僕は
心から君を愛していただろうか
去り行く時は幻
去り行く季節は戻らない
忘れたつもりだった
諦めたつもりだった
なんで
こんなに
君のことを想い出す ....
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに
逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに
意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて
あなたの気持ちをも
さ ....
リストカット
リストカッター
リストカッティング{ルビ症候群=シンドローム}
どれも、今、よく耳にする言葉だと思う。
リストカッターとは、リストカットをしている人のことで、自分も、その一人。
....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
モノをあげたとき
素直に
ありがとう、と
たった一言
言われるだけで
自分の心に
ほんわかとした
あたたかい何かが
注がれるような
そんな気になる
自分が何かもらったとき
....
松井のバットが鋭い弧を描き完璧にとらえた真ん中高めストレート
力強くどこまでも飛んでいく青い青い雲ひとつない空
見上げる僕等は有象無象の歓声の渦僕はその点景
ボールの赤い縫い目は僕等の夢白地につ ....
死んだつもりで生きなおせ、と
誰かが言ったけど
死んだつもりになんて
なれない
ぼくには過去があるし
ぼくには記憶だってある
こんちくしょう
死んだつもりになんて
なら ....
徒然なるままに
いろいろ考えたり 思い浮かべてみる
「答えは出るのか出ないのか」
答えを出すのが目的じゃない
考えるだけ
思い浮かべるだけのこと
それだけのために存在する
その場限り ....
さいきんの
きゅうじつには
あなたが
いない
カレンダーの
あかいすうじを
くろく
ぬりつぶす
だから
きょうも
きゅう ....
片方の耳を塞いで
遠回りした迷路の
転んだ看板に捨てられたような
連続体じみた明後日から
一昨日へ向けて打ち出された叫びが
目の前の髪の毛をかすめて
4階の窓から見える軒下の人影
....
例えば、あたしが涙だったら。
あなたの瞳から溢れ出ないように頑張っちゃいます。
例えば、あたしが水道水だったら。
あなたが夜眠れない時の水分補給になります。
例えば、あたしが雨だったら。
あ ....
この世界にはいったいいくつの色があるんだろう?
ボクの中にはいったいいくつの色があるんだろう?
心の色って何色なんだろう?
心に色があるとすれば...
君の心は何色?
ボクの心は何色 ....
愛 愛 愛
愛には
色んな形があって
色んな影が付きまとって
時には
歪んだものも
曲がったものも
捻くれたものもあるけど
やっぱり
どれも同じ 愛
愛 愛 愛
愛に ....
俺のラフィーネ
小さい頃は
俺の後を付いてきてばかりいた
遊んでやらないとすねた
大人になってから
お前が
愚痴を言ったり
弱音を吐いたのは
聞いたこと ....
今日は雨だな
職場に
自転車で通っているあなたは
不便だろう
俺は暇なのか阿呆なのか
あなたのことを心配している
こっぴどく
ふられて
電話も
留 ....
ママが呪文を
唱えると
家庭は崩壊
する
大輪が
弾けて消えて
なくなって
繋いだ指が
離れて消えた
Date:9th,May 2004
4th
堕ちることの不安
昇ることの不安
どちらも抱えて
心の内にしまいこむ
目に映るものだけに感じよう
消えそうな
茜の世界
今は
褪せそうで
まばた ....
つぬと白濁した
陶器の茶碗は
夜空を背にし
まっていた
うっすらとヒビでも
はいっていれば
乱暴に使えるのに
小奇麗で妙な古臭さが
いっそう 艶かしく
おしろいを塗り
厚化粧をした ....
ひらひらと
白い羽根が飛んでいた
どこから放れて
どこへ行くんだろう
緑一面の麦畑と
鉄塔に挟まれた空を
ゆれてゆれて飛んでいく
蝶々なのかもしれない
遠く遠く遠く
離れてい ....
夕焼け空を見ながら
肺一杯に吸い込んだ煙を吐いた
煙は空をゆっくりと舞って
静かに溶けていった
また一日が終わる
相鉄線の線路脇
小さな花は黄色い
赤茶けた空の向こう見つめて
....
おだやかなのに
おだやかでない
雲の陽の今日
この翳りの日
聞こえくる歌
不思議な歌
矢をつがえることなく
矢を放ち
届くことなく
消えゆく軌跡
向かう先なく
散 ....
また やった
夜を通り越して おはよう
俺の狂った体内時計
また やった
朝を通り越して おやすみ
其処の常識な生活
嗚呼 でも もう苛立ちもしない
脳内麻薬にやられちまったかな ....
風が吹く中
残った一つは ひどく必死だ
仲間たちはみな
とうの昔に 風に乗って
遠くに行ってしまった
いや もしかすると
意外に近くにいるのかもしれない
しかし 残った一つは
....
俺は
弱虫なんかじゃないけれど
涙が出そうなことはあるぜ
こらえることしか出来ない
あなたのことを想い出し
なぜ結ばれなかったのか
悲しく思う
帰りたいけれど ....
心が悲鳴をあげたように涙が止まらなかった
たまらなく自分がいとおしく感じられた{ルビ昨夜=よる}
瞳を閉じて今日{ルビ今日=あさ}を迎えて
今、公園のベンチに腰掛けながら
体をすべりおちて ....
風が歩いていきます
夏の薫りを身にまとい
森の上を歩いていきます
風が歩いていきます
雨の匂いをひきつれて
海の上を歩いていきます
時に涙をかわかし
時に私の敵として
時に私の ....
じゃんぷッ!
いちッ!にッ!のさんッ!
小さいけど真っ白な花を
今、精いっぱい咲かせたよ!
小さな体を
小さな背中を
ぐんと伸ばして
いちッ!にッ!のさんッ!
さぁ、じゃんぷッ ....
{ルビ陽=ひ}も見えぬ 木々の根元に 咲く花に 強さ覚えて 己を恥じる
笑えない夢に生きてた
自分の叫びで
現実へと引き戻されて
迷い続けるだけの日々
見飽きた街並
廻りゆく季節
闇を引き裂く叫びは
今日も私を呼び覚ます
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