すべてのおすすめ
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
美しい鳥が一羽
夜ふけの空にとび立ちました
静かな町の
屋根の上の空は むらさき

ちいさな女の子の
夢の中に
白い雪が降りました
羽のように白い雪がほんの少し

冬はもうおしまい ....
おいで
ほら、
ここだ

ちかくに
音無し瀧がおち、
とおくで
水晶のぶつかる音のする
あの、
ふたりの隠れ家だ


歯ぎしりしながら
霧のなかを
微笑むあなたの
はじけ ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど

ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた

とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜
きみの中の空を見ている
刺すような光と
菩薩の優しさと
言葉にできない全てを
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜に
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ....
こころが
雨をほしがる
紫陽花のころ、
ぼくらは
ふたり
紫陽花寺を訪ねる


鎌倉は
いつも
かわらぬ佇まいで
うす水色のミストのなかに
ふたりを包み

こころが
カサ ....
風の中で
ぼくらは佇んでいる
それは
ほんの
ひゃくねん前の
時のない時で
ただ渺々と吹く風の中で
壊れそうな心を
壊れそうな体を
懸命という文字が懸命に支え
風の中のぼくらは
 ....
たとえば風が、
雲が、海が、樹が、雨が、土が
この国のことばで
いつものように
語れるとするなら
月よ、
あなたは
その深淵で
かれらを
焼き尽くすのか
ちっちゃな庭に
ちっちゃな幸せが咲き
ちっちゃな家に
あなたが咲いている
あふれる光を
咲いている
ちっちゃな
ちっちゃな
ぼくらの毎日
ちっちゃな
ちっちゃな
ぼくらの星に
 ....
あなたには教えてあげないわ
そう言って海がからかうので
べつにきみから教えて貰わなくてもいいんです
そんなだいそれたことでもないし
いそいで答えをだす必要もないことですから
と、いくぶん拗ね ....
今日が何曜日か
今日が何日か
という暮らしは
とっくに忘れ去った
いまは潮の満ち干だけで生きている

空に満月が輝くとき
ぼくの心に大潮が満ちる

笑う満月がいる
こころが雨をほしがる紫陽花のころ
ぼくらは
ふたりで
紫陽花寺を訪ねる

鎌倉は
いつも変わらない佇まいで
うす水色のミストのなかに
ぼくらを包みこむ

こころが
かさかさに渇い ....
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは

かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた

きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそう ....
まんまるな月が
笑い泣き顔して
永遠を探しているよる

太陽は
そらのベッドで
くうくう
あしたの光をはぐくんでいる。
虹が降ったら
思い出して下さい
かわいい三角帽の歌う
光のうたを。
君が君であり続けられるように
僕は僕の詩を歌いつづけよう。

君が君であり続けられるように
ぼくは、無意味の意味を探しつづけよう。

君が君であり続けられるように
ぼくは、ぼくの全てでさ ....
青空が、うかんで消えた吐息の記念に
ぼくは、ヴァーミリオンのツツジを植えた。

妻は、ヴァーミリオンが大好きなおんなだけれど
それを見て黙ってしまった。

妻の魅力的な尻のほんの一部にオム ....
ぼくは、これから、詩ではない、ひとりの女の子の話をしようと思う。
ひとりの女の子のことを書くのだから、もちろんごくごく個人的な話になる。
奴(いまでも、その子にはこの呼び方が一番似合っている・・・ ....
腰を痛くして
春を支え合っている
さくら
じごくの中にも
てんごくは
あるんだね

まいちる
うすももいろの
きょう

もう
すっかり
寝入ってしまった
入浴日のさくら
 ....
心臓が
十字架にさらされ
ぱたぱた
してた

かぜにふかれ

ぼくらは
それをみて
哀しいばかりに
涙して

かぜにふかれ

かぜは
それでも
形而上学的な花を咲かせつ ....
あっ、、、、
あんなにイクな
と言ったのに
イッテしまいやがって
あほ
さくら
もう
三分咲き

あの子が
かえってくるまで
イクな
と言っただろ
コノヤロ
さくな
さくら
もう、す・こ・し

さくら
さくな
が・ん・ば・れ

さくな
さくな
さくら
さくな

あの子が
ここに
かえって
くるまで
青空を飛行機雲が矢となって貫いている
おれの可愛い人はキッドマンのように笑っている
料理を始めた。

その多くは
夢を素材としている。

それを食べたあとに
あなたは

あの日のように
歩く
あの日のように
自転車に乗る

あの日のように


料理を始 ....
あの家は
どこに住んでるんだろうね
ほら
ぼくらが
住もうとしていた
あの家は

きみの笑顔のなかかしら
それとも
きょうの
風のなか?

あの家は
どこに
行ったんだろう ....
はぎ取られた風を
むしり取られた青空を
踏みにじられた光を
そして
すべての!!!!
一週間ぶりに
病院に行くと、
よっ、と
笑顔をつくっていくと、
きみは
雨の中でかがやく
太陽のような笑顔をわらう。
そうして
よっ、と
握り拳に近い
Vサインをする。
うまれたばかりの
太陽のように
すずやかに
とうめいに
かわいいひとが
ほほえむ朝

しろい部屋が
つゆ草の光に
つつまれて

さあ
ふたりの
一日の
はじまりです

 ....
ひよりさんの草野大悟さんおすすめリスト(222)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
冬のおしまいの晩のうた- 草野大悟自由詩2*10-7-4
ランチスポット- 草野大悟自由詩1*09-9-13
割れ目- 草野大悟自由詩5*09-8-29
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
涼やかなきみの眸が- 草野大悟自由詩309-8-2
露草- 草野大悟自由詩309-7-31
こころ- 草野大悟自由詩6*09-7-18
風の中で- 草野大悟自由詩4*09-7-16
エチュード- 草野大悟自由詩2*09-7-16
ちっちゃな- 草野大悟自由詩2*09-7-12
かたつむり- 草野大悟自由詩309-7-1
月の仕掛け- 草野大悟自由詩209-6-30
紫陽花のころ- 草野大悟自由詩309-6-11
風がきみのやわらかな髪をなびかせる五月に- 草野大悟自由詩509-5-14
春夜- 草野大悟自由詩609-5-9
虹が降ったら- 草野大悟自由詩409-5-7
君が君であり続けられるように- 草野大悟自由詩109-4-26
ぼくらのエチュード- 草野大悟自由詩509-4-23
michi物語一- 草野大悟自由詩1+09-4-18
さくら- 草野大悟自由詩5*09-4-7
かぜのこころ- 草野大悟自由詩2*09-4-2
あっ- 草野大悟自由詩1*09-3-22
桜さくな- 草野大悟自由詩5*09-3-20
キッドマンのように- 草野大悟自由詩3*09-3-1
料理- 草野大悟自由詩3*09-2-10
- 草野大悟自由詩3*09-2-8
∞バトル- 草野大悟自由詩4*09-2-5
雨の中の笑顔- 草野大悟自由詩4*09-1-29
うまれたばかりの太陽のように- 草野大悟自由詩2*09-1-14

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する