アリははたらき者だって
みんな思ってるのかな
たぶんサボってるやつ、いると思うよ
えさをさがして歩いてるときに
まよったふりして
石のかげで休んでたり
けびょうつかって
すのなかでまる一 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
ヘリコプターは遠ざかりやがて聞こえなくなり
空は薄めた絵の具の様だろう
カーテンに窓の模様が浮かび
天気を知る
近づき遠ざかる何度も
手を振る
また会おう

昨日の雨が嘘のようだ
土 ....
喫茶店の席を立ち 
ふと足元を見下ろす 

椅子と椅子の隙間の床に 
鈍くひかる百円玉が 
恨めしそうにぼくを見ていた 

世界はいつも 
ぼくになにかを 
云っている 


 ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
はらを空かせたわたしに 
どこか似ている
ひもじい声で細々となく 
小さい虫 

草の茂みから 
一匹 
ぴょんと跳び出した 

こんなわたしでも 
まだ跳べるような 
気がした ....
    猫のあくび
    窓辺のコスモス
    いろあせたオルゴール
    金魚のあぶく
    ハチミツ入りの紅茶
    それから
    きみ

   そういうやさ ....
この世が 
何処まで歩いても追いつかない 
見果てぬ場所への旅路なら 

仕事の後の 
誰も来ない秘密の部屋で 
わたしは横たわり 
時々現れる 
「夢のドア」に入る 

足を踏み ....
鏡に映る 
ふぬけた{ルビ面=つら}が 
自分だと気づいた日 

自らの顔を 
つくりなおしたい 
と思った 

( 生きること
( そのものが、
( たった一つの答だよ・・・ 
 ....
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに

透明な水に
ゆるり、と入って

冷たい水のなか
人魚を探した

水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って

わた ....
月が眼の見えない日
紙の欠片が寝返りをうつと
月の手からこぼれ落ち
ゆらり、ゆらり空に泳ぐ


慈愛の翼に煽られては
喜び香る
ひとひらの
さくらの花びらとなり

情熱の翼に煽ら ....
ずっとやさしく包んできた
大事に育て暖めてきた
そんな言葉たち
全て私から生まれてきたものなのに
どうしてだろう
この世の風に洗われた瞬間
石のように色を失い、凍りつく
発せられたその時 ....
鉄の玉が 転がりつづけるように
月が軌道を 描きつづけるように

慣性の法則

君への想いは

林檎が木から 落ちるように
グラスが床で 砕けるように

引力の法則

君への想 ....
狂った軌道は
二度と戻ることなく
ぼくらは
あなたの
ねじ曲げられた左手に
泪する
 
 
 
 
 
(こえを確かに聞いたのです)
 
黄昏時雨時のころ
ましろな空に描かれたそれは
まるでパステルピンクでお絵描きされた
小さな子供のこころのようで
 
煙草を ....
そこはもうすでに定位置で
ぬくもりは絶えず
陽だまりが雨の日も
そこにそうして残っているみたい

待ってくれている
それはどれほどの安心を
映し出しているのだろう

ここにいる価値を
少なからず持たせ ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
「好き」

ことのは一片手のひらに 乗せてふぅっと一息
吹きかけてみれば あなたに届くそんな
想いが心を満たしていくけど あなたに届いているの?この同じ月の

同じ下弦の月が街のネオンに紛 ....
ふゆがきた


からだがさむいとき

でんきすとーぶが
あたためてくれる


こころがさむいとき

あたためてくれる
すとーぶ
うってませんか

そうですか
うってない ....
年を重ねれば
味覚も変わる

『美味しい』と
感じるのは

私の中の
時間がながれた証拠
  

風の音を聞くように
Yさんの口癖を久しぶりに聞いた
嬉しくなるはずなのに
昨日はなんだか寂しくなって
帰りはとても早足になった

明日の明日がやってくることを
あんなに望んで ....
こんな
青空の下でも

泣いているひとが
たくさん
いるんだろう

白い雲が
空を支えたとしても

支えようもなく
孤独に苛まれるひとが

きっと
たくさんいる
おもいでの形見
私にとってこれは
変わらないことのひとつ
ここには風は吹いてこないけれど
ほがらかなひだまりがぽうっとしている

いつまでも
微笑する宇宙のふちで。
私の子午線 ....
美味しそうな楽しみがあったので
夫と半分こして食べた
牛乳パンのようにほんのり甘く
甘いものが大好物の夫は
半分になった楽しみを
美味しそうに食べている
その頬が幸せを含んで
ぷくり、と ....
ぼくの隣
静かなきみのポケットに
たぶん幼い
春が来ている

手を入れれば
指先に形のない手触り
必要な幸福は
それで足りる

春になったら
そう言い続けて
ぼくらは今
何を ....
電車の好きな少年だった


窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった


やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた


いくつかの景色をつなぐと
電車にな ....
毎日働いてると 
なかには 
いろんなボールを 
投げてくる人もいる 

前のぼくなら 
しかめっ面で 
乱れ飛ぶボールをそのままに 
取ろうともしなかった 

これからのぼくは  ....
最近夜になるといつも 
何処からか聞こえてくる 
密かなピアノの旋律に 
耳をすます 

モーツァルトの指は今夜も 
鍵盤の上を滑らかに踊る 

自分という役を演じることが 
ことの ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はたらき者- ここ自由詩8*08-3-16
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15
- 水魚自由詩6*08-3-15
百円玉_- 服部 剛自由詩6*08-3-14
くらげはやさしいゆめをみる- ねことら自由詩1008-3-14
虫の知らせ_- 服部 剛自由詩308-3-14
ちいさな春のメロディー- Affettuoso [ ...自由詩13*08-3-13
菜の花畑の老夫_- 服部 剛自由詩3*08-3-13
鏡の部屋_- 服部 剛自由詩608-3-13
それは春だったから- 風音自由詩10*08-3-13
紙の欠片- ここ自由詩6*08-3-13
透明な言葉- ANA自由詩3*08-3-13
Physics- 月音自由詩508-3-12
狂った軌道- 草野大悟自由詩408-3-11
- ゆるこ自由詩108-3-11
どうも…- 小原あき携帯写真+ ...10*08-3-11
独占- ここ自由詩7*08-3-11
神様- たもつ自由詩12*08-3-11
あいしてる?・・・・「あいしてる」- もこもこ ...自由詩3*08-3-9
心の季節- ここ自由詩6*08-3-9
大人になったのね- 三奈携帯写真+ ...8*08-3-9
それほど遠い場所じゃないけど- AB(な ...自由詩208-3-8
青空の下- 風音携帯写真+ ...10*08-3-8
鎮魂歌- こしごえ自由詩15*08-3-8
美味- 小原あき自由詩19*08-3-7
裏木戸- たもつ自由詩3008-3-7
電車- yo-yo自由詩26*08-3-7
野球少年- 服部 剛自由詩408-3-7
明日の台本_- 服部 剛自由詩508-3-4

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