ぶ厚い雲からの薄明るさを浸透させ
豊潤な汚れにして無常の朽ちを顕す喫茶店だった

カウベルの響きにタンカー船を見る
シナのカウンターに
船頭がゆるりゆるりと漕ぐ
導きの小船は漂う

こ ....
あなたから
学んだことがある
あなたから
教えてもらったことがある

何が大切で
何を守りたいのか
何が…守りたかったのか


あなたに会って
気づいたことがある
あなたに会っ ....
わさえ

にすんいりん

ぬさえ

のまた

のさのさ

げんせんじょうどん

いでんひがすん

すばさ

のさのさ

わんさちどさけさ

どさけさ


 ....
錆びついた鉄柵に手をかけて
        向こう側にいかなくちゃ

そのとき傷つけたらしい 
     てのひらが痛んだとしてもね

この先の広場で
      僕を待ってる人がいるか ....
しごとのかえりにあるいていたら
いぬがよってきて
ぼくにこえをかけてきた

「たろうさん たろうさん」

ぼくは たろうじゃないし!

「だんごくれたらついていくよ」

こられても ....
  

藻採り雪の近づくと
炉端できゅうきゅうと
支度をする祖母は
乙女に変わる
潮の滲みて来ないよう
きゅうきゅうと
生憎の戻り雪になるも
膝をさすりながら
華の起つ藻場
の向 ....
ふきっさらしの荒野だ
 私に遺されたのは 道なき道
この生命のゆらめく灯火のなかに
 失った君の幻影をとどめ
  ずっとずっと 歩いてゆこう

永遠の 静寂を生きる君
目を閉じれば 鮮や ....
アワモリ
ゴク
シュドンキューン
クララ
ウメェー
パタム
グゥー

もう 泣かなくていい
その傷を 隠さなくていいんだ

  生きるために 泥にまみれ
   泣きながら 小さい存在を踏みにじった
     その度に ささくれが深まっていった

 這い上が ....
つくしは みな
めをつぶっている

はるのにおいを
かいでいる

せのびして
せのびして
幸せは一杯の紅茶 
飲み込めなかった昨日の苦さに 
{ルビ一=ひと}さじの砂糖を溶かす 

幸せは真昼の入浴 
日常の{ルビ垢=あか}に汚れた{ルビ心身=こころみ}を 
泡立つタオルで浄い ....
うつくしい まなざしを 胸に秘めていると
 すべてが 花のように 咲きはじめる
青空のように 澄みきって
 世界は いっそう かるくなる 

大地に降り立つと 満ちたりてくる
 空の表情が ....
風の匂い
明るい夕方
さむくない

はじまる
はじめる

僕は
じっと力を
ためる

地図をすてて
自分をひろう

冬が来る前に
どこまでいける

大きな大きな
青 ....
ただ あなたの存在に
深い感謝をささげたい 
驚きと歓び 誠実と信頼 そして
愛という穏やかな奇跡のなかで
純粋な感嘆というものを
数え挙げている

 つややかに蒼穹を視る
 ことのは ....
一昨日
夕食を待ちきれず
ピーナツをひと袋
ぼりぼりたいらげたら 
腹をくだした 

昨日
{ルビ無精髭=ぶしょうひげ}を{ルビ剃=そ}り忘れたまま出勤し 
一日青白い顔で吐き気をこら ....
たまねぎパリリ
皮をむいて刻みます
おきまりで涙が出ます

ついでにすこし
泣いてみます


じゃがいもクリリ
むいていきます
船乗りになった気分で
いくらでも

樽イッパイ ....
  

ちったかたった ちったかたった
ちいたかたった ちったった
ちいたかたった ちたたった 

ち たっ た


悲しむための歌が生まれたような
そんな気がする日もあるけれど
 ....
春が

     はるが

傘の水滴に溶けて
声も密やに
幼いまるみの春の子に
子守唄を聴かせる


まだ固く木肌の一部の様子で
繚乱、を隠した蕾は
雨にまどろみ
陽射しに背 ....
薄青い白夜の冷気は鋭く 肺の在りかを貫き
遥かな地平線は緩やかに弧を描いていた
私は 天地の狭間を見定める弓のやじり 
雪さえ降らない凍った大地を歩む日々を もういとわない

あれは長い午後 ....
誰よりも大切で
何よりも愛おしいDear

真綿で{ルビ包=くる}むようにして
今日の風も
明日の{ルビ柵=しがらみ}も
何にも触れないようにして
守っていきたい


誰よりも大切 ....
とおく
でんしゃに
なんじかんものって

そとのけしきは
ぼくにちからをくれるけど
いまは
みたくなくて

たくさんのおもいで
くりかえす

あたたかいきもちのまま
おわるな ....
草青む高原で
遠い夢を見たのは 
いつの日か

やわらかな草笛
空は蒼く潤み 
細い雲がたなびく

しとやかな花の薫り
ほろ苦い草の汁
水色の風のごと
憧れが通りすぎてゆくのを
 ....
この悩みに
答えなんかないのかもしれない

この悩みが
解決するなんてありえないかもしれない


それでも
聞かずにはいられない

どうしても
知りたくてしょうがない


 ....
ベッドの上に君が
座った
誇らしげに
座った

理学療法士に
少しばかり
肩を支えられてではあったけれど
ベッドの上に君が
座った

中二のころの
強い瞳の
君が
座った
 ....
茹ですぎてはいけない
くっついたら離れられなくなる

それはきっと
お互いを傷つけないためだ

それぞれが自立していられるくらいの
芯がなければいけない

あと、塩加減も大切 ....
臙脂色の絨毯がほつれていく
どうして、
私の手は
その糸の端を
ゆっくりと
ほどけるとわかっていて
ひっぱっている

手に残る
つつ
という感触が
ほどいていく手を止 ....
けいとだまのように
おひさまはあたたかい
ころがしてあそぼう
こねこみたいにかわいがろう
いつもぽけっとにしまって
ほほえんでいたい
悪いのは手
あなたの
私を抱きしめた

悪いのは手
私の
背中を探しあて

ことばとは
たぶん違う生き物が
私の中で
惑う
戸惑う

力強く
さみしく
やさしい

 ....
散らかった記憶を、ひとつずつ頭の中で整理しようと

呆然と眺めるモニターの中、不意に見つけるアドレス

もう訪れる事の無くなった秘密の部屋の鍵をそっと開けると

真っ白なページに自分 ....
私はこの街の星空が好きだ

どこにでもある煤けた空にぼやけた

街の灯りをひっくり返したような星空が好きだ

書割の夜空のように等級の大きな星しか見えない

ビルのネオンにかき消されそ ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喫茶店にて- 純太自由詩306-3-19
Only_you_know_my_true_feelings ...- Lily of the ...自由詩3*06-3-17
はしっこの村- AB(な ...自由詩706-3-15
ふたりで歩こう- なごまる未詩・独白2*06-3-14
よりみち- 日朗歩野自由詩806-3-13
トキは来ない- AB(な ...自由詩206-3-13
永遠の_現在- 水無瀬  ...自由詩1*06-3-13
一直線だ- 日朗歩野自由詩106-3-11
羽化- 水無瀬  ...自由詩3*06-3-11
つくし- 日朗歩野自由詩706-3-11
真昼の入浴_〜デクノボウの休日〜- 服部 剛自由詩8*06-3-10
せかいとうた- 水無瀬  ...自由詩8*06-3-10
はじまり- 日朗歩野自由詩806-3-9
好きにならずにいられない- 水無瀬  ...自由詩4*06-3-8
髭を剃る夜_- 服部 剛自由詩8*06-3-8
カレーを作ります- 日朗歩野自由詩806-3-8
ルーツ- AB(な ...自由詩406-3-7
桜子- 銀猫自由詩21*06-3-6
天のほとりで_/暁の脈が早まる- 水無瀬  ...自由詩2*06-3-6
Dear_Iris...- Lily of the ...自由詩2*06-2-26
そんなたび- 日朗歩野自由詩806-2-25
物想い- 水無瀬  ...自由詩1*06-2-22
Can_you_give_me_the_answer...?- Lily of the ...自由詩4*06-2-22
ベッドの上に君が- 草野大悟自由詩7*06-2-21
アルデンテ_スパゲッティ- ベンジャ ...自由詩6*06-2-20
ほどけおちる記憶- もろ未詩・独白206-2-19
お日さま- 水無瀬  ...自由詩3*06-2-18
悪い手- umineko自由詩7+*06-2-16
巻き戻す- 草風自由詩106-2-15
星空- 草風自由詩106-2-15

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