雪見だいふく半分
そんなきっかけには重すぎるはなし
きみとぼく
体温と距離
じわじ ....
25階からの眺めは
とても遠くて
東京タワーと
高速道路が
きれい

大きな鏡に
自分を映して
何度も言い聞かせる

これでいいのだと

今はこれより
方法がない
だから
 ....
こうしてまた僕は

振り出しに戻されたのだった

好きで選んだのではなかったけれど

そのマスに 僕は止まった

さいころは好きだった

転がっていく様が 僕に似ていたから

 ....
その日は 嵐が近くて
アパートの窓がふるえていた

君との時間重ねるたび
君の態度も変わっていった
まるで他人のことのように
悲しい過去を語る君のふるえる肩
思わず押さえた

 ....
そこに訪れるたび
答えをさがす


水面から急潜行すると
彩色をほどこした
森がまぎれもなく存在している


潮流に逆らうことなく
揺れ傾いている
イソバナを縦横斜めに
宇宙遊 ....
森園の飼育係が夢だった

森を扱う仕事だから
森の気持ちが解らなくてはダメだと

面接官は
いじわるそうに

あんなオヤジに森の気持ちが解るものか
経営にしか興味がないくせに
 ....
僕がこうしている間にも
みんなは難なく乗り越えてゆく
僕は車が故障したので
修理するフリをしている

もう何年も

時々車を押してみる
見飽きたこの風景とも
今日でさよならさ
とか ....
あの頃のオレはひどく臆病で
自分の思っていることを伝えられない
そんな{ルビ子ども=ガキ}だった
オレは周りを悲しませることしかできなかった
そんな情けないオレが
君を不安にさせていたのだろ ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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引越し- 湾鶴自由詩404-5-23
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ダンス・ダンス・ダンス- あとら自由詩804-5-22
森園- ワタナベ自由詩13*04-5-22
ヤマアラシ- 船田 仰自由詩404-5-22
非常口- チアーヌ自由詩404-5-22
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アパートの窓と冬の空- ナッキ自由詩204-5-22
森園- 望月 ゆ ...自由詩1*04-5-22
森園- RT自由詩2*04-5-22
ポンコツ- 本木はじ ...自由詩404-5-22
My_thought,my_penitence...- Lily of the ...未詩・独白7*04-5-21

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