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ふと 目を上げると
天井に 音のない音が
漂っている
終わったお祭りの
ざわめく色を
見ているようでもある
何かが せきたててくるのだが
今は 動かされたくないので
お茶をいれ ....
どこからか
はっきりしない
いっぽんのせんを
ひいてしまったら
もう
さみしくて
ここには いられない
どこにも いけない
触れた手が
何かの記憶語っていて
手をじっと見るのが
しんどかったり
かかとがひびわれて
痛くて 痛くて
ひょこひょこと
歩いていたり
きのう酒飲んだ胃袋が
しくしくと痛くて ....
ゆっくりと ためいき
ジェムストーンのひとりごとに
生きているものなら 好きでした
手あたりしだいにつかまえていたトンボ
実は お酒も飲みました
煙草はやめました
鉱石ならブル ....
イメージの中では ブルーの球体
1枚 膜をへだてて
違う時間を 生きるしかなくて
イメージの外では
灰色の なんでもないもの
あちこちの隙間から 入り込んできて
....
銀河の向こうへ
飛んでいったりしない
腰の痛くなる椅子に座って
不思議の国へ迷い込んだりしない
目の痛くなるこんぴゅーたで
呪文を唱えて
魔法をかけたりしない
人達と一緒に
....
曲がり角ひとつ
曲がりそこねたようなので
こちらを振り向きながら歩いている
不思議な黒猫の後を追って
歩いてみる
もとのかたち ひとつ
間違えて捨ててしまったので
鈴の音たてながら ....
ぎりぎりいっぱいに
歩いている
やたらと広いはずなのに
歩けるところは
ほんの いくとおりか
ふみはずすと
死ぬか 崩れ去るか
それでも
けっこう ほい ....
ふりかぶって
いっしょうけんめい なげたものは
とどかず
こいしを ほうるように
なにげなく なげた
そんなものだけが
とどきます
ふしぎですね
何かが どこかで 泣いている
泣いているのは
私の中の何かだが
どこか よそで泣いている と
感じられる
静かな水の底で
私が 見ている
何も言わないで
静かに
そこに立っているものが
見えてしまったので
酒飲んでも無駄
泣いても無駄
うつむいても無駄
何も言わないで
静かに
そこに ....
どこか遠くで
子どもたちが
笑っているような気のする
静かな午後
子どもたちの
くるりとまるまったり
ぴょんとはねたりする
ひらかなのおしゃべりを
....
少しずつ静かになって
少しずつ穏やかになって
波風の立たないかなしみが
冬のひなたに沈んで行くので
拾い上げてみる 小石
てのひらに包み込んで
少しぬくもったら ....
やはり悲しいあなたに
ぜひ伝えたい言葉は 無かったので
あなたのそばで 黙ったまま
気持ちのいい日射しに
そろそろ寒くなってきた足を
ぽかぽかと 暖めていました
あなたも やはり黙った ....
申し分なくうつくしい
海の夕焼けを
石段に もっそり座って
眺めています
終わってしまって 始まらない物語と
始まってしまって 終わらない感情を
かわるがわる フィ ....
たっぷりと透明な水に浮かべられた 果物
ひざの上に ふわふわくるりとまるまった ネコ
とても安らかな飲み物の入った カップ
溶け込むように眠ることのできる お布団
何もしなくて ....
びりびりに やぶれたまま
ほったらかしてましたが
さすがに そうもしていられないので
セロテープで ぺたぺた はりあわせます
こころ
サカナになってみたいけど
なれません
トリも むりです
ネコには なるひつよう
ないかもしれません
イヌになるのは
かなり いや
サルには
ときどき なってます
隙間なく続く 雨の音と
ささやくような ピアノの音
雨のしずくがつたい落ちる 窓ガラス
街が 濡れています。
ふと開いた本からも
文字が こぼれ落ちていくようです
....
かげふみ かげふみ
かげ いつつ
よにんきりしか いないのに
かぞえてみると
かげ いつつ
あのこが かえってきたのかな
はしっていくかげ おいかけて
や ....
結局は 助けてくれる人 いません
でも つながりあって 生きています
助けてくれるつもりなんて なくても
つながりあっているので
からまりあった 細い絆の上で
お互いに ....
メール ではなくて
手紙 を書きたいと
思いますが
今は そんなもの
受け取ってくれる人は
いません
へたくそな字で たどたどしく
手紙を書いていたのは
....
生きてるものは みんな
死亡率100% です
いつ どうやって 死ぬんでしょうか
もう 笑って死ぬことは
できそうもありませんが
さて 何かを 残せるでしょうか
....
海に行ったら
いつまでも終わらない
波の音を聞きながら
砂を
たなごころいっぱいに
すくいあげて
ゆっくりと こぼそう
いくども いくども
すくいあげて
ゆっくりと こぼそ ....
残された言葉は 過ぎ去った花束
夢見るように 色とりどりの
風にゆれる やわらかな花びらの
残された言葉は なつかしい鉱石の輝き
深く沈む 青色の
さまざまな 空色の
残さ ....
喰わねばならない喰わさねばならない買わねばならない払わねばならない
仕事する
コンピュータこの椅子と姿勢が良くないんだろうな腰が痛い
仕事する
せんべい食いながら饅頭食いながらおにぎり食いなが ....
そろそろ 描こうかな 机の上の静物
君が好きだった物
アンモナイトや 深い青色のガラス瓶
ビー玉や 陶器のきつね
きつねのお面なんかも いい
いくども いくども
私の中の君が 気に入っ ....
とても たいせつだったきみは
ここに どこかからきたのではなく
ここで つくられたのです
おかあさんが
うれしさに めをかがやかせながら
いっぱい ごはんをたべて
おなかのなかで
すこし ....
ほら その蕗の葉の下で
一つ目の妖精が
こっちを見ているよ
どこかから とても野太い声で
神々が呼んでいるよ
ふとした葉陰に
秘密の道があって
もしかしたら あちら側まで
行ける ....
みんなが意味が 必要だというから
私も意味をさがして とぼとぼと
下を向いて歩いてみたけど
あれこれと拾ってみても
大切な意味なんて ひとつもない。
だから意味なんて い ....
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