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花言葉は骨董品の、
作者不明の〝まだき〟にあるらしく
水平線のたまり場で
流行らないアドリブを繰り返す


やさしさレモンシトロンと
素材の文庫本をひらいた

『またね、けなげな ....
一途な飛礫の成分を助け起こせば
奇跡を待つかたちをして あれば

例えばつぶらな、寝返りをうつ
古いビー玉と馴染んでいくのか

楽譜は反転した点描で出来るなら
よりそうように、あらためて ....
 雨音でかき消されるほど火の粉は爆ぜ 身は凍えたままだったが、心は解けていくのだと知る。今更に 四方の壁は渇いた声で嘲笑う、自由を得たのだが根が這えたよう躰が重い。
「それでここにきた、」
 汚泥 ....
カシミヤの沈丁花の案で 編まれたような樹形図の
シルクを浴びて化粧する梔子のいうことが耳に残っています
それでは、金木犀が流れる川の{ルビ畔=ほとり}で囀る愛玩鳥のコトバを

旧道を転げていく ....
この会場を削ぎ落とすと、
すりガラスの枠線は平行軸を乱立する
無法地帯の生命
誇張した砂漠の雨を冒す瓶の 唇の重奏は確かに
胡蝶を小箱に 短銃を染まうばかりだ

かたちとは、
径路のない ....
投身/時報(21:46_23:21)雲霞、犇く
蕩けた雪原・(同上、)甘い。

ミミズがのたうつ声を腹の底で感じたので、それを早口に便りにしたためましたが、
私のもとに届いた香りは観察すれば異 ....
夢や希望の曲線美から形を得て
泳げもしない、音符と休符
無謀と勇気の不可視化はとても春 
浮いたり沈んだり 
気まぐれなお月様
見上げたり、貶めたり、目を瞑ったり

わたしたちの動力はと ....
 隅々まで{ルビ悠=とおい}シャーレのわたつみを游ぐ眼球の記憶へ
  多分私たちは今よりもうすこし先を上手に歩くべきだったの

 伸びた爪も取れかかったパーマも色褪せた素肌もまた
   いまの ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
胸の内に留めておく 未だ青い林檎 
竿を置いて当りを待つ 檸檬の横顔 
腹を割るように刺し違える
ただ、はなひらを みおくるだけの
プラットホームからふたり お下がりください
幸せの数だけ、 ....
便りを紐解いて 過去に接続する。静かなる鎮守の杜を呼び起こし、また 揺り動かすのか
プラグは錆びて映写機は廻らないのに、駆け下りるは揺り籠の唄。土壁の建物に光の旅人と識る
座り込んだ私は 満開の桜 ....
いつつけたかわからない傷口が急に、
息をするように濁濁とさせた
特に痛みは感じないのに

意識が揺らいでいくのを、当然のように身を任せて

宵闇に細君は竹林と透かして、
永遠の処女に咥え ....
私だけを見て、わたしだけが知っている、
この夜は永遠に はるかかなた

まるで幻覚を具現化したみたいね

ただ原色が波打つばかりの
クレヨンをまき散ら化したような、
ポップアートな臨場感 ....
先程から僕は、みんな、いまいまの人生を(お)もって、
そこに如かれるものでして
わたしたちはことに意味を与えすぎました。
喪服のアナウンサーが週末を締め括るぐあいに

雁字搦めに作用した力点 ....
三日月の鍵爪を栞 微炭酸の蜜を拵える タイピングの錯覚
読みかけの本に溜息。少し癖のある彩を抑えた 薬指の小股まで
柔らかで蒼い壁面。舐めるように徘徊するもの

むしろ 虚ろ岩礁は 凪いだ海を ....
空丸さんのあらいさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴曇- あらい自由詩624-2-20
よりそうように、あらためて_- あらい自由詩224-2-17
いしのなかにいる- あらい自由詩123-4-24
眩惑- あらい自由詩223-3-1
この身を受け容れるときに- あらい自由詩123-2-20
Listen- あらい自由詩223-1-28
タイドプール- あらい自由詩222-12-17
空に溶くシアン- あらい自由詩122-7-19
金網と槌あるところに- あらい自由詩422-7-5
花筏- あらい自由詩222-3-21
褪色- あらい自由詩222-3-13
座礁- あらい自由詩222-1-24
事象痕- あらい自由詩221-11-25
しについて- あらい自由詩121-5-23
インスタントメッセージ- あらい自由詩221-3-21

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