果たせない約束等いらない

欺瞞に満ちた希望の光


ならば


独りでいるよ


思考なんていらないから
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
雨、降ってきたかと
てるてるぼうず

雨、降ってきたよと
へのへのもへじ

雨、降ったやろと
黄色い傘

雨、降ったんかと
お地蔵さん

雨宿りの軒先を探しながら
帰り道 ....
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
24番目の駅で
赤いきれいな花を買う
枯れないうちに帰れればいい
ここより、どこかへ
帰れればいい

車窓は空を飛ぶ
すべる、すべる、寝息の上を
寝息に夜が積み重なって
もう、こんな ....
街路は閑散としている。
だが大道芸人は気にしない。
相棒は等身大の人形だ。
マネキンの手足はてんでに動き回る。

オーケストラはなし。音楽は手回しオルガン。
もの悲しい響きは人に ....
職場の同僚と{ルビ口喧嘩=くちげんか}して
{ルビ凹=へこ}んでいたハートに{ルビ靄=もや}がかかっていた夜
やり場のない気持を抱えたまま、散歩に出かけた

家を出て、ひとつ目の角を曲がると ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
この辺の本屋では
  なかなか
  手に入らないので
    直接思潮社に電話を入れた
     正月の三日だというのに
      営業が出た
     ....
                    153時 @ハト通信

べるがおちていたので
ならしました
からころん
どあがおちていたので
のぶをあけました
がちゃがちゃ
ことばがおちて ....
指のあいだからこぼれてゆく、
アルファベット、
ひらがな、
漢字、
カタカナ、
見覚えはあるけれど読めない象形文字、
もしかしたらヒエログリフ、
言葉になる以前のかけらたち、
さりりと ....
ふりかぶって

いっしょうけんめい なげたものは

とどかず

こいしを ほうるように

なにげなく なげた

そんなものだけが

とどきます

ふしぎですね
明るい娘たちだ

美知子が寝込んだ今日も
夕食を作り、洗濯をし
ピアノに行って
キャッキャと笑って
ぐっすり眠っている

小学六年の薫は
ふくらみはじめた胸を
ホイホイとかかえて笑 ....
  富士山をみてきた
  富士山はお正月の姿をしていた

  まるで絵葉書のようで
  テレテしまった

  でもさすが日本一だと思った
  家来を誰も連れてないからだ

  ....
おいらの心には爆弾
おいらの頭にも爆弾
心爆弾はいちど爆発し
おいらいわゆる臨死体験したけど
頭爆弾はどうやら
いまのとこ静かにしている

心爆弾も頭爆弾も
とてもスリリングな付き合い ....
薄くなってきたと言われないよう葉っぱを増やす

本気で光合成にチャレンジする

見つめられても赤くならない

暖かくなるまで耐える

3センチくらい伸びる

病気を治す

仲間 ....
                    121時 @ハト通信

いきをふきこんで
ふくらませたふうせんは
ぜったいに
そらにとびたたない
どれだけがんばって
たくさんふくらませても
 ....
その暗がりの
垣根の曲がり角
街灯の忘れた、深いところで
新しい
を待ち焦がれ
いつだって、夢に泳ぐ

暮れては明けて
それが僕らに与えられた規則で
夕焼けには耳の奥で
明日が開く ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
ふるさとはとても寒くて、ちょっと雪だって積もっていて、吐く息がとても遠くまで届くのでマウスケアってやっぱ大事だよねって気付かせてくれるそんな場所。

山はすっかり削られて白っぽいコンクリートの幾何 ....
「 」が欲しい

「 」がすべてだ

あぁ 僕には

「 」が足りない

もっともっと

「 」で埋め尽くされたい

でも

「 」って何だろう

しばらく考えて

 ....
料理を注文する君の声が
空気の振動のような透明さで店内に響く
放っておくと月明かりしか入ってきませんから
と、ウェイターがカーテンを閉めていく
中央のテーブルでは座高の高い男が
大声でメ ....
あるいている
みどりのなかを
あるいている

あるいている
かぜをおって
あるいている

あるいている
ひかりのなかを
あるいている

あるいている
あめにうたれて
あるい ....
ずいぶんと長い道を歩いてくたびれた靴
{ルビ踵=かかと}を減らした足裏は{ルビ剥=は}がれて
ひと足歩くごとに
割れたつま先は口を開く

結んでも結んでもほどけて引きずる靴ひもは
ざらつ ....
何かが どこかで 泣いている

泣いているのは 

私の中の何かだが

どこか よそで泣いている と

感じられる

静かな水の底で

私が 見ている
さよならは
出会い

夕陽の中だ。

勝ち気な瞳
ショートカット
華奢な体

風のように
光のように
純粋が
体操する。
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど ....
結露が止まらない
いくら拭いても
壁や窓から滲み出てくる
このままでは
部屋が水でいっぱいになってしまう
僕らは慌てて非常食、ラジオ付き懐中電灯、
釣り竿等々をリュックにつめる
 ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
女の子がクッキーを焼きました。
まる さんかく しかく
色々な形が出来ました。

星型だけはこげました
誰からも食べられなかった星型さんは
空に消えて


願いを一つ叶えました
『 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミルクティーブルー- HEDWIG携帯写真+ ...3*05-1-4
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
あまがえる- AB(な ...自由詩605-1-4
身辺雑記より(七)- たもつ自由詩2205-1-4
24- 霜天自由詩405-1-4
大道芸人の独白- 佐々宝砂自由詩205-1-4
「腰越_Z_」の野球帽- 服部 剛自由詩6*05-1-3
トーチカ- 嘉村奈緒自由詩1505-1-3
現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する- 天野茂典未詩・独白405-1-3
じがぞう- アンテ未詩・独白7*05-1-3
涸れ井戸スコープ- 佐々宝砂自由詩705-1-3
ふしぎ- こむ未詩・独白5*05-1-3
太陽の有給休暇- 草野大悟自由詩6*05-1-2
富士山- 天野茂典未詩・独白505-1-2
爆弾- 草野大悟自由詩1*05-1-1
ベンジャミンの今年の目標- ベンジャ ...自由詩12*05-1-1
いき- アンテ未詩・独白305-1-1
- 霜天自由詩605-1-1
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
ふるさと- umineko自由詩504-12-31
「_」が足りない- ベンジャ ...自由詩7*04-12-30
身辺雑記より(六)- たもつ自由詩1004-12-29
ふたりで- 草野大悟自由詩5*04-12-29
いくつもの昨日を置いて- 服部 剛自由詩5*04-12-29
泣いている- こむ未詩・独白204-12-28
美知子- 草野大悟自由詩104-12-28
渋谷。リップスティック。14歳。- いとう未詩・独白1304-12-28
身辺雑記より(五)- たもつ自由詩804-12-28
こんな夜に死んでいくのかもしれない- いとう未詩・独白2404-12-28
むじゃき- くしゃみ自由詩3*04-12-28

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