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この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね

と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです ....
坂道を
どれくらい登れば
振り返ってもいいのかな
もちろんそんなことは
てめぇの勝手
と言われればそれまでのこと
ではあるけれど
ほら
横浜のはずれだとさ
ちょっと駅から歩いただけで ....
静かな小正月の窓から見える景色に

 つい

あの日
どうして降ってくれなかったんだろうね

 と


ねえ
降るとどうしてこんなに静かなんだろうね

雪々
静かでも幸せな ....
船が出るのを
見ていた
風が吹いていた
揺れていたのは
波なのか風なのか
花なのか僕なのか

船が帰って来るのを
見ていた
もう帰って来ないものも
見ていた

揺れていたのは
 ....
あの子は

気分のいいときも
泣きたいときも
海を見に行った

ブレーキの利かない自転車を
力いっぱいこいで
砂をかんでぱたりと倒れた
         のは初夏



そこ ....
光る様子を
じんじん
と言って追っかけて
転んで擦り傷だらけになった
この川沿いには今でも
白いホタルブクロが咲く
目を閉じてひとつふたつと数えると
す っと
あの娘の
笑顔が浮かん ....
{引用=ただいま}
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


{引用=おかえりなさい}
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の ....
みんなでつくりあげることが
たいせつなんだよ
それは間違いない
のだろうけど
花壇の外れの
ハルジオン
の小さな花の前で
シジミ達が順番待ちしている
その風景もまた真実なんだろう
 ....
少し湿ったね と
旧道沿いの
あしもとのほうから
梅雨のにおい と
祖父のにおいがした


ふりかえると
あたり一面にシャガの花

思い出すひとがいるから
咲くのだろう
 ....
やらなければいけないことが
たまっている
そんな時にかぎって
思い出すことがある


親水公園からの帰りみち
あの
  ふたつめの花がかわいかった
と聞こえたのだけど
あぁ 
と ....
  

ファイヤーバードが
ときどき僕の心のどっかにとまって
翼を丸めて
うずくまってしまう

テレビでもネットでも
世界のニュースが流れている
その側で
キーボードを叩くたくさん ....
  

風の音を聞くように
Yさんの口癖を久しぶりに聞いた
嬉しくなるはずなのに
昨日はなんだか寂しくなって
帰りはとても早足になった

明日の明日がやってくることを
あんなに望んで ....
 

心のなにかが抜けているよ


ちょびひげさんが教えてくれた


人に必要なものはなんですか
ということを
五択では問えない
君達の痛みも五択じゃない
マークシートリーダ ....
明日からも僕は
この道を行く
すれ違う人の微笑みも好きで
この道を行く
ときおり
交差する人達の瞳も魅力的だが
僕はそこへは行けそうもない

今日も
胸が痛くなることがあった ....


教授の息子は
父親の話す世界を
土を捏ねてひとつずつ作り
アダムやイヴのかわりに
幼いころから憧れていた
ネイティヴの顔を描いた

はるか

はるかの時の後で
ただ
 ....
賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく

白い手袋を振るみなさん
頑張ってください

昨日までの
仏頂面のほうが
嘘がなくて微笑ましかったです

手袋はとってくださ ....
机の下の指先が
とても不器用に見えた時
祖父と同じように
草木の汁が染み込めばいい
と思った

へび苺の味は思い出せない


祖父の出畑は
すぐに草やつるが生い茂るので
それをな ....
蟻の行列を見ていたら
一頭だけ、力尽きたのか 
止まったその時 
君の笑い声が聞こえてきた

そこは遠い世界なのかい
と問いかけると
再び歩き出し
どこを振り返ることも無かった

 ....
指先のその指先の紡ぐ白
伝えたい言葉が先に消えてゆく


 自分の主張を伝える手段として安易に詩を使っちゃいけない、とかなんとか、どっかで見たような気がする。けれど、もちろん「僕」の伝えたいこ ....
  

今日 

雪 

降って 

消えた




ことばは

とんと

降って 

こない







今日 雪 降って 消えました

 ....
答えが見つからないと
三色定理の話をする人

答えは教科書にはない
と叫ぶ人

明日の君達へ
鼻をたらしながら
ただの棒切れで遊んでいただけの僕も
瞳は輝いていたのかな


 ....
 
「あ」と声を出して

静かにこらえた夜



空耳 ばかり

静かに聞こえた夜



今日もひとり? に

静かに答えた夜



十二時すぎのひときれ

 ....
 
ずいぶん遠くの方で
誰かを思うのが好き


バーゲンプライスのある本屋で
ポエトリー&ハーツ
と書かれたペーパーブックに目をやりながら
これは これは
ずいぶん遠くの誰かが
 ....
  
玄関を開けると
妻はドラマを見終えたところで
「あたしの唇返せ」
と言う
そんなこと尻をかきながら
言うもんじゃない
と思いながらも
冷蔵庫のビールの有無が気になった
僕らは
 ....
僕が天文学者だったら


その星帯の向こうの
カロンを指差しながら
あたしを見た



あたしは
冥王星のあなたの側で
足をぶらぶらして

そんなに遠いんか


笑 ....
僕達はお腹の中にいる頃から何度も
ボブ・ディランに、ジョン・レノンに
何度も包まれてきたというのに

またふりあげてしまったこぶしのその先で
煙が青空に溶けた

失敗とか過ちとかそんなこ ....
白金の植物園から出ると
もう夕方の街になっていて
ついてしまいそうなためいきを
飲み込んだ

国道沿いに目黒まで行こうか
それとも
坂を降りて泉岳寺まで

もうすぐ
五月の ....
里へは年に一度しか帰らない
その際、祖母の家へも行く
祖母の家の仏壇の上には大きな菊紋の入った額縁があって
下のこどもがあれはなんだと聞いてくる
フィリピン部隊で、 ....
  

すんでしまったことは 
もう
とつぶやく

握りしめたこぶしを
ためいきといっしょに開くと

あの頃の、
なんて夢がしわくちゃになって

君の高く振り上げたこぶしにも
 ....
  
文部省(ぼくらの頃は)が認めた国語の教科書に「こころ」がのってて、それから「人間失格」もありましたね。どちらも素晴らしい(後に全編読んで面白かった)けど、何を学べば良かったのかな? 国 ....
ひよりさんのAB(なかほど)さんおすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グルーオン- AB(な ...自由詩11*09-6-19
梅林- AB(な ...自由詩509-2-24
雪々- AB(な ...自由詩409-1-15
ハマダイコン- AB(な ...自由詩8*08-7-8
スナビキソウ- AB(な ...自由詩6*08-7-2
ヤマホタルブクロ- AB(な ...自由詩408-6-24
ムラサキサギゴケ- AB(な ...自由詩23*08-6-20
ハルジオン- AB(な ...自由詩508-6-18
シャガ- AB(な ...自由詩808-6-13
ニワゼキショウ- AB(な ...自由詩508-6-11
ファイヤーバード- AB(な ...自由詩408-3-18
それほど遠い場所じゃないけど- AB(な ...自由詩208-3-8
痛覚レセプタ- AB(な ...自由詩408-1-21
40- AB(な ...自由詩12*07-6-4
ミシガン・レリックス_- AB(な ...自由詩1107-5-10
手の振り方_- AB(な ...未詩・独白807-4-19
フレミングの- AB(な ...自由詩607-4-17
青白い街灯の下- AB(な ...自由詩1107-3-14
大きく腕を広げて- AB(な ...未詩・独白807-2-27
格子- AB(な ...自由詩1007-2-16
答え- AB(な ...未詩・独白406-11-22
静かに凍えた夜- AB(な ...未詩・独白306-11-3
草待ち- AB(な ...自由詩5*06-11-2
- AB(な ...未詩・独白706-9-27
4000億の星の群れ- AB(な ...未詩・独白406-8-21
僕たちは声を押し殺して手をつなぐ- AB(な ...未詩・独白506-5-30
日記_a- AB(な ...自由詩306-5-18
スクリーン- AB(な ...未詩・独白306-5-12
絶対領域- AB(な ...自由詩606-4-29
その先生のことは案外、嫌いじゃなかった- AB(な ...散文(批評 ...11+*06-4-20

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