つぎの約束をしよう


どんなに小さなことでもいい
それで明日が約束されるわけでも
約束が約束されるわけでもないけれど


つぎの約束をしよう


約束は絶対ではなくて
約束を ....
 『灯火』


あなたの微笑みが


小さな灯火をくれた


顔をあげた僕は


まるで夜空に生きる星屑のひとつ


大きな 小さな 明るい 消えそうな

 ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
美しい鳥が一羽
夜ふけの空にとび立ちました
静かな町の
屋根の上の空は むらさき

ちいさな女の子の
夢の中に
白い雪が降りました
羽のように白い雪がほんの少し

冬はもうおしまい ....
おいで
ほら、
ここだ

ちかくに
音無し瀧がおち、
とおくで
水晶のぶつかる音のする
あの、
ふたりの隠れ家だ


歯ぎしりしながら
霧のなかを
微笑むあなたの
はじけ ....
はじめはみんな ちいさくて

とてもかるい

うまれたばかりのとき

目をつぶって あけたら

きえているんじゃないかと

きっとそれくらい


十年、二十年と生きるうちに
 ....
{引用=
もう明るくなっとうから帰るわ
真面目に生きななぁって
そんなんもう挨拶やろ
意味もなんもない
ねぇねぇ間違ってるんかねぇ


旅人気取りの朝帰りは
空も見ず人も見ず
自 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど

ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた

とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
夏の夜風にあたろうと 
歩いたいつもの道影に 
黒い{ルビ塊=かたまり}が、ひとつ。 

四つん這いの蛙はぢっと 
夜闇を、睨みつけていた 

翌朝歩いた{ルビ同=おんな}じ場所に 
 ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
この腕に
守れるものなど少なくて
そのくせなにかを
守ってみたくて
だから
たとえば
波打ち際で
きれいな貝殻を
探してる

きみは
きれいな貝殻を
よろこぶだろうから ....
夏は
ひねもす虫を追って
森にまよう


虫は
翅をひらき
森を飛びたつ


夜は
空の翅で
ぼくは飛ぶ
指のさきが星にふれる
真珠のしたたり
涙のあかり
アップルグリ ....
 水に
 突き刺さることができるのは
 真夏のひかり

 真夏、という
 ひかり



湖面にそそぐ陽光は
銀のうろこの魚に変わる

気ままに歌うぼくたちは
それを統 ....
わたしは
風をおよぐのがすきだから
太陽との相性は
とてもいいのだと
思う

汗ばむ腕と首筋に
水の匂いがたむろして
わたしをいっそう
およがせる



 夏にはもと ....
そよ風サラリ
夕飯マッタリ
仕事はハッタリ
帰ったらグッタリ

お茶はヒンヤリ
音楽はユッタリ
作詩はドッサリ
料理はアッサリ

散歩はノンビリ
勉強はバッチリ
海藻をチョッピ ....
「倒れかけた鉄塔」という唄を 
口ずさんで、歩いていた。 

道の傍らに、全身は枯れながら 
太陽の顔を燃やしている 
向日葵達は 
只 
夏空を仰いで 
密かな合唱を、奏でていた。  ....
夕暮れの歩道橋から 
今日も街ゆく人々を、眺める。 

一人として同じ顔はないけれど 
無数につらなる足音に耳を澄ませば 
ぼんやりと 
誰もがのっぺらぼうの 
丸い顔に見え ....
昼下がりの海水は
まだ少しつめたくて

その
指先につたわる感覚が
はじめてのことに
思えてしまう、
いつもいつも



腕を
すべってにげる潮風は
いつか、と同じ
 ....
空のどこかに 始まりと終わりがあるのか
いつまでも一日が終わらない ぼくたちの
浮遊する魂の 影を見失うころ
すべてのかげが消えて そこから
すべてのかげが あたらしく生まれる


幾夜 ....
公園で
深呼吸をする
気持ちいい
日が差して
そこはパラダイス

お茶飲んで
まったり
ゆったり
くすぐったり

ケヤキって
どんな木
石がきって
どんな石

夏休みで ....
深夜12時に
勉強終えて
詩を投稿する
皆を夜更かしさせる。

最近疲れてきた
禁断の菓子を食べる
空からは星が降ってきた
明日も晴れです。

タンツェンタンツェン
太鼓を叩きま ....
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
 
 
コップを割ってしまった
深夜ひとりで
お寿司をにぎっていただけなのに
お刺身はさくのものをスーパーで買ってきた
赤くて二割引できれいだった
酢飯は作り方がよくわからないので
知 ....
優しい風に
吹かれて・・・・

あの日
僕は憎んだ
その風を

その微笑みを
その温もりを
その眼差しを

隠していた苦しみを
さりげなく触れられてしまったこと
言いだせない ....
星たちが瞬き
時がゆっくり流れる
トランペットが小夜曲
クラリネットが後打ち

楽しそうなトロンボーン
可愛いシロフォーン
軽快なフルート
夢を与えるキーボード

ゆったりとしたチ ....
  
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやは ....
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜
きみの中の空を見ている
刺すような光と
菩薩の優しさと
言葉にできない全てを
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜に
 
氷、と書かれた布製のものが
海からの風にそよいでいる
大盛の焼きそばは皿いっぱいに広がり
けれどできる限りの表面張力によって
その外形を保っている
去勢されたばかりの犬が
日陰で餌の ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「つぎの約束をしよう」- ベンジャ ...自由詩10*13-4-2
『灯火』- なごまる自由詩2*10-8-7
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
冬のおしまいの晩のうた- 草野大悟自由詩2*10-7-4
ランチスポット- 草野大悟自由詩1*09-9-13
重さと軽さ- 小林 柳自由詩3*09-9-6
切符- 自由詩409-9-6
階段- yo-yo自由詩10*09-9-4
さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
割れ目- 草野大悟自由詩5*09-8-29
蛙の亡骸_- 服部 剛自由詩6*09-8-28
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
貝殻- 千波 一 ...自由詩6*09-8-25
翅(はね)- yo-yo自由詩6+*09-8-22
レイクサイド- 千波 一 ...自由詩6*09-8-21
夏を漕ぐ- 千波 一 ...自由詩5*09-8-20
シリトリ- ペポパン ...自由詩7*09-8-19
夏の終わり_- 服部 剛自由詩609-8-18
丸、に尽いて。_- 服部 剛自由詩6*09-8-17
海辺のしおり- 千波 一 ...自由詩5*09-8-17
星の命名- yo-yo自由詩8*09-8-15
行楽日和- ペポパン ...自由詩5*09-8-13
星降る夜- ペポパン ...自由詩7*09-8-10
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
破片- たもつ自由詩909-8-7
想い出- 乱太郎自由詩10*09-8-7
星たちのささやき声- ペポパン ...自由詩7*09-8-6
夏帽子- たもつ自由詩2009-8-4
涼やかなきみの眸が- 草野大悟自由詩309-8-2
海の家- たもつ自由詩1009-8-1

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