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ある時世界は小さく頷いて
私の肩に優しさを呼ぶ

私は水の中でユメを見ていた頃のように
水の外で地べたに頬を添わせていた時のように
優しさの幽かな震えに私を預ける

しかし気が付けばいつ ....
くちぶえがきこえた

まだうまくはしれない
こいぬのよこで


のんびりはしれ
ってうたってた



くちぶえがきこえた

やくそくをわすれた
おもいでのかいだんで ....
不思議を紡ぐ
くちびる

空を沈む炎


ちりり


時が焦げる
明日を忘れる




満ち渡る静かの
眼差し

まどろみの絹


ひたた


無に ....
夢を見たよ

まだ君も僕を嫌わず
まだ僕もお喋り好きで

君がどこから来たのか
知りたがっていた

僕らどこへ行こうか
話し合っていた


君はどうして鳥に
生まれなかったん ....
ひび割れた
石の階段で話そう

どうせなら
星も呼ぼう


僕らも宙に浮いてる


お昼ごはんを
考えるより
大事なことがあるんなら

きっともう
眠ったりしない
 ....
なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる


いちにさん
 にいにさん
  さんにさん


ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる


いちに ....
なんてゆるゆると
今が歌う

カタチを持たない
雲に向かって

メロディーを忘れた
僕に向かって


そうさゆるゆると
今は歌う

分かりやすい
寂しさに向けて
 ....
錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
 ....
いま僕の
肩に降るこの雨が

いま君の

心を潤していたら
いいな


もし君が
いまこの雨に
渇くなら

僕はカタチを失くして
君を真っ赤にしたいのに

そん ....
街から海まで
飛びました


ポチャンと海へ
落ちました


底まで
潜っていきました


底には
空がありました


ボクは
空に浮かびます


それは
 ....
退屈の記号と

幸せの符号と

感動の脱殻が

空中の水際で

じいっと僕を

見つめている
1秒にも満たない
光りの震えに

たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした


それと全く
同じ瞬間の中で

たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる


そんなた ....
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち

過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて

浮かれるまま
浮かべばいい


望み通りの風
手のひらで創ったなら

さあ ....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で


雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る


隠すものも
隠されるものもなく


ボクは今宵も
欠けたまま

満ちる

 ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
渚で僕は待っていた
僕がここにいることを
知らないものを


しかしすべては
息を潜めながら
僕がここにいることを
知っていた


そのとき新月は
僕に向かって ....
くろいうさぎが
よりみちしてる

しろいうさぎが
さがしにいった


くろいうさぎが
まいごになった


しろいうさぎも
まいごになった


だけどどこかで
にひきはで ....
泣くのが
難しいときは

笑うのも
難しいとき


ちゃんと
泣けるときは

ちゃんと
泣いとこ
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
鳥が燃えながら飛び立つ
黒い枝が空いっぱいに絡み合う

朝にも似た冷たい大気が
無数の記憶を凍らせても
すかさず世話焼きの風は遣って来て
その霜を脱がせる

急いで帰らなきゃ

鳥 ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
なかないかおの
きみがすき

ゆるまるこころと
うらはらに

なかないつもりの
きみがすき


くちもとむすんで
このつぎが

はじまるときを
じっとまつ

なかないか ....
太陽の先っぽで
ひとつの影が泣く



拭い切れない泥濘に
怯むことに怯む半分と


混じり気のない
夕景の旋律に
委ねてしまえる半分と



けれど太陽が映す
そ ....
僕の夢は
夢を見なくなる
ことだったりしたから

僕は夢を
宇宙に放り投げたり
地面深くに埋めたりした


ある日外へ出てみると
地面には夢が
もさもさ生えてきてたり

空 ....
ぜんまいじかけ
ぼくはおもちゃ

ぼくがあるけば
カチャカチャカチャ

ぼくがわらえば
カチャカチャカチャ


ぼくのせなかの
ねじをまいてよ

きみのゆううつ
もらってあ ....
冬の配達人が
夏に来て
僕に言う

「君の手紙には切手があと十円足りません。」

早く切手を買わなくちゃ



朝の配達人が
夜に来て
僕に言う

「君が書いた宛先は薄くて ....
軋む煌き

行き先を失くした
かりそめの駅の灯り

遠く流れ着く唄は
「人見知りのブルース」


ポツリ雨


繰り返す情熱の合間に降る
孤独より苦い必然の雨

雨は溢れ ....
あなたがするり
と躱す度に

僕の身体は
曲がっていきます

人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです

薄い枯葉のようです
水を飲ませてください


あなたがひらり
と逃 ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上

機械は今日も
フル回転


ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー


ちょっとスローな
六月工場

これでも全てが
パワ ....
褪せた面影を
湿らせていく
霧の雨


黒い舗道に足跡の
こだまを探しながら
ひび割れた時間に
僕は立つ


どんなに近くで
それとも遠くで
どれだけ君が  ....
ひよりさんの松本 涼さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
頷き- 松本 涼自由詩10*05-6-20
くちぶえ- 松本 涼自由詩14*04-11-25
赤と白の画- 松本 涼自由詩5*04-8-29
雑踏- 松本 涼自由詩3*04-8-28
宙の夜- 松本 涼自由詩8*04-7-22
ワルツ- 松本 涼自由詩6*04-7-21
ゆるゆる- 松本 涼自由詩3*04-7-16
スローな雨- 松本 涼自由詩6*04-7-13
甘い奇跡- 松本 涼自由詩4*04-7-10
- 松本 涼自由詩6*04-7-10
空中視線- 松本 涼自由詩2*04-7-7
ふるえ- 松本 涼自由詩3*04-7-3
窓辺- 松本 涼自由詩5*04-7-2
ミチル- 松本 涼自由詩8*04-6-28
五感- 松本 涼自由詩11*04-6-27
新月- 松本 涼自由詩2*04-6-27
迷子- 松本 涼自由詩8*04-6-27
ちゃんと- 松本 涼自由詩5*04-6-26
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
- 松本 涼自由詩4*04-6-26
名前- 松本 涼自由詩5*04-6-24
なかないかお- 松本 涼自由詩5*04-6-21
夕景- 松本 涼自由詩3*04-6-20
ゆめ- 松本 涼自由詩5*04-6-18
ネジ- 松本 涼自由詩2*04-6-15
配達人- 松本 涼自由詩8*04-6-15
「人見知りのブルース」- 松本 涼自由詩4*04-6-14
するり- 松本 涼自由詩10*04-6-14
六月工場- 松本 涼自由詩6*04-6-13
霧雨- 松本 涼自由詩6*04-6-12

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