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あたりは春
野にいちめんの花も散るのに
舞いおどっては降る
日射しのまにまに
わきあがる水の記憶
たおやかに鎮められた
あぶくが
とどまっている
硝子細工みたくしんとして
萌ゆる ....
またたきを
拾いあげては
また、
ひかりの鳴く方へ
皮膚がやわいままの
いきものが
のくのくと陸へ
あがる
裸足の、うらを
ざりざりと
砂がけずってゆく
こまかな細胞が
分 ....
瞼のおくに
鼓動がやどって
かなわなかった祈りも
血肉となって
いつか
癒える日を
ゆるさないでいる
それぞれの
さいはてに立って
白い旗をふる
くさはらのそこここは
まあた ....
つきあかりに
しろい骨をならべた
おし黙っている
伐りきりと
張りつめた鋼の向こう側で
黒鍵がひびく
弔うことも
ながれるように
仕舞って血はあおく
冷めたまま、ほほを伝う
....
凍りながらかけてゆく
つま先の音が
まぶたの裏でひかっている
薄むらさきの血液が花を
さかせていた
降ってはかえる雪の
野は
斑にはるをくちずさみ
ついになった色から透けてゆく
した ....
こなごなに割れた硝子片の
うえをあるいた
つま先立ちの空はおちて
抱卵する胸を
さらしてかえらない言葉だけ
ひろいあつめている
やわらかな化粧と
乳くさい部屋と猫足
揃えられた ....
みのりがことり
と音をたて
みちた風をゆらしもする
衣擦れの
すきまを縫うひかりの
糸をまぶたで
つむいではながれる
影の
あわさに怯えたり
も
する
くもり、
軟 ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻
やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
....
駆けてゆく夜を
つまさきで蹴りあげた
一秒コンマで
加速するみたいに
エスケープ
するりと脱げて
もう
わずらわしいこともなく
褪せるばかり
かしづくまえに
ほどけおちる花束
....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ
やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根
はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちら ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
....
ひだかたけしさんのむぎのようこさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
花環
-
むぎのよ ...
自由詩
1
20-4-30
ひかりの鳴声
-
むぎのよ ...
自由詩
5*
20-4-26
くらげの骨
-
むぎのよ ...
自由詩
10*
20-4-16
羊たちの夜
-
むぎのよ ...
自由詩
1
20-2-29
pinhole__fish
-
むぎのよ ...
自由詩
9*
20-2-16
暗渠
-
むぎのよ ...
自由詩
3
19-12-15
rain/fruit
-
むぎのよ ...
自由詩
7
19-6-12
精飲
-
むぎのよ ...
自由詩
11*
17-10-13
COSMOS
-
むぎのよ ...
自由詩
8
17-9-23
SPEAR
-
むぎのよ ...
自由詩
13*
17-9-11
しろい日曜日
-
むぎのよ ...
自由詩
5
17-8-20
みついろの舟
-
むぎのよ ...
自由詩
8
17-8-17
みずうみ
-
むぎのよ ...
自由詩
5
17-7-29
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