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「もしも君が」
と書き始めて
「もしも」
という
仮定の話はやめようと
ふと思った
「もしも」
なんてことは
「もしも」
だから
そんなこと考えるだけアホみたい
自分を探してもど ....
あなたの隣にいると
体中の
毛穴が開くのを感じるの
ぶわあっと
体中から
何かが噴出して
息が出来ないくらい
それがなんなのか
わからないまま
いつもキスしてる
夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かな ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ

かなしい夜は
明るい街で
楽しい夜は
深い闇のなか

旅するさかな
今夜もひとり
止まることなく
回遊するよ

さ ....
わたしがいたら
あなたは
うれしいのかな

よくわからない

わたしはあなたがいると
さみしいの
留学生のアントワーヌは
フランス人だけど英語も話す
でもわたしはどっちもあやふやで
アントワーヌの言おうとしていることが
いまいちよくわからない

アントワーヌはおしゃれで
見慣れない色 ....
山の上から川が流れてくるよ
さらさらと静かな音が響く
見上げれば白く輝く月
その光を浴びて川面はきらきら
わたしは水の上を溯ってゆく
白い小さな花が川の両岸で咲き乱れ
その香りが辺りを覆う ....
何度も何度も恋をした
した
確かにした
はずなのに
みんなどっかいっちゃって
どこにいったかわからない
どうもすみません
ところで元気ですか
もしもあのころのスタイルに
戻れるとでも言うのなら
悪魔にだって魂を売るつもりなのに
わたしの汚れた魂なんかいらないらしく
悪魔もわたしを助けようとなんかしない

がまんすればするほど
 ....
暗闇の中の大きな木
紫色の花がぼんやりと咲く

濃い緑と紫の混ざった匂いの下
わたしは靄のかかった月を見上げる

これはぜんぶ
いまわたしだけ
ゆきちゃんを迎えに行くと
金木犀の香り
静かなおうちの中には
病気のおばあちゃん
少し日当たりの悪いお庭に咲く
石蕗や

藤袴

「お勉強するから遊べないの」
そういって、優しく ....
わたしは誰でもなく
なんとでも呼ばれる
身近な人には
名前で呼ばれ
子供には
ママと呼ばれ
昔の知り合いには
旧姓で呼ばれ
離婚したことがあるので
そっちの名前で呼ばれ
再婚したの ....
覚えていますか

問いかけるのは怖い
そして無意味だ
わたしはあなたにとって
最初から存在しなかったと
同じなんだと
確認したところで
一体なんになるだろう
覚えていますか

 ....
踏み込めばどこまでも沈む
そんなどろどろの泥沼
汚い水には蟲が湧き
ぬるりとした感触でわたしを包む

ここで根を張り
蛆虫も糞便も全部栄養に変えて吸収し
汚れた大地と腐れた水の上にぽっか ....
受け入れることはたやすい
おまけに気持ちいい
感謝までしてもらえる
でもみんな
みんな
置いていってはくれないの
わたしにはもう
何も残っていないのに
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
「俺って結構まじめなんだよ」
っていう男は多い
ほんとに多い
いったい何が言いたいのか
さっぱりわからない
心の中では
「へえー」と答えてるけど
別に言わない
繁華街のホテルを出た
 ....
それは目に見えない
見えないけれどある
確かにある

見知らぬ場所をお散歩中に
見つけた空き家
ぼろぼろの屋根の下から
黒猫が四匹
わたしを見つめ鳴く

知らない庭の
知らない犬 ....
今思えば
すべてのことは
半径二キロの輪の中で
起こっていた
その中は
やさしい
繭のなかのように
柔らかくて

はじめて刺繍糸を買いに行った日のこと
鮮やかに覚えてる
刺繍で風 ....
チンピラだ
わたし
声がもう
濡れてる

夏の
アスファルト
熱い
マンホール
開けて
野良猫を
放り込んで

自分も飛び込みたい

人が恋しくて
誰かにしがみつきたい ....
「ほんとはね」
爆弾を仕掛けてるの

あなたの急所を
探り当てたよ

遠まわしに少しずつ
見えないように
わからないように
気づかれないように

ねえあなた燃えちゃうよ
燃えち ....
使いが来たら
病院へ行くことになってた
アル中のあなたが
最後に入院した病院へ

肝硬変
だけ
じゃ
ないみたい
だね

いろんなこと教えてくれた
年上のひと
体に心に
消 ....
独りの部屋で

暑い、暑い、とつぶやきながら
服を脱いでしまった
裸になってしまった
シャワーを浴びようと思ったけど
面倒で動けなくなってしまった
今日はとても疲れた

エアコンをつ ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい

少し欠けた茶碗は
お気に入りのブルー
だから
捨てないで
使ってる

天気の良い日は
遠くへなんて行かないで
 ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
25階からの眺めは
とても遠くて
東京タワーと
高速道路が
きれい

大きな鏡に
自分を映して
何度も言い聞かせる

これでいいのだと

今はこれより
方法がない
だから
 ....
回転式自動ドアは
通れない
怖いから
足がすくむ

こどもが死んだ
やっぱり って
思った

エスカレーターも
苦手だ
乗るときに
心がいつも
ざわざわする

エスカレー ....
ママが呪文を
唱えると

家庭は崩壊
する
気が遠くなるほど
恋をしてしまったとき
いや
言い換えよう
特定の
誰かに
欲情してしまったとき

わざと
自分を
隠す
何処にも
いないかのように

いないところから
 ....
ひよりさんのチアーヌさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「もしも」- チアーヌ自由詩607-2-16
毛穴- チアーヌ自由詩805-1-10
レム睡眠- チアーヌ自由詩1604-12-3
旅するさかな- チアーヌ自由詩904-11-28
ひとりよりもふたりがいいなんてうそ- チアーヌ自由詩1104-11-18
新しい部屋- チアーヌ自由詩804-11-6
白い月- チアーヌ自由詩204-11-5
なぞ- チアーヌ自由詩804-10-14
ダイエット- チアーヌ自由詩404-10-7
ゆめ- チアーヌ自由詩504-10-6
ゆきちゃん遊ぼう- チアーヌ自由詩404-10-5
名前- チアーヌ自由詩904-9-29
忘れられた女- チアーヌ自由詩9*04-9-27
- チアーヌ自由詩4*04-8-28
逆説- チアーヌ自由詩404-8-12
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
祭りのあと- チアーヌ自由詩1704-8-9
ドトールに行きたい- チアーヌ自由詩23*04-8-4
目に見えないもの- チアーヌ自由詩604-7-25
刺繍糸を買いに- チアーヌ自由詩1004-7-24
チンピラ- チアーヌ自由詩11*04-7-7
爆弾- チアーヌ自由詩904-7-1
私が産まれた日の、花と花言葉- チアーヌ自由詩10*04-6-13
慰め- チアーヌ自由詩904-5-31
同じ場所で- チアーヌ自由詩9*04-5-30
- チアーヌ自由詩804-5-26
非常口- チアーヌ自由詩404-5-22
回転式自動ドア- チアーヌ自由詩204-5-16
- チアーヌ自由詩2404-5-10
透明人間- チアーヌ自由詩24*04-4-8

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