ぼくは、
両手に新月を持ち
きみの
右横に、

眸は
きみの車椅子に
右肘を
すこしばかり
遠慮深げに乗せて、

拘縮し
折れ曲がった
きみの左手の横に、

ちいさく
 ....
わたしの影は揺れながら
誰も知らない夜道を歩く
永遠に追いつかない 
「 一人前 」に向かって 
「きず・凹みなおします」 
横文字の流れる電光掲示板を 
仕事帰りの夜道で通りすぎる 

明日も世界中のあちらこちらで 
数え切れない凹んだハートの人々が 
朝陽とともに起き上がり 
そ ....
私の前を
一台のトラクターが通っていく
エンジンは悲鳴を上げ
しかしその音と反比例するかのごとき
スピードで

私の前を
一台のトラクターが通っていく
タバコを燻らし
もう片方の手は ....
夢の中に落とし物をした日の朝
猫になっていた
仕方がないので
夫を会社に送り出してから
家事は明日にしようと決め
日向ぼっこをして過ごし
夜になったので眠った
明日はせめて、猿になりたい ....
閉じていた重い瞼を少ししかめて外に目をやればまだ夜更けのように空は蒼く
力の入りきらない腕と体に静かな苦痛を感じながら時計の針を追えば普段と変わらぬままで

重い・・・痛い・・・
病み上がりの ....
どうでもいいんだけど
プリンアラモード
英語でいえば
プリン イン ザ スタイル
ようするに
かっこつけプリン
わたしは底から空気をいれて
かろやかにおちてくる
不安定なあなたが好き
 ....
海の上に

とんび?

くるくる螺旋を描いて舞いあがれば

はたまた真っ直ぐ急降下

変わりゆく人生のように

浮き沈みを繰り返す

もし俺がとんび?だったら・・・

やべ ....
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる

春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ....
相手の心を読む
見極める
悟る
世の中が見えてくる

運を天にまかし
自らやるべき事を行う
後は天命を待つ
運を天にゆだねる

堂々として
人に安心感を与える
あらゆる努力をし ....
昨夜からの強風で 
停まってしまったモノレールの車両が 
ホームを離れた線路の下に 
ぶら下がっている 

一月前、自ら途中下車した 
君の人生のように 

骨壷の前に坐り
遺影の君 ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
恋人を亡くし 
自らのこころを立て直そうと  
遠い旅先で 
免許取得の合宿に入った君は 
今日初めてのハンドルを握った 

仕事から帰った僕は 
君のブログの日記を読む 

「ギア ....
微笑みがこぼれると
それをよろこぶ
ひとがいます

わたしにはのぞけない手紙が
おそらくそこで広がるのでしょう



愚痴をこぼすときも、
そう

溜め息は
誰かのな ....
ページをめくると
とおく、の定義がお辞儀をみせる



わたしだけがみえない
わたしの仕草の輪郭が
えらばれた文字列のなかで
呼吸をしている
整然として


あきらめの途中 ....
ディズニーランドの

アトラクションのおにいさんに
わざわざ

「楽しかったです、ありがとう。」

って言いに行くような

君だから



誰からも愛されるんだね。
地下通路を歩いていた
天井から街の汗が落ちていた

背伸びをするなと言われても
朝から晩まであちこちにビルの明かりは点いてるし
そのわりには自動車は早く走ってるし

逃げたい空は
どこ ....
今日まで読み続けた 僕という本
毎日1ページしかめくれないこの本だが
最近、なんとなくラストが見えてきたようで

また歳を重ねた僕の
本の読み方に本の中の太陽が尻を叩く
そして僕の息が数百 ....
缶コーヒーが
だんだん
冷めていく

ほんとうのことだけ
しゃべってみようって
ガードレールで
決めたけれど

信号機がかわるたび
人は行き交い
高いお買い物と
安いお買い ....
天を問う声に季節はすみついて羽はだいだい地を駆けめぐる





おのが目に降り積むものを焼き払え隔たり持たぬ点灯のため


くらやみにうごめくものを虫と呼ぶひかり求めて ....
はじめて車に乗った日 
すでに僕は30を過ぎていた 

はじめて車に乗った日 
先月25になったばかりで 
自ら世を去った君のことが 
頭から離れなかった 

はじめて車に乗った日 
 ....
1.「ナオタへ」

{引用=すこやかなよるに
知らないこと を
ふたりで 机にならべた
フライ返しで
ナオタは
ひとつずつ
ひっくり返した
ナオタは
ゆびがやわらかくて ....
2月の光が
視界を捕える

頬抜ける風の透明度は
日々が穏やかである事の
尊さを
教えてくれる


階下では
くつくつと
鍋で泳いでるビーフシチューに
ブーケガルニと赤ワインが ....
液晶の画面の中では
愛と恋とが
消費されて擦り減って
それでも笑顔を忘れずに
人間の傍にぴたり、と
まるで一人では生きられない
飼い馴らされた犬みたい


マニュアルなんて
何も知 ....
ひとり暮らしのテーブルに
しばらくぶりに野菜がいます

使い古された
タッパのいろと
サランラップのしわくちゃ加減

レンジひとつで済まされる手軽さは
とってもチープで笑えてし ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて

二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻

眠りなさい
 ....
灰色の想いの中
悲しみしか
見えなかった

自分だけが
『苦しんでいる』
そんな幻に惑わされ

いつも笑っている
君の心を
思おうともせず

ひたすら
ただ闇に
身体投げ出していた

君の瞳から
こぼ ....
ぼくの隣でいつも輝いていた。
太陽はいつだって笑っていた。
雨の日も風の日も雪の日だって。
ガス管をくわえたあの日だって。
太陽は白く笑っていた。

太陽はいつだって輝いていた。
ぽかぽ ....
太陽が闇を侵食しようとしてる直前

一匹の首輪のない犬が
いつもの散歩道だろうか
時折道端にうち捨てられたボトルに鼻を
近付け歩いていく

ボクは身を縮ませながら
そんな風景に降り ....
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみが新月を書いた日- 草野大悟自由詩108-3-4
四行詩_- 服部 剛自由詩708-3-4
青い標識_- 服部 剛自由詩508-3-3
じいちゃん- ここ自由詩7*08-3-2
夢の中に落とし物をした日- 小原あき自由詩31*08-2-29
夜更けのような朝に- もこもこ ...自由詩3*08-2-28
プリンアラモード- sk自由詩208-2-28
とんび?- ここ自由詩2*08-2-27
ノック- たもつ自由詩2408-2-27
本当の幸せ- ペポパン ...自由詩14*08-2-26
遺影の君へ_- 服部 剛自由詩4*08-2-24
白い地平線- 乱太郎自由詩22*08-2-21
声援_- 服部 剛自由詩14*08-2-21
切手- 千波 一 ...自由詩7*08-2-20
日記- 千波 一 ...自由詩7*08-2-18
愛さずにはいられない- Honesty自由詩4*08-2-17
地下通路- 純太自由詩308-2-17
僕という本- 純太自由詩208-2-17
winter_rail_song- ふぁんバ ...自由詩3*08-2-17
◆てんとうむし- 千波 一 ...短歌3*08-2-17
オリオンの唄_〜_亡き友への_requiem_〜_- 服部 剛自由詩5*08-2-16
方舟- はな 自由詩1708-2-15
初雪- エスカル ...携帯写真+ ...9*08-2-14
出会い- 小原あき自由詩24*08-2-13
ゆたかな食卓- 千波 一 ...自由詩5*08-2-12
氷点下- 乱太郎自由詩17*08-2-12
輝き- 愛心携帯写真+ ...5*08-2-10
新月の家- 草野大悟自由詩408-2-10
白の世界- もこもこ ...自由詩2*08-2-8
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3

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