寂しい思いはきっとこの夜に溶け込めない気持ちがあるから
夜空の星々がその瞬きをやめるかのごとく
夏のまとわりつく暑さに違和感を感じその場所に留まりそして消える
雷鳴のなる黒雲を眺めながら何を想う ....
「あー、腹痛かぁ」

と言いながら休憩室に入ると君がいた

「からだの調子の悪かときって、脈の速うなるとよ」

君がそう言うので
僕は脈を計る
手首の付け根をさまよう指
(見つからな ....
ワタシは
ワタシを必要としてくれる誰かを
ワタシを必要としてくれるどこかを
いつも探していた

ネエ、ダレカ、ワタシノコエ、キコエル?





なんだ
もう
ここにワタシの ....
吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
 ....
つゆやみの夜
降りしきる蛙の鳴き声
このたくさんの鳴き声の中にも
さみしい蛙はいるのです

呼ばれているような気がして
サンダルを履いて庭に出てみると
蛙の鳴き声が辺りを包みます
白い ....
今から
向かいます。



彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる


目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった


そういえば
 ....
小さな声で
好きと言ってみる
夕立の降りはじめ

小さな声で
好きって言ってみる
夕立のうちに

ときおり
馬鹿と言ってみる
夕立の終わるころ

小さな声で
好きと言 ....
塵と{ルビ謂=い}ひ 花や星とも {ルビ謂=い}ひかねる

 人は人とは こたえぬものを
諸々と 時の経過と 太陽と

 {ルビ運命=さだめ}を{ルビ衒=てら}う 脳裡が影絵
  きぃ

       きぃ

  きぃ


身体ごと
時間ごと
空に放り出される


日常の中で
くすぶった思いを抱えたままの
私を放り投げる
留まろうとする
観念 ....
みつめあうたび 気づく

左右でちょっと 長さがちがう まゆげ
左右でちょっと 色がちがう ひとみ
もしかしたらかんちがいかもしれないけど
かんちがいしたままでいいの

たぶん

左 ....
かぜが
ぼくのなかを
とおりぬけてゆく
おかの
うえ

とつ とつ、と

ほんのり
ともる
あの
あかりの
したへ

だきしめる
きもちが
あまい
やわらかい ....
もう行っていいよ

僕はもう少しここで涼んで行くよ

君が悲しくて眠れない夜

僕がずっと抱きしめていた

僕が不安で心細い夜

君がずっと抱きしめてくれた

君と僕のかけがえ ....
 寂しさの濃淡を
 その時々に掬いながら

 そして
 だから
 それでもと

 僕はまた
 強がりにまみれてる


 おあずけの夢の
 続きにはきっと

 特別な切符が必 ....
わたしの
きもちは
すぐなえて
さびしくなって
かなしくなってしまう

じょうちょ
ふあんてい

ぐらり ぐらり

あなたにゆれて

かたむきながら

まえしか
 ....
水鉄砲空に向かって引き金引けば雨とは違うりずむさわかる?


朝露で光る蜘蛛の巣払えども蜘蛛を払わば晴れぬ我が梅雨


魚たちきらめきながら海の底反射の果てのうろこ雲かな


君の名 ....
家の真ん中に ドードーの巣があるのです

絶滅させた張本人として歴史書に残りたくないので
バスルームには大きく迂回しなければなりません
慣れないうちは何度も卵を踏み潰しそうになりました
彼ら ....
一つ一つ扉を開けると

いろんな風景が頭の中に見えた。

私の狭い世界で

見えない景色もあった。

見たくない景色もあった。

詩の中の幻は

夜には夜の姿容 昼間には昼間の ....
食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと 
もがいているようで
かなし ....
ぺたり
ぺたり

あしあと
のこして

なんの
かくしんもなく
きょう
あしたと
つづくと
しんじている

いきることで
みたされる
なにかが

くたり
くたり ....
つくえにすわったら
しんぞうが
いきなり
ばくばく
じこしゅちょうをはじめ

おらあよお
うまれてこのかた
いちどだって
いちびょうだって
やすんだことが
ねえーのによお
ちょ ....
ひろびろとした
大学の教室の
誰もいない
こと
たしかめて
侵入した

空調は消されていた七月の
ブラインダーの降りた
その場所で
母の作った弁当を

箸の音
なるべく立てず ....
此処で逢ったが 百年目

お前は俺の弟の息子の妻の兄嫁の娘の夫の父親の母の養子の姉の仇

いざ尋常に 覚悟せよ! 
われもまた さりゆくものか いまはなお

 ゆきついきづく いけどもゆかむ
妙に明るい夜に
便座の前に佇んで
その日分だけの毒を吐く

あたしは馬鹿なのでしょう
言ってしまえば良いであろう事を言わず
ただ その日を笑顔で切り取り

こうして毒を吐く
何て無意 ....
明日がどうなるか分からないから

今日、花を咲かせることに一生懸命なのさ

皆が眠っている今も、月を見ながら

太陽を待ちつづけているんだ

明日、花咲くことが出来なくても

きっ ....
身も心も凍えるような夏の夜の吹雪
私は冷たく心を凍らせて誰にも進入できない氷壁を作る
きっとその方がいい
硬く凍りついた氷壁は傷つくことを知らない
冷え切った氷塊は心を麻痺させて痛みを忘れさせ ....
   懐かしき
  風景にも似た
  君に触れ
  君に彷徨う


  見渡す限り夢は
  飽和の色彩


  夏にも行けず
  冬にも戻れず

   僕は
 ....
お気に入りの本を
また読み終えた頃

窓の外が明るかったので
誘われて出掛けた


見慣れた景色の中で
繰り返している僕は
深く染まった緑の道に
違う景色を探している

繰り返 ....
ぜったいにはなしちゃいけないって
ちいさいときから
なんどもいいきかされていたのに
ふときがつくと
てをはなしたあとだった
あわててまわりをみまわしても
ておくれだった
わたしのこと ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
思いのパズル- 真山 仁 ...自由詩104-6-8
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つゆやみの夜- ワタナベ自由詩20*04-6-8
風来坊- 望月 ゆ ...自由詩9*04-6-8
夕立の音- AB(な ...未詩・独白404-6-7
Reflection- 呉汁±短歌104-6-7
心象- 呉汁±短歌104-6-7
ブランコ- さち自由詩16*04-6-7
そんなもん- かなりや自由詩404-6-7
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★87_アイスコーヒー- 貴水 水 ...自由詩504-6-7
濃淡- 松本 涼自由詩3*04-6-7
こんぱす_の_ない_たび- 玉兎自由詩3*04-6-7
六月の明暗- 本木はじ ...短歌3*04-6-7
ドードーと僕たち- クリ自由詩6*04-6-7
長居- 蒼木りん未詩・独白1*04-6-7
食卓レモン- 湾鶴自由詩19*04-6-6
ゴースト- 玉兎自由詩4*04-6-6
かむばっくのひ- 草野大悟自由詩3*04-6-6
おもいだしたこと- 石川和広自由詩11*04-6-6
何処さ僻さ怨嗟ん?(DHA)- 呉汁±自由詩5*04-6-6
心拍- 呉汁±短歌104-6-6
過食嘔吐- HEDWIG自由詩8*04-6-6
月の下で- rue自由詩104-6-6
凍りついた夜- 真山 仁 ...自由詩104-6-6
羅針- 松本 涼自由詩4*04-6-6
散歩している- 霜天自由詩504-6-6
ことば- アンテ自由詩5*04-6-5

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