すべてのおすすめ
春はこない
いまのわたしは冷たい風と雪とが吹き荒ぶ冬
いつか読んだ物語のように
魔女がわたしのこころを冬にしてしまった

春はこない
夏も秋も
たとえ季節が移り変わったとしても
わたし ....
小さな赤い火が仄かに燃えている囲炉裏の暖かな炎よ
皆笑顔で囲む夕べ
画家の描く絵のように時は止まったよう
笑顔向ける家族の穏やかで優しい団欒
慎ましやかに流れる家族だけの時間
さくら散り賀茂の水辺で浮かびたる
ながれながれてどこへいくやら

露ふくむ若葉横たえきみをまつ
我が身虚しさきみぞや知らむ

おだやかに流れる時を肌にうけ
加茂をみおろす桜の並木

 ....
祖母ひと言わたしも老いて恋しよう 幾年の想い変わらぬ面影は 
心休まる祖父の微笑み

今はただ空しき想い胸にして 
在りし日の夢祖父と願わん

黒き眼のはたと閉じたる様まさに
花びら閉じる音に似たり
晴れ渡る空に茶色い靄がかかり
澄んだ蒼が穢く濁る空気はまるで
突き刺さるかのように喉を刺激し
噎せかえる異物感と圧迫感に思わず咳き込む

瞳の奥は砂と化合物で詰まり
止めどなく溢れる涙すら ....
知らなかった世界を知ることができた
小さなことから積み重ねてゆけば
頑張って生きてゆけば
月は満ちて己の思いのままにできる
何も思い悩むことはない
軒下で震えていた猫も
曾ての夢を実現しよ ....
暗闇に光る炎
愛しいひとの頬をオレンジ色に照す

どうかいま俺の傍で眠るこの恋人と
これからも共にいられますように
ずっとずっと一緒に
手を取り合って人生を歩めますように

祈らずには ....
振り払っても
振り払っても
追いかけてくる

ぽっかり開いた暗い穴
闇はすぐ傍まで迫って来る
どんなにはしゃごうと叫ぼうと
光は駆け足で逃げて行く

そうだ
希望は失望から絶望へと ....
周りを見渡して何も変わらない日常
ひとりぼっち
私は取り残されたまま
ぽつねんと佇む道の端っこ
ため息も涙も出ない

 さようなら
 さようなら
 描いたはずの未来

夢なんか夢で ....
朧月夜さんの栗栖真理亜さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春はこない- 栗栖真理 ...自由詩224-11-29
団欒- 栗栖真理 ...自由詩324-11-25
四季彩歌- 栗栖真理 ...短歌224-11-22
乙女- 栗栖真理 ...川柳124-11-11
祖父の命日- 栗栖真理 ...短歌124-11-11
地獄の使徒- 栗栖真理 ...自由詩224-11-10
生きる道- 栗栖真理 ...自由詩224-11-7
真実- 栗栖真理 ...自由詩124-11-7
屍の詩- 栗栖真理 ...自由詩224-11-5
交差点- 栗栖真理 ...自由詩324-11-2

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する