小さな手に握られた指が
   離せなくて 
ずっと寝顔を 見ていたい

   不思議な感じ
 何もかも違ってみえる
 
 些細なことが嬉しくて
 ちょっと照れくさくて
 
 頭を小 ....
開け放たれた音楽室の窓から
合唱部員たちの歌声が聞こえる
放課後、行き場の無い僕らは
校庭の隅にある鉄棒に片足をかけたままぶら下がり
いっせいの、で誰が好きかうちあけると
やはり同じ子が ....
父が、言いました。
『お前なんかもう要らないよ。』と。
妹が、高校に通うために、父とボクの住む家にやってきた日のことです。
ボクが最初に住みだしたこの家。
父がボクを追って、ここに来たのは、ボ ....
春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
よーい、ドン!
じゃないけれど
私の朝は
いつも慌しい

目覚ましの音を
5回くらい聞いてから
やっとふとんから出て

その後は
ひと通りの仕度を
毎朝と同じように
寝ぼけなが ....
月の灯かりが舞い降りた
この街で今夜は
どんな夢を並べよう

涙が出そうなこの刹那達が
私を人形に変えていく

みぞれの私に
どんな色つけて振舞えばいい?

星さえ見えない夜に漂っ ....
僕は

もうすぐ

この部屋を引き払うよ

想い出が多すぎる

君と選んだ

テーブル クッション ベットカバー

君が買ってきた

マグカップ 花瓶 ワイングラス

 ....
雨 雨 雨の音
雨 雨 雨の香り

馬鹿にされているかのように
激しく耳にたたきつける 
雨 雨 雨の音

埃っぽくカビたちの体臭を引き連れたかのような
鋭く鼻を刺激する
雨 雨 雨 ....
―何処か行くか?

 ぽつりと誰かが言った 心に広がる

 もどかしい 感情がただ うれしかった

 
 行くあてもなく ただ歩きつづける
 それしかできない 
 
 逃げて 逃げ ....
白い膜につつまれたぼくらひとりひとりの行き先です


集まっては蒸し返す光の束を
黙って見ています
わざとらしく いまはただわざとらしく
斜め上からの眺めですが


パレードを想像し ....
たった一つの
偉大なる Earth
その中に{ルビ存在=あ}る
ちっぽけな 自分
その中に{ルビ存在=あ}る
たくさんの 悩み
その中に{ルビ存在=あ}る
一番大きな 悩み

赤道半 ....
俺は勝手気ままに生きてる

そう思われてもしかたない

半分は認める

半分だけだぜ

紫の香が

ラベンダーの香りを運ぶ

何でもそろった座敷牢

それが俺の部屋

 ....
実をいえば

俺は

電話ってものが好きじゃないんだ

その俺が

真夜中に

水に浮くキャンドルの

揺れる炎をみて

無性に誰かと話したくなった

誰でもいいって訳 ....
あした て何だっけ
陽が昇ると それは朝 て気がするんだ
確か 記憶では
でも 暗いときもあったような気がして
それも朝だったように 思い出されて
朝 て何だっけ

あした て何だったか ....
愛する人

僕が君の何だろうなんて

もう聞かないよ

思ったより

色が白くて

胸が大きかった



僕の腕の中で眠っている

それで僕は何もいらない

愛す ....
君は木立の中に
透明な花を
隠している

涙は霧のようで
僕から熱を
奪わない

幾たびも逢いたい
僕は変わってゆくけれど

やわらかな予感に包まれた
君が変わることはない ....
あの日の海

海の上を走る暖かい潮風
海の上で輝く爽やかな太陽

あの日の海の潮風の音を
こんなにも鮮明に
あの日の海の太陽の匂いを
こんなにも明確に
覚えている

先日歩いた
 ....
太陽と月が

一緒に昇ることはない

ないというより

許されないだろう

いくら

太陽が月を愛しても

いくら

月が太陽を慕っても

一緒にはいられない

俺 ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章

これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
あなたが守る

暖かさ

幸せ

今、身体の中で

凍てついている

今夜も

行き交う人が

看守のように見える

いつものデパートの

ブロンズ像の前で

 ....
サクラサク

桜 咲く

君の美しさは

僕を酔わす

恋の初めのように

桜よ

君の妖しさは

僕を惑わせる

恋の痛みのように

桜よ

君を誰もが愛する ....
出会ったとき
あなたの笑顔は
その輪郭も儚げで
僕の硬い指が触れたら
壊してしまいそうですらあった

桜が
もうすぐ咲くわ

紅をさした蕾に
そっと触れてそう言った
あなたの瞳に ....
セロリは食べたくない

俺の眼前にセロリが出てきた空間は
覚醒と蹂躙のプレリュード
でも あの
他者が食べてる様から醸し出す
俺だけが感じる音は好き
水が注がれた透明のガラスのコップに
 ....
タバコを吸ってみた
最遊記に毒されて
マルボロの赤を

意気揚々と
ライターで火をつけた

つかなかった。。。

火のつけ方が分からず
タバコは封印された

今日
そのマルボ ....
風だって
そんなふうに流れていくので


今日はバランスがいい
青いだけの空よりも
白が適度にちりばめられて

そんなふうな一日だから
通い慣れたこの道に
懐かしさを辿ってしまうほ ....
今日、ボクは友達の墓参りに行った。
3年前の1月20日から、何度と無く足を運んできた。
しかし、今まで、ただの一度も、その墓の前で手を合わせたことは無かった。
手を合わせてしまえば、その子の死を ....
『大丈夫』 と笑うあなたの 笑顔見て 
壊れそな顔 涙がホロリ

笑ってる あなたの笑顔の その奥に 
潜む悲しみ 隠れた涙

『死なないで』 発したあなたの その声が 
震 ....
街灯がちかちかと合図を送ったので
家へ帰ることにした

これといって何もない一日の
夕暮れの空はやっぱり綺麗で

一昨日 昨日 今日 明日 明後日
一直線に繋がっていく
ただ それだけ ....
たくさんの人の
たくさんの優しさ

たくさんの人の
たくさんの愛情

たくさんの人の
たくさんの思い出

いっぱい いっぱい
受け継いできました

いっぱい いっぱい
与えら ....
あの日
僕の夜空は燃えた

僕は君を許せず
君も僕を許せず

裏切りと涙の
炎が燃え立った

僕は酒も飲むし煙草も吸うけれど

憎悪に近い炎を
一杯の酒で流せるはずはないよ
 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いとしいきみへ- 自由詩304-3-23
Stabat_Mater- たもつ自由詩1504-3-23
愛されない孤独。。。- Lily of the ...散文(批評 ...8*04-3-23
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
徒競走- クラウン自由詩3*04-3-23
月に願いを- 純太自由詩7*04-3-22
★48_ヒッコシ- 貴水 水 ...自由詩3*04-3-22
Raining...- Lily of the ...自由詩3*04-3-22
星空の下で- 自由詩104-3-22
行進する足踏みもそぞろなる- nm6自由詩404-3-22
My_worry...- Lily of the ...自由詩4*04-3-22
☆83_ラベンダー- 貴水 水 ...自由詩204-3-22
☆82_デンワ- 貴水 水 ...自由詩704-3-22
あした- 刑部憲暁自由詩404-3-21
★48_アイスルヒト- 貴水 水 ...自由詩7*04-3-21
やよい- たかぼ自由詩804-3-21
I_walked_with_the_sea's_illusi ...- Lily of the ...自由詩5*04-3-21
☆81_シュクメイ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩4*04-3-20
存在と現象- 狸亭自由詩1804-3-20
クリスタル- 純太自由詩504-3-20
★47_ボクノ…サクラ- 貴水 水 ...自由詩4*04-3-20
桜咲くまで- さち自由詩604-3-19
セロリサディスティックバンド- 純太自由詩604-3-17
Smoking...- Lily of the ...未詩・独白2*04-3-17
さらさら- 霜天自由詩404-3-15
大切な友との別れ。。。- Lily of the ...散文(批評 ...4*04-3-13
Your_smile,your_tears...- Lily of the ...短歌2*04-3-11
曲り角から- 霜天自由詩404-3-11
It's_very_important_for_me_to_ ...- Lily of the ...自由詩3*04-3-10
★39_ボクノヨゾラ- 貴水 水 ...自由詩9*04-3-10

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