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いま精神科に一年一ヶ月入院しています。退院も程近くなっています。
復活を楽しみにしてください。
ぼくの作品に好意を持ってくださった方へ。
  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
 

   鷹の目は鋭い
   300mは軽い
   目標物を
   正確に捕らえる
   猛禽類だ
  
   鷹の目の眼力が欲しい
   表現するための
   正確な
    ....
  

   あまり淋しいから
   ひとりで寝ている
   
   午後15時10分の憂鬱
   外は晴れている

   これから風呂にはいる
   温もればいい

    ....
  明るさは残っているが
  パソコンのために電気をつけた

  部屋の中を金魚がいっぱいおよいでいた

  ぼくも水槽の中にいた
  ぼくの部屋は水族館だったのだ

  あしたは ....
  ノックを受けた
  10本 50本 100本
  陸上競技場でだ
  打っているのは父だ
  容赦なく短いボールや
  横へのボール
  前と後ろのフライ
  ショートバウン ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
  

   遠くで犬が吠えている宵
   ぼくはふらふら起きてきた
   枕にアイスノンを乗せて
   一日寝ていた
   葛根湯を飲んでいる
   一日寝ていて話題がない
   元 ....
  母はぼくを背負って
  毎日踏み切りを渡った
  栄耀失調だったぼくは
  医者に通っていたのだ
  記憶は曖昧だが
  ぼくたち母子は貧しかった
  ある医者は
  『下痢をするの ....
  トロッコだった
  小山が崩されて
  中学校が立てられるのだという
  その台形の天辺から
  したの道路まで
  レールが敷かれた
  なんだろうと思った
  今まで見たこともな ....
 
   琵琶湖疎水を眺めながら
   南禅寺の豆腐を食べる
   炬燵に入りながら
   ぼくは君にビールを注ぐ
   冬の一日
   京都までやってきた
   もう何回やってきただろ ....
  朝だ
  微熱がある
  精神的なものだ
  
  月曜日の朝には
  いつも微熱があるものだ

  まだほの暗いが
  天気予報では晴れである
 
  またバスに乗って
 ....
  
   赤い椿の花が散る
   湯屋では
   手当てのしようもない

   生理なんかなければいいのに
   少年が蝉になっていなかったかしら
   露天風呂の高みから


 ....
    ソファーデ
    タバコヲ
    スッテイテ
    ニゴッタナミダガポトポトオチタ
    ノウノナカノシンゴウガ
    ツライ
    イノチヲ
    タエサセテ
 ....
   エトピリカを待つ
   絶滅寸前の
   マボロシの鳥
   600mmレンズを据えて
   何時間でも
   ポイントを決めて
   弟とぼくと
   二人のカメラマンが
   ....
  

    サイコロを振った
    吉とでた
    月と河童
    昭和に青春を送り
    平成でこけた
    死が怖くなった
    たとえ河原乞食になろうとも
   ....
 

   花と龍
   盲目の詩人が語る叙事詩
   わたくしが保護されている
   広場
   噴水と鳩
   駅舎に車両はない
   上野駅とローマ駅では
   蒸気機関車の匂 ....
  
    淋しさは機械の油
    切れてしまった地軸の方位

    淋しさは裸の立ち木
    いつまでも震える梢
 
    淋しさは男と女の染色体
    数億の星雲 光っ ....
   ひゅんひゅんと北風はめぐり
   ぼくはタバコの火をつけられないでいる
   詩を求めて詩から放り出され
   いくらタバコを吸っても安息は得られない
   一月は何とか切り抜けた
  ....
   喜びは天まで昇り
   はじけて消えた

   哀しみは砂漠の水を
   補給できずに

   怒りは津波を起こし
   人身家屋をうばった

   楽しみはいま文字がつづれる ....
  
   枯れた草むらに
   寝転がるようなことはしないで
   ライターで火をつけてみた
   なかなか燃えない
   新聞紙がない
   紙屑がない
   諦めた
   炎は美 ....
   ふと婦人は席を立った
   向かいの席だった
   ぼくは隅が好きだ
   ぼくは隅に座っていた
   カバンを架けかえようとしていた
   ジャケットのフードがじゃまで
   カバ ....
  そうしていいこともあった
  悪いことがほとんどなのに
  
  大志をいだきすぎたために
  ついへこんでしまう暗渠が

  ぼくの大陸棚を転げ落ちて
  ゆく 

   ....
  アンデルセンに『即興詩人』という書
  があるがいまだぼくは読んでいない
  JAZZも津軽三味線もアドリブに
  いのちがかかっている
  インプロビゼーションだ
  ぼくの詩もすべて ....
   土曜日
   もったいないが一日ぼくは寝ていた
   泥鰌のような疲れが溜まっているからだ
   谷川俊太郎さんはぼくより一回りも上なのに
   『まだこれから』という詩を書いている
 ....
 
  金曜日がおわった

  一週間が長い

  精神病を患ったからか
  
  初老の痛みか

  『詩は青春の文学である』

  と関根弘はいったが

  詩はだから宇 ....
  ボクニハカエルイエガアル

  イエノナイヒトモオオイ

  チキュウガイビツナヨウニ

  ヒトモイビツダ

  イヨイヨタイカン

  キタカゼガナミダニナル

  ....
   低い山の木々にかかって
   泣けてくるような夕焼けが
   剥がれかけた舞踏家の白粉になっている
   ムンクだ 叫びだ
   魂が肉体をかるのか
   肉 ....
  ことばの枯れた井戸を掘ってみる

  夜空のように星星が輝いていた


  ぼくは夢を見たのではない

  ことばの星は無数にあるのだ

  掘削機はいらない

 ....
  にぎやかな街のなかには
  派手な歯科医がたくさんあり
  誰もが知ってる眼科医がいる
  ひよこも街の住人である
 
  にぎやかな街のなかには
  派手な産科医がたくさんあり
  ....
ひよりさんの天野茂典さんおすすめリスト(91)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不眠症と戦いながら- 天野茂典自由詩11*06-4-3
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
なあ、相棒- 天野茂典自由詩205-3-1
アフリカへ- 天野茂典未詩・独白605-2-27
ぼくも水槽の中にいた- 天野茂典未詩・独白305-2-22
飛びつきながらボールをさばくぼくらの姿は- 天野茂典未詩・独白305-2-18
その血もまもなく滅びようとしている- 天野茂典未詩・独白2005-2-16
アムールタイガーが吠えている- 天野茂典未詩・独白405-2-15
子供たちに母の背中を- 天野茂典未詩・独白1005-2-13
でもそれが乗り物であることはすぐ分かった- 天野茂典未詩・独白205-2-12
琵琶湖疎水を眺めながら- 天野茂典自由詩205-2-8
天気予報は晴れである- 天野茂典未詩・独白105-2-7
少年が蝉になっていなかったかしら- 天野茂典未詩・独白205-2-6
アリゾナ州まで- 天野茂典未詩・独白105-2-5
エトピリカは歌に歌われていた- 天野茂典未詩・独白405-2-5
金網の外へ- 天野茂典未詩・独白305-2-4
水深0mの歌- 天野茂典未詩・独白505-2-3
数億の星雲_光って- 天野茂典未詩・独白405-2-1
見えない世界に詩があるのだという常識- 天野茂典未詩・独白305-1-31
生きるということ- 天野茂典未詩・独白605-1-31
ぼくの歴史も燃えてしまったように思えた- 天野茂典未詩・独白505-1-29
ぼくは小岩井ミルクとコーヒーをごくごく飲んだ- 天野茂典未詩・独白805-1-26
ジャケットの間からつめたい風が訪れてきた- 天野茂典未詩・独白405-1-25
ぼくの詩はこうして書かれてゆくのだろう- 天野茂典未詩・独白205-1-23
まだこれから- 天野茂典未詩・独白305-1-22
じぶんのポケットにしまうことにした- 天野茂典未詩・独白505-1-21
ゼオイド- 天野茂典未詩・独白105-1-20
夜を変えた電気のように- 天野茂典未詩・独白205-1-18
プラネタリウム- 天野茂典未詩・独白505-1-15
絵本- 天野茂典未詩・独白605-1-15

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