古い町並み
  もう、思い出は薄れて
  それでもまだ
  オルゴールの音はかすかに響いた

  緩やかな下り坂の終わり
  あの曲がり角を越えて
  少女時代が
  降り積もった ....
  {ルビ鷺草=さぎそう}はまるであの
  空を舞う
  白い鳥のような花をつける
  詐欺師なのだ

  詐欺師か
  ぼくも詩に似た
  行わけ詩
  を書いている詐欺師なのかもし ....
俺の見つけた法則

聖子ちゃんカットの女の子が走ったりすると
必ず前髪をそろえながら走るいう法則

凄くイライラしたこと

久しぶりにバッティングセンターへ行った時
球が当たらなくてイ ....
偉い人と 偉い人の話は
よく わからないので

ぽつん

私は 蚕蛾で
さくさくと 桑の葉をはむ

ずるい人と ずるい人の話は
よく 聞こえないので

ぱりん

私は 繭 ....
ムーアは泣かない子供でした。

ムーアは声のない子のように無口でした
ムーアは顔のない子のように無表情でした
ムーアは目のない子のように見つめていました
ムーアは手足のない子のように歩きまし ....
  


  できるだけ遠くへ
  島はなげるべきだ

  小笠原くらい
  塊
  として

  こぼれおちた
  土
  が

  いくつもの
  しみのような
  ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
温泉もどきで
つんつるてんにされて
ぽっかり浮かんでいるうちに
ほら、奴らの手の内に落ちてしまうぞ
思う壺にはまってしまうぞ

ほら
ほら
ざっtざっtざっtざっt
ざっtざっtざっ ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
曖昧な答えと
曖昧な表情

{引用=私はあなたの一番にはなれないの?}

電話越しでも
ブラウン管を通していても
面と向かっていなくっても
はっきりと分かった
あなたの難しい顔

 ....
ミシンがあれば
何枚もの布を繋げる

ただそのような作業を
無心に延々続けていたい

すきな色の糸を買おう
下糸を巻こう

すすめすすめ
布地の野原


 かつて
 好んで ....
あなた以外いらない

これが俺の本音


今 あなたは誰といる

今 あなたはどこにいる


炎のような嫉妬で

俺は自分自身を焼く


あなた以外いらない

これが ....
あなたの隣にいると
体中の
毛穴が開くのを感じるの
ぶわあっと
体中から
何かが噴出して
息が出来ないくらい
それがなんなのか
わからないまま
いつもキスしてる
でっぷりと
脂の巻いた腹を
波打たせて
浮かんでいる

隣では
これまた太鼓腹が
頭にタオルを被せ
キリストよろしく
両手を手すりに預け
うたせ湯している


あちらの薬草風 ....
  雪がふる
  アンテナをしならせて
  雪がふる
  裸になった木々が
  山の奥くまでみせてくれる
  雪は降る
  しずかにふる
  木綿のハンカチも雪に埋もれた
  温まって ....
部屋にひかりが入ってきていた

あなたはひかりに手をかざし


くるっと

包む様にまるめて

飴を作ってくれたね

びっくりしちゃったけど
どうぞ、って渡されたから
どきん ....
10ヶ月ぶりに触れた顔





はにかむ唇


熱い体温


器用な指先













冷たい足先



 ....
バス停のベンチに
毎日のように
座り続ける男がいるんだ

超然と背筋を伸ばし
ただ一点だけを見つめ
来るはずのないバスを
ひたすら待っている

廃線になった
路線バスのベンチで
 ....
何かが
この胸に落ちた

何かが
この顔に触れた

でも
それが“何”なのか
分からない

冷たくて
温かい

落ちてきた“それ”は
いったい“何”なのか

降り続いて ....
逢いたい 
けど
逢うのは 怖い

知りたい
でも
知るだけ つらい

ゆらゆら
遠い
てんびん座

あなたと
わたし

つりあえないの
  
  
  
 
一気に見た物語に
夜中のわたしはすっぽりくるまります
にゃあんにゃあんと泣きたい気分
全身でなにかを目覚めさせたい気分
全身だけで終わりを見たい気分

お昼寝の途中で
いきなり体が震える ....
ストローの紙袋を
できるだけ遠く
白く、吹いて
氷の空へ飛ばす

コツンとあたった
かすかな点から
ぱきぱき、と
空はひび割れて
肝油ドロップがふりそそぐ
雪乞いの
甘い甘い、 ....
きちんと切ってお皿においてあった青林檎が
きれいに無くなってしまった

もしかして
ちゃんとした林檎になりたくて
ウサギになって野原に行っちゃったのかも。
ペンギンは夜に飛ぶ

黒い背中を空にむけ
今宵の星座をうつしたら

かわいい翼をぱたつかせ
一瞬の風をつかまえる

とんがり頭は羅針盤

短い足をきれいにそろえ
星間軌道を飛びま ....
  青森県小泊村で道は終わっていた
  その先は新道だった
  未舗装の砂利道だった
  通行止めの門扉があった
  ぼくは門扉の脇の
  細い抜け道を
  バイクをおして
  中 ....
カードは 秩序
壊すのはいつもジョーカー
笑顔ほど

恐ろしいものはない 

いうこと

あなたはいつも
ジョーカー
笑顔でわたしを揺さぶって

このゲーム
負けるかもしれ ....
   あなたの寝息をききながら
   椅子に座ります

   滑り落ちてゆく夕暮れを
   読みかけの本に挟んで
   あなたの寝顔を
   こそりと見ます

   ....
                    133時 @ハト通信

はれて
ふうせんやさんになった
これで
すきなときに
すきなだけふくらませられる
ふうせんをひとつ
てにとると
ず ....
とぶ 背中を みていた
なめらかな 飛翔

ぼくが 地球から
ぽつり おちても
世界は たえまなく
あたらしい 歴史を
年表へ かきこむ

肉体が 骨になり
たましいは また たび ....
まっすぐ
まっすぐ

にげても透明はおいかけてくるよ

水をぶつけて
石をなげつけて
影のなかにのがれても

透明は空よりもすきとおったきらきらを
さしむけてくるよ

いらない ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オルゴール- 嘉野千尋自由詩9*05-1-14
さぎ草- 天野茂典未詩・独白105-1-14
俺はトラックの運転手なのだ〜1- 純太自由詩605-1-13
おかいこさん- 月音自由詩505-1-13
大きな木になったムーア- つきのい ...散文(批評 ...805-1-13
東京都から- 天野茂典未詩・独白405-1-13
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13
迫る音- 草野大悟自由詩105-1-11
薄情なんだ- 天野茂典未詩・独白305-1-11
Broken-hearted...?- Lily of the ...自由詩2*05-1-11
冬眠ミシン- 蒼木りん未詩・独白5*05-1-11
☆186_ホンネ- 貴水 水 ...自由詩6*05-1-10
毛穴- チアーヌ自由詩805-1-10
トド未満- 草野大悟自由詩405-1-10
街まではまだずいぶんあるから- 天野茂典未詩・独白105-1-10
おいしかった- くしゃみ自由詩4*05-1-10
_いってらっしゃい- ひびき自由詩305-1-10
虹を掘る- 草野大悟自由詩405-1-10
What_is_this...?- Lily of the ...自由詩2*05-1-9
てんびん座- umineko自由詩705-1-8
ヒアゼア- 船田 仰自由詩605-1-8
肝油ドロップ- 望月 ゆ ...自由詩16*05-1-8
青林檎- くしゃみ自由詩8*05-1-6
夜行性ペンギン- ベンジャ ...自由詩7*05-1-6
竜飛まで- 天野茂典未詩・独白605-1-5
ジョーカー- umineko自由詩605-1-5
初春- アルビノ自由詩505-1-5
すきなだけ- アンテ未詩・独白6*05-1-5
空が_おちてくる- 玉兎自由詩605-1-5
いままでにないくらいすきだよ- chi-ha未詩・独白1*05-1-4

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