カラン カラン
げたが規則正しく音を作り出す
カラフルな浴衣
出店の匂いと客引きの声人々の熱気が空気から伝わってくる
見上げれば光の洪水と下弦の月
川の流れる音
風が高ぶった心と身を冷や ....
鏡の前 裸を睨む
其れが酷くガラクタに見え

頭は巨大なボルト
手足は伸び切ったワイヤーで
そこら中 錆だらけ

仕事で売るのは 己の時間
だけど 求められる このガラクタ
錆を抱い ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
冷凍庫から取り出した氷の
溶けていく音が響いている
ちりちり ちりちり
静かな部屋に染み渡っている

窓の中では雲の
輪郭と輪郭とが
混ざり合いながら変化している
終わらない終われない ....
アタシ
女の子でよかった

こんな悲しい日でも
アタシのスカートはヒラヒラ詠う

こんな悲しい日でも

太陽が眩しいのと同じくらい
君に目が眩んで
他には何も見えてなかったの
 ....
交差点に立ちながら考えた

なぜ俺はここにいるのだろう
紺色の制服の中のそのまた中は
少しも変わっていないのに

化石となって考えた
風がひゅーひゅーなっていた
女子高生が華やかに通り ....
梅雨明けの午後3時、
高架化成った西武池袋線桜台駅。
昼飯食いそびれた背広姿のサラリーマン(俺)が
ベンチにて団子3串にかぶりつく。


頭ン中にはお気楽な音楽。
「カリフォルニア、 ....
世界でたった一つの偶然
手にしました
もう二度とない
一度きりの偶然を

もう二度と訪れることのない
それは
色褪せることも
消えることもなく
私の中で輝いています

大切な
 ....
数学者は
0より小さい100の存在について考えながら

歯を磨き
大学前の坂道を登り
故郷の母親に手紙を書きます

今日は
0より小さい100の存在を確認するため
のみ市で
中 ....
それは目に見えない
見えないけれどある
確かにある

見知らぬ場所をお散歩中に
見つけた空き家
ぼろぼろの屋根の下から
黒猫が四匹
わたしを見つめ鳴く

知らない庭の
知らない犬 ....
  

  だれもいない台所でぼくは
  ひとりおこわの田吾作弁当を
  食べた SOGO地下食料品売り場で
  買ってきてもらったものだ うまくも
  まずくもなかった 見栄えはいいが
 ....
いつだって繋ぎ目は曖昧だから
継ぎ接ぎは空にだってある
雲の
折り重なった影を
届かないその曲線をなぞったりする


ほんの些細なことが
いつまでも尖って痛いので
繰り返す垣根の下り ....
今思えば
すべてのことは
半径二キロの輪の中で
起こっていた
その中は
やさしい
繭のなかのように
柔らかくて

はじめて刺繍糸を買いに行った日のこと
鮮やかに覚えてる
刺繍で風 ....
「水、持ってこいよ。」

シンちゃんが言ったから
公園の入り口にある水飲み場まで
バケツを片手にダッシュ
焼けた砂まみれの腕に
午後の陽射しは痛い

水飲み場につくと
犬を連れたおじ ....
かるぴすの おと


ひぐらしの こえ

かげろうの はね

おばさんの かげ

うたたねの ねこ



みあげれば ここ

すいそうの そこ

てんかわの そこ
 ....
本当はすべてをあなたにさらしたい
私の脳裏に気付いてくれますか
窓辺から叶わぬ願いを捧げていることを
全身で未来を抱き締めて
出来るだけ広い世界と呼吸を合わせていることを
溢れそうな心の雫は ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
3両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた肩は語らないまま
ひとつひとつ 暮れていく

天気予報は雨
降水確率は不明
飾らない傘の行 ....
あの人の ま白な指が
麦茶 冷やす 流水の川を
チロチロ と 泳ぐ朝

日傘の 影から
「日に焼けたくないのよ」 と
うなじに一つも 汗をかかずに
水辺色に 魚跳ねる
絽の着物 着て
 ....
ひからびた夢が
ひんやりと
かもいのあたりで
くびを
つっている


  これは、これで
  けっこういいあじ
  するんだよね


魚たちが
にぎやかに
しゃべりながら
 ....
時計が遅れたり
進んだりするのを気にする人は
何よりも時間の大切さを
知っている人です
けれど
時計には時計のペースがあることを
忘れないでほしい
など
ホームの水飲み場で
あな ....
からんからん、と
ゲタの音

ぱぁん、と
花火の音

ぱしゃん、と
金魚すくいの音

盆踊りの音が
後ろに聞こえて

納涼の提灯が
空を飾る

熱風が
私の髪をさらって ....
 
 
 
 
ポンジュースが出るという噂と、狂おしいほどいつも通りの日々。例えば、そんな愛媛で風景している校庭が、東京の夕暮れの向こうにある。午後、水飲み場で、挨拶は永遠にすれ違っていく。す ....
ひび割れた
石の階段で話そう

どうせなら
星も呼ぼう


僕らも宙に浮いてる


お昼ごはんを
考えるより
大事なことがあるんなら

きっともう
眠ったりしない
 ....
なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる


いちにさん
 にいにさん
  さんにさん


ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる


いちに ....
ある時ダヴィンチが
金魚鉢を眺めていると
金魚がウインクしたので
「魔が差したんだろう」
と思った


またある時ダヴィンチが
散歩をしていると
電信柱がおじぎをしたので
「人 ....
頭が回らないほどの陽気の中で
なつかしい感情だけは僕に触れることができるみたい
どうしてか分から無いけれど
ひまわりと太陽は 絵にするとよく似ているなぁと思った
思考が停止すると感情はここぞと ....
『夕焼けのポエットさん』主題歌





  【A】

  西日浴びて
  ワタシ 来たわ
  コトダマの国のお姫様
  オレンジに染まる
  ワタシ ポエット

  右手 ....
あの空の話





もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している

知らない知らな ....
画鋲一個で支えられたフレーズ
そんなもので君は歩くんだとして
小さな足音で七月は過ぎてゆく
今このときに語りつくせるニュアンスがあるなら
きみは僕を量り知ることができる
ねえメロディーはいら ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏祭り- 自由詩104-7-29
- HEDWIG自由詩5*04-7-28
童話(詩)- たもつ自由詩45*04-7-28
花火の夜(江戸川)- AB(な ...自由詩2704-7-27
溶ける、解ける、部屋の- 霜天自由詩404-7-27
スカート。- 大西 チ ...自由詩7*04-7-26
立番- 草野大悟自由詩7*04-7-26
桜台カリフォルニア団子ブギヴギ- 大村 浩 ...自由詩13*04-7-26
It's_a_miracle...- Lily of the ...未詩・独白4*04-7-25
童話(春告鳥)- たもつ自由詩1304-7-25
目に見えないもの- チアーヌ自由詩604-7-25
田吾作弁当- 天野茂典自由詩604-7-25
天気予報に言い訳を- 霜天自由詩304-7-25
刺繍糸を買いに- チアーヌ自由詩1004-7-24
午後、水飲み場で- 望月 ゆ ...自由詩14*04-7-23
めだか風鈴と縁側- AB(な ...自由詩804-7-23
慕うべき月光に- かえで自由詩304-7-23
包む雨と暮れる人と- 霜天自由詩704-7-23
白魚- 千月 話 ...自由詩9*04-7-23
夏おじさん- 草野大悟自由詩4*04-7-22
童話(午後、水飲み場で)- たもつ自由詩2104-7-22
夏祭り- クラウン自由詩304-7-22
午後、水飲み場で- nm6自由詩19*04-7-22
宙の夜- 松本 涼自由詩8*04-7-22
ワルツ- 松本 涼自由詩6*04-7-21
ダヴィンチの怪- たかぼ自由詩1904-7-21
夏の夜の空気- 小太郎自由詩204-7-20
夕焼けのポエットさん- まいきー自由詩7*04-7-20
あの空の話- 霜天自由詩1204-7-20
夕暮れハニー- 船田 仰自由詩504-7-20

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