昭和二十年八月六日午前八時十五分

ヒロシマは地獄と化した

おなかのなかで泳いでいた名もない 胎児
三輪車に乗って遊んでいた あやちゃん
竹の物干し竿に洗濯ものを広げていた 母さん
ア ....
近づいてくる
蒼い窓をそっと開けた
大きく深呼吸しろ
わるいものばかり喰っているから
朝の空気が一番の栄養なんだ
   瑠璃色が

微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ

   瑠 ....
花がやわらかに息を吐き
夜明けの雨に凍えても
時は鳴りやまない

まつ毛のさきにふれる空は透けて
彗星のように種が流れていく

肌にすべる水滴にくちづけ
花びらを射ち落として
雨は死 ....
寒いのは苦手です
そう言っておきながら
実は
冬になると 妙に心が安らぐのです

夏の太陽は
いつでも元気いっぱいで
近くに居すぎると
私の中の水分が蒸発していくのが
わかります
 ....
妖精サイズの封筒に
雨模様のぼたん
さぐり打つ鍵かけて
差し出そうとする腕をほどき忘れている

ちらちらと縫う
意識の合間、四辺形の薄明かり
落ちた視力にささる脈動星

猫を
弾い ....
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか

私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
 ....
              小石は沈む
              一瞬の音をたて

              ふかく
              しずかに
    ....
フフフンノフン〜
ジャバジャバダバダ〜
ムチャ〜チャシソレ〜

ポケットの中から何やらハミングが聴こえてくる

携帯電話が通話中になっており

お爺さんらしき人がそれはたぶんお風呂に違 ....
{画像=120120002940.jpg}



心の触手を伸ばして


感性を解き放ち

触手を伸ばし給え

心を拡げよう

静かに静かに拡げよう

両手を拡げて感じよ ....
久しぶりの雨が、何粒も何粒も、朝から夜中のいままで、つめたく道路をぬらしている。照らされるアスファルト。フィンガーチョコレートの包み紙によく似ている。静かで、しわくちゃで、でもしっかりと厚みのある。吹 .... うだで めんこい だはんこき
いいふりこいて おだってる
へなまずるくて たふらんけ
みったくなしは あっぱくせぇ

そったらことで ばくるんだら
なして かまかして ごっぺがえす 
ご ....
まだこのあたりにも
むかしがのこってるので
そのてをひいていく

みらいをみせたくても
みせられない
みせたくはない

しわしわのてを
こどものてということにして
むかしへつ ....
ニャンコです しっぽで返事しちゃうんです 
          昼寝邪魔する 人間たちに

ワンコです いつも心は全開で
        遊んでくれるの待ってます!

亀太っス ほんまはご ....
生きる、

ただひとつ、でも
ただひとり、でも

わたしを生きた、
命のために

わたしと生きた、
命のために

わたしに生きた、
命のために

過ちかも知れなくて ....
いつからだったか
ランディ、田口ランディさんが
自分に真面目に向き合う人だと思った

最近の本「私の愛した男たち」の帯に
あなたは最低、でも成長させてくれた
そう書いてある

いやべつ ....
人は
手から他人になる

あなたがあなたの顔を
隠すためにその手を使う時が
私たちのはじまり/他人への

ますます遠くなる
あなたの声のでる場所を
凝視しなくなった私は

それよ ....
松納めお屠蘇気分がまだ抜けぬ

毒物を吐き出すように手鞠唄

重ね着もどうせ脱ぐんだストリップ

寒風を吸い込み君は離婚する

新海苔を水着代わりに写真集

職無くし有難味知る粥施 ....
少女が恋した相手は{ルビ舟人=ふなびと}だった
{ルビ陸=おか}で生きてはいけない
それが舟人

祖先をたどれば
互いに 海で生まれた小さな泡同志だが
海を捨てたものたちは{ルビ陸人=おか ....
あかるい色で

あまずっぱい

白い網に囲まれて

なかなかたどり着けない甘い実

一生懸命網をはずす人

はずさない人

いろいろあるけどみんな欲しいのは甘い果実です
 ....
憂鬱な朝の第一声
曇天に向かって
呪詛する言葉を発する
自分は独りの老人だ

曇天の向こうには
雲から垂れ下がった
塔が地上に突き刺さる
恐ろしく繊細な根元が
地上に突き刺さる

 ....
『人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵 著

母が「面白いわよ〜」と貸してくれました。なんかどうでもいい著者の過去話や自慢が間に挟んであるので、太字だけでいいなと判断し、10分ほどで読み終えま ....
目をつむると火花が散る
切なさで肺がつぶれる
わたしは、ただの人間で
恋をするとレモンのような理想を夢見る

あの人の、浮遊感が堪らない
彼の影に針をさして標本にしたい
アコースティック ....
君は ポーズをとる
傷ついた純真
夢の紡ぎ手
{ルビ女王=クイーン}
その他 もろもろ

その全てに 飽きたとき

君は 煙草をくわえる
春先のプラットホームで
紫煙の中に霞む 擦 ....
失いたくないものを
握りしめるのは
罪なのだろうか

ひとつの観念が
わたしを捉える
それを解除しようとする別の思念が
 ....
「水際」


水際、を考える。

ボーダーラインを越したり、引いたり。

波打ち際の刹那。

それは躊躇するもどかしさにも似て。

繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。

 ....
男が嘘をついた

嘘だと分かっていて
わたしは騙されたふりをする
嘘だと言ったら
瞬間に
嘘が本当の嘘になってしまうから
すべてを失いそうで
怖くて
わたしはそれを言えない

男 ....
三角くじを引いた
三角形の赤い紙が
二枚合せに貼ってあり
それをはがすと
一等
二等
三等とか
なにがしかが書いてあるようだ

スピードくじとも
いうそうな

アナログなスピー ....
アンティークな拳銃に
新しい空砲が装填される
たとえば愛、みたいに
言葉に置き去りにされた音で
会話された昨日
すでにいくつかの言葉が
歩き出してしまったようだ
今日
位置について
 ....
僕が勝手にホームだと思ってる店がある

マスターはブルースバンドのギタリスト

髭がかわいい熊ちゃん


カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら

ぼんやりとい ....
たまさんのおすすめリスト(5173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
折り鶴- そらの珊 ...自由詩9*12-1-21
朝の風- アラガイ ...自由詩5*12-1-21
瑠璃色- ブロッコ ...自由詩9*12-1-21
アルストロメリア- 古代 透自由詩5*12-1-21
冬眠- そらの珊 ...自由詩7*12-1-20
手紙- 理来自由詩7*12-1-20
窓辺の風- faik自由詩14*12-1-20
沈黙- 石田とわ自由詩6*12-1-20
ハミング爺さん- 灰泥軽茶自由詩8*12-1-20
心の触手を伸ばして- beebee自由詩22*12-1-20
雨のこととチョコレートのこと- はるな散文(批評 ...412-1-20
さけほいど- 板谷みき ...自由詩3*12-1-19
介護士- 小川 葉自由詩312-1-19
伝言- そらの珊 ...短歌4*12-1-19
再生- 千波 一 ...自由詩4*12-1-18
ランディさんの本- 木原東子自由詩10*12-1-18
正直な手- 朧月自由詩712-1-18
俳句2012_冬1- 北大路京 ...俳句11*12-1-18
ひなぎく- そらの珊 ...自由詩11*12-1-18
みかん- ジュリエ ...自由詩112-1-18
ネガティブ- ……とあ ...自由詩13*12-1-18
最近読んだ本いろいろ- ふるる散文(批評 ...2*12-1-18
枕もとのアバンチュール- モリー自由詩10*12-1-18
春と決別- まーつん自由詩11*12-1-18
『とらわれ』- あおい満 ...自由詩4*12-1-17
水際- 渡 ひろ ...携帯写真+ ...22*12-1-17
【_嘘と男と着信メール_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-1-17
謎くじ- そらの珊 ...自由詩13*12-1-17
スタートライン- めー自由詩5*12-1-17
PAZU- 梅昆布茶自由詩12*12-1-17

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