何のために作られてたか定かではない
もうとっくに誰も君の事なんか
忘れてしまっているよ
トーテムポールが森の中で
うんうんうんうん
あいづちあいづち
いつも何か言いたそうな顔ばかり ....
終わったレースの予想聴いている
その日のことは忘れない
一瞬の沈黙の痕
スローモーションのような動きで
逃げ惑う人々
サバイバルナイフ片手にそれを追い回す悪意
全ての音は止まっている
無音の中の惨劇は
それを取り巻く大 ....
あかん日もある
そんな日もある
けど、そやない日もある
二階だてのバスに乗ってははしゃいだり僕らの春は滅茶苦茶みたい
遠くには秩父連山赤城山筑波山まで微笑んでいる春
圏央道ところどころがつながってまるで僕と君みたい
簡単だけど
おいしいものをつくる
みんなでたべる
わいわいとたべる
おいしいね
そういうから 君が
おいしいとかんじる
おなかがいっぱいになって
これがしあわせなんだとおも ....
わたしのやる気が逃げて行った
元気や根気も一緒のようだ
荷物をまとめ
手に手を取って
わたしのやる気が逃げて行った
追いかけることなどできはしない
途方に暮れて
薄闇の
終わりとも ....
この季節の雨音は、近づく春の足音です。
街の影に隠れていた雪うさぎたちも
一斉に次の冬へと旅立って行くと
“また来るわぁ。”と
駆け足の2月もすれ違いざまにささやい ....
見えない敵と
戦うよりも
たった一人に
向かう心を
少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う
あげは
風の強い日は
少し低きを
私は飛ぼう
あげは
....
ユニフォームのボタンがはじけ飛びそうな
六番バッターがぶるぅんとひと振り
キッツン
やあ、スイングだけはホームランだ
いまやたかだかのんびりと
打ち上げられた軟式球 ....
日曜日の朝風呂は
どこか わくわくとして後ろめたい
隣のおばさんがそろそろパクチー(犬です)を
散歩させる時間
湯気でくもっている気配の浴室の窓をちらり見て
一体誰が入っているのかしらんと思 ....
薄っぺらな想いを
一枚一枚めくって
さも
厚みがあるように見せた
誇大妄想ですね
....
書籍小包が届いた 見慣れた宛名の筆跡に
若い頃作っていた詩集の メンバーからだとわかる
が 差出人を見て ドッキリ
初めて見る筆跡と 女の子の名前
娘さんから 私への贈り物であった
童話 ....
微かに震える
指先で闇に
縋ろうとする
あなたの薄紅の
吐息がひとひら
わたしの頬を掠める
見上げる
わたしに言葉を
飲み込ませ
むせ返るような
吐息を幾重にも
....
よく思われたいからか
肩がこる
からだに何枚も皮膚ができる
できもしないのに
できます
という顔をする
顔がこる
並んでしまう
ほしがっている
みんな という札の順番待ち
....
なべふたふたふた
円盤飛来
ゆらゆら
ちょうどよいサイズ
はまるよぱこりと
取ってから
ちいさなくしゃみが聴こえてくるよ
まだまだ寒い季節だからね
暖かくなるまでこの鍋の上で過ごし ....
どうかリラックスして
痛みを増やさないでね
白いイルカに乗って
深海に潜ってゆき
不安や恐怖は
溶けてゆく
そんな気持ちに
どうぞな ....
春がやさしく微笑むと
白く積もった嘘が融け
ぬかるんだわたしの心を
悲しい泥水となって流れ下る
ひび割れたアスファルトの肋骨
空に頭を踏まれたままの道あるいは時間か
仰向けに開いた記 ....
雪についた風は 凍りの匂い
立ち上がって ひっかく
かわいてかたい ぽろぽろ
溶けながら指を食む
刻みつけられ 冷たさを
から から
頬から
押し付けて とどめる
残され ....
さくらの野郎がまた真面目に
花など咲かせようと張り切っている
春だからあたりまえ
そんな野次にも負けないで
張り切ってふくらんでいる
あたりまえなんかない
あたりまえばかりだ
いろんな騙 ....
瞼を閉じるのだって ちからは要る
こと恋愛術に関して言えば老子も敵わない。
「お出かけですか?」
なぜわたしは
立ち止まってしまったのでしょう
ご自宅前を掃除しながら
道行く人だれもへの
いつもと同じ問いかけに
下の坊やを実家にあずけ ....
春が来て
花曇り
二時限目のチャイムと
遅れているバスと
並行世界
私 ....
人生に迷った時おいで いっしょに迷ってやる
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
はい、今日はテーブルマナーを勉強しましょう。
各テーブルに水の入ったボウルがありますね。
オマールエビやカニなどフォークとナイフ ....
爽やかをどう表現しよう 漢字の中に幾何学を見る淡白
この候を満たす 華麗な空の下 色などつけなくとも いと美しい
彼女の耳に音階の異なる民謡が流れる もう初夏に目覚めている南風の栄え
イソヒ ....
わたしは恥を恥と知りながら生きてきたのです
そうやってずうっと生きてきたのです
指をさしてはなりません
その背中は誰の背中
きっとわたしの背中でしょう
指先に愛しさを
老いて紡ぐは ....
かなしい、
張り巡らされた路線のどこか
車窓は残像をつくるだけだし
吊り革の黄ばみは
誰かしらの時を、わたし以外の
世界の破片を蓄積させ
運びつづける
町から街へ、
昼から夜へ ....
ばさばさ、
ばさばさ と 鳥がかえってゆく
曇天に八重をばらまき
水は流れだしてしまう
流れていってしまう
僕はここで永遠に君と腐っていたいのに
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